夏といえばカレー。近所にあるセブン-イレブンのレトルトコーナーを見てみると、200円ちょっとの商品が多い中、600円超えというなかなか気合の入った価格のレトルトカレーを二つ発見。ここは成城石井か!? と軽くツッコミを入れつつ(実際、成城石井にもあるみたい)早速購入。この二つのカレーを実食し、その魅力をお伝えしよう。
ポークビンダルーは、ポルトガルからインドのゴア地方に伝わり、今ではゴアの代表食となったものらしい。パッケージには「ビネガーの効いたグレイビーの深い旨み」と記さている。グレイビーっていうのは、まあ、ほら、アレのことですよ。でも間違えた情報を載せるわけにはいかないので、ちょっとだけ調べてみると「肉汁がベースのソース」という説明を発見。もちろん知ってましたが。
温め方はいくつかあるが、電子レンジを使う場合は別の容器に移してからとのこと。チンすると、うお! 何やら色々弾けてグレービーがレンジ内に飛び散りまくった。皆さん、ラップのかけ忘れにはご注意を!
出来上がりを見てみると、大きな豚肉がゴロゴロ入っていてなかなかゴージャス。香りも一般的なカレーより複雑なスパイス感があって旨そうだ。まずはルー、いや、グレイビーからいただくと、おおー、かなりの酸味。確かにしっかり「ビネガーの効いたグレイビー」っすわ。酸味の中に肉の味が閉じ込められていて、うま酸っぱいとでも言いましょうか。でも、600円かと問いかけると、うーん、もう一声欲しいところ。
食べ進めるうちに、胡椒がパチンと弾けて、爽やかな辛味もプラス。酸味に慣れるとスパイシーさが増して、食べるほどに口の中が熱くなる。そしてそれを和らげるのが肉の旨味。柔らかな肉質で、ご飯との相性もバッチリだ。水を飲むと、またあのうま酸っぱさが復活し、しっかり辛味、肉の旨味と、同じ段階で楽しめる。これ、いくら食べても新鮮な感動があるのが素晴らしいですよ。終盤にきて600円超えも大納得!というわけで、総評はこちら。
高級感 ★★☆☆☆
スパイスの深み ★★★★☆
夏に食べたい度 ★★★★★
ライスと合う度 ★★★★☆
お次は吉祥寺のカレー店「piwang」が監修する36チャンバーズ・オブ・スパイス「ど海老カレー」。価格は646円。ただの海老カレーではない、この「ど」に全てのメッセージが集約されている。パッケージをみると海老もゴロゴロ入っていて、なかなかの高級感だ。もうこの時点で600円超えに納得しつつある。が、待て俺。600円っていったら500円玉に100円玉をプラスした、大人でもちょっと嬉しいお金。回転寿司なら10貫も食せる店もあるのだ。なんだったら全皿海老を頼んでもいい。
こちらの温めも電子レンジを使用。もちろんラップは忘れずに。チンとやってご飯の横にルーを入れれば、すでにカフェ飯っぽくて美味しそうな佇まい。いつものカレー&濃厚な海老の香りがキッチンに漂い、やはり600円に納得しそうになる。
はやる気持を抑えながら、まずルーから一口いただくと、おおー、ズバンと鼻を抜ける海老の香り。さすが「ど」ですね。ココナッツミルクのクリーミーな味わいの中に、爽やかなスパイスと「ど」。んー、高級感たっぷり。これは、もう600円の価値あり、と早くも認定!しかし、暗雲はここから立ち込め始める……。
次は、ゴロリとした海老をパクリ食べると、えー、なにこれ? フニャッとした、まるで煮込んだ海老焼売みたい(鍋の具材がなくなると冷凍焼売を放り込む、残念な育ちならではの知識だね!)。どうやらフィッシュボールという、海老と魚の練り物らしいが、これは微妙ですよー。なぜならこちら、500円玉プラス100円玉まで払っているわけなんで。もちろん2個目、3個目も全てフィッシュボール。ここは本物にご登場いただきたかった!
さらに、ココナッツ感と「ど」海老による高級感が、若干ライスとのマッチングの邪魔をする。ターメリックライスが推奨されているのに、サボって白米にしたのが悪かったのかも。なんだかすいません。グリーンカレーとバターチキンカレー、両方のニュアンスがあるし程よくスパイシーなので、白米でも合わないってことはないと思うが、まあそれだけクリーミー&マイルドということ。美味いけど、そこは言わせてもらいますね。なんせ600円だから! というわけで、総評はこちら。
高級感 ★★★★★
スパイスの深み ★★★☆☆
夏に食べたい度 ★★☆☆☆
ライスと合う度 ★★☆☆☆
それぞれの総評を比べると、全く別の魅力があることがわかる今回の検証。両方とも、味はもちろん星5つ! (エフェクト・山葉のぶゆき)
600円以上の期待をもりもり込めて、いざ実食!
まずは、埼玉・所沢のカレーの名店「negombo33」が監修した、36チャンバーズ・オブ・スパイス「ポークビンダルー」から。価格は646円だ。ポークビンダルーは、ポルトガルからインドのゴア地方に伝わり、今ではゴアの代表食となったものらしい。パッケージには「ビネガーの効いたグレイビーの深い旨み」と記さている。グレイビーっていうのは、まあ、ほら、アレのことですよ。でも間違えた情報を載せるわけにはいかないので、ちょっとだけ調べてみると「肉汁がベースのソース」という説明を発見。もちろん知ってましたが。
温め方はいくつかあるが、電子レンジを使う場合は別の容器に移してからとのこと。チンすると、うお! 何やら色々弾けてグレービーがレンジ内に飛び散りまくった。皆さん、ラップのかけ忘れにはご注意を!
出来上がりを見てみると、大きな豚肉がゴロゴロ入っていてなかなかゴージャス。香りも一般的なカレーより複雑なスパイス感があって旨そうだ。まずはルー、いや、グレイビーからいただくと、おおー、かなりの酸味。確かにしっかり「ビネガーの効いたグレイビー」っすわ。酸味の中に肉の味が閉じ込められていて、うま酸っぱいとでも言いましょうか。でも、600円かと問いかけると、うーん、もう一声欲しいところ。
食べ進めるうちに、胡椒がパチンと弾けて、爽やかな辛味もプラス。酸味に慣れるとスパイシーさが増して、食べるほどに口の中が熱くなる。そしてそれを和らげるのが肉の旨味。柔らかな肉質で、ご飯との相性もバッチリだ。水を飲むと、またあのうま酸っぱさが復活し、しっかり辛味、肉の旨味と、同じ段階で楽しめる。これ、いくら食べても新鮮な感動があるのが素晴らしいですよ。終盤にきて600円超えも大納得!というわけで、総評はこちら。
高級感 ★★☆☆☆
スパイスの深み ★★★★☆
夏に食べたい度 ★★★★★
ライスと合う度 ★★★★☆
お次は吉祥寺のカレー店「piwang」が監修する36チャンバーズ・オブ・スパイス「ど海老カレー」。価格は646円。ただの海老カレーではない、この「ど」に全てのメッセージが集約されている。パッケージをみると海老もゴロゴロ入っていて、なかなかの高級感だ。もうこの時点で600円超えに納得しつつある。が、待て俺。600円っていったら500円玉に100円玉をプラスした、大人でもちょっと嬉しいお金。回転寿司なら10貫も食せる店もあるのだ。なんだったら全皿海老を頼んでもいい。
こちらの温めも電子レンジを使用。もちろんラップは忘れずに。チンとやってご飯の横にルーを入れれば、すでにカフェ飯っぽくて美味しそうな佇まい。いつものカレー&濃厚な海老の香りがキッチンに漂い、やはり600円に納得しそうになる。
はやる気持を抑えながら、まずルーから一口いただくと、おおー、ズバンと鼻を抜ける海老の香り。さすが「ど」ですね。ココナッツミルクのクリーミーな味わいの中に、爽やかなスパイスと「ど」。んー、高級感たっぷり。これは、もう600円の価値あり、と早くも認定!しかし、暗雲はここから立ち込め始める……。
次は、ゴロリとした海老をパクリ食べると、えー、なにこれ? フニャッとした、まるで煮込んだ海老焼売みたい(鍋の具材がなくなると冷凍焼売を放り込む、残念な育ちならではの知識だね!)。どうやらフィッシュボールという、海老と魚の練り物らしいが、これは微妙ですよー。なぜならこちら、500円玉プラス100円玉まで払っているわけなんで。もちろん2個目、3個目も全てフィッシュボール。ここは本物にご登場いただきたかった!
さらに、ココナッツ感と「ど」海老による高級感が、若干ライスとのマッチングの邪魔をする。ターメリックライスが推奨されているのに、サボって白米にしたのが悪かったのかも。なんだかすいません。グリーンカレーとバターチキンカレー、両方のニュアンスがあるし程よくスパイシーなので、白米でも合わないってことはないと思うが、まあそれだけクリーミー&マイルドということ。美味いけど、そこは言わせてもらいますね。なんせ600円だから! というわけで、総評はこちら。
高級感 ★★★★★
スパイスの深み ★★★☆☆
夏に食べたい度 ★★☆☆☆
ライスと合う度 ★★☆☆☆
それぞれの総評を比べると、全く別の魅力があることがわかる今回の検証。両方とも、味はもちろん星5つ! (エフェクト・山葉のぶゆき)