「Marunouchi Street Park 2022 Summer」 9月11日まで実証実験

暮らし

2022/08/04 20:00

 大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり3団体の大丸有エリアマネジメント協会と大手町・丸の内・有楽町地区まちづくり協議会、三菱地所は、社会実験「Marunouchi Street Park2022 Summer」を8月2日から9月11日の期間に丸の内仲通りで実施する。

「Marunouchi Street Park 2022 Summer」 キービジュアル

 「Marunouchi Street Park」は、2019年からスタートした、丸の内仲通りの今後のあり方や活用方法を検証する社会実験。これまで、天然芝の敷設や屋外ワークスペース、仮設建築物の設置など、通りの役割や季節ごとの可変性を様々な形で探ってきた。今年度は夏・冬2回の実施を予定しており、快適な都市公園空間としての丸の内仲通りを見据え、よりサステナブル(持続可能)な空間作りを実践。都心の広場・公園的空間のあり方と運営管理方法と、都市観光としての場づくりについて検証する。

 「Marunouchi Street Park 2022 Summer」の社会実験では、「みんなのMarunouchi Street Park」をコンセプトにエリアを3つのテーマで構成。D&I(ダイバーシティ&インクルージョン)に即した、多様な人々が日常的に自由に利用できる常設什器や屋外客席を設置した都市公園空間を提供する。今回は、(1)都心の広場・公園的空間のあり方と運営管理方法と、withコロナの時代に人々が心を寄せ、安全に楽しめる(2)都市観光としての場づくりに関する検証を強化する。

 また酷暑対策として、一部エリアで香り付きドライ型ミストを設置するほか、気化熱を利用して表面温度が下がるハイテク芝「COOOL TURF」を導入し、天然芝と人工芝(ハイテク芝)での表面温度について比較検証も行う。加えて期間中エリアの店舗やイベントと連携し、丸ビル前ブロックと丸の内パークビル前ブロックでは、企業のプロモーションに使用できるPRスペースを設け、通りを訪れる人々に新たな価値を提供する。

 毎回好評を得ているキッチンカーは今回、東京會舘など丸の内仲通りでおなじみのキッチンカーに加え、大丸有エリアを代表するホテルである「東京ステーションホテル」と「ザ・ペニンシュラ東京」も期間限定で出店する。

 各エリアの概要としては、丸ビル前ブロック「MSP Refresh Space」は、屋外で本を読んだり体を動かしてリフレッシュできるエリア。道路と歩道を一体的に活用しデザインされた「みんなのライブラリーベンチ」では、木陰に座って本を手に取ることができる。蔵書は「丸の内仲通りで読みたい本」をテーマに利用者が持ち込み、気に入った本と交換もできるスタイルとし、知の共有を通じてゆるくつながれるコミュニティの場を形成。隣の「こどもライブラリー」では、夏休み期間に子どもたちが楽しめるよう、絵本がちょうど子どもの目線に入るように設計する。また、車いす利用者にも楽しめるよう設計された卓球台では、気軽に運動を楽しむことができる。
 
「Marunouchi Street Park 2022 Summer」の実施イメージ

 丸の内二丁目ビル前ブロック「MSP Music Restaurant」では、通りを訪れた人誰もが弾くことのできる「みんなのストリートピアノ」を設置し、まるで自然の中にあるバーカウンターのような雰囲気で音楽を楽しむことができる。また、丸の内仲通り沿道に店を構える「GARB Tokyo」の特設屋外客席として、昨年冬に引き続き仮設建築物を設置。道路空間を階層的に活用し、涼しげな空間での飲食を楽しめる。同ブロックに設置される「みんなのテーブル」は、様々な素材・機能・形の椅子と机によって構成された丸テーブルで、子どもから大人、障がいのある人、みんなが利用しやすいデザインとなっている。

 丸の内パークビル前ブロック「MSP Garden」は、芝の上で楽しむピクニックをイメージしたエリア。芝生でくつろげる休憩所「ごろごろベンチ」や充電スポットを設けたソロワークスペースを展開し、様々な種類のくつろぎスペースを提供する。また、同ブロックでは酷暑対策として、生産面積全国1位の清涼感ある北海道滝上町産の和ハッカ精油を使用した香り付きドライ型ミストが設置され、暑い日でも涼しく快適な空間となっている。思い思いの過ごし方ができるピクニックエリアでは、丸の内仲通りで掲出されていた広告バナーフラッグをアップサイクルして作られたピクニックシートを貸し出す。