8月4日は2022年の「土用の丑の日」の日だ。ということで、なか卯が7月7日から販売を開始した、大手飲食チェーン店のさまざまなうなぎメニューの中でも群を抜いて強烈な「うなぎ無双盛」に挑戦したレポートをお届けしよう。
発売日の翌日、近所のなか卯に勇んで足を運ぶと、いろいろなうなぎメニューが出揃っていた。さて、無双盛のボタンをポチっとな。
気のせいか、店員さんにも緊張感が走る。「ついに、この無双盛を出す時が来たか」的な。食券いただきます、という声も震えているようでもあり、力が入っているようにも感じる。そして待つこと5分くらい、全スタッフがおそらくこっそり横目で見ている中、震える手で運ばれて無双盛登場! 店内には拍手喝采が沸き起こった。気がした。
さあ、どうですかこの姿。ラーメン丼くらいのサイズの器なのに、うなぎでうなぎが見えない状態。折り重なった姿に思わず「うなぎのミルフィーユやー」と叫んでしまった。心の中で。では味の方は、とかぶりつくと……うん、想像通りの味! うなぎ専門店と比べてはいけないけど、なかなか柔らかく、甘めのタレで、全く臭みも感じない。スタミナもつきそうだし、ごはんとの相性もバッチリだ。
錦糸卵も乗っていて、味に彩りを与えている。さあて、いきますよー! うなぎ、うなぎ、ごはん、錦糸卵、うなぎ、うなぎ! 最後にうなぎを残さないでバランスよく食べようとすると、結果うなぎばかりを食べることになる。と、ここでお茶が出ていないことに気づいた。セルフという様子でもないので、お茶をお願いすると、あ、すみません、とすぐに冷えた緑茶を運んでくれた。あながち無双盛の緊張も嘘ではなかったのかも。
お茶を飲んでリフレッシュしたものの、再びうなぎ、うなぎ、ごはん、と食べ進めると、全体の4分の1ほど食べたあたりで、早くもちょいと飽きはじめてしまった。そこで山椒を投入。爽やかな香りがして、また食が進む。そしてあっという間に、半分を完食。まるまる同じ分量が残っていることは考えないようにして、今度は山椒と七味唐辛子でダブル味変した。
しかし、半分からがなかなか減らない。最初はダブル味変で勢いづくも、甘い味付けがここにきて猛威を振るう。やがて箸でちょいとうなぎを切っては、残りの米量を気にしながら、ちょっぴり口に運ぶ苦痛の時間が到来した。ここからは気持ちの勝負。子どもの頃からの俺の好物はうなぎ、と念じながら食べていく。いや、この量はやりすぎですって、マジで。しかし愚痴をこぼしている場合ではない。スタッフさんを緊張させ、店内の拍手喝采を浴びたからにはギブアップは許されない。
心頭滅却すれば火もまた涼し。この森高千里の曲タイトルを思い出し、17才に戻った気持ちになって、私は今生きているという感覚を実感。ありがとうございます。ありがとうございます。修行僧のようにそう唱えつつ食べていると、いつの間にか最後の一口に迫っていた。ラストのウイニングランは瞳を閉じてうなぎを想いながら、パクリ。走り切った感動だろう、気づけば大の男が空の器を片手に咽び泣いていた。嘘です。
さて皆さん! なか卯のうなぎ無双盛は、そんな喜怒哀楽が交差するドラマチックなメニュー。夏の終わりまで楽しめるのでぜひ食べてみてね! (エフェクト・山葉のぶゆき)
なか卯さん、大人なんだから加減を覚えて!
「うなぎ無双盛」は3枚で1本分のうなぎを4枚盛りつけた商品。うなぎ1本分が丸ごと乗った「うなぎ豪快盛」の兄貴分となり、なか卯オリジナルの「特製 京風山椒」をかけていただく。価格は2160円。期間限定メニューで、9月中旬に販売終了予定。発売日の翌日、近所のなか卯に勇んで足を運ぶと、いろいろなうなぎメニューが出揃っていた。さて、無双盛のボタンをポチっとな。
気のせいか、店員さんにも緊張感が走る。「ついに、この無双盛を出す時が来たか」的な。食券いただきます、という声も震えているようでもあり、力が入っているようにも感じる。そして待つこと5分くらい、全スタッフがおそらくこっそり横目で見ている中、震える手で運ばれて無双盛登場! 店内には拍手喝采が沸き起こった。気がした。
さあ、どうですかこの姿。ラーメン丼くらいのサイズの器なのに、うなぎでうなぎが見えない状態。折り重なった姿に思わず「うなぎのミルフィーユやー」と叫んでしまった。心の中で。では味の方は、とかぶりつくと……うん、想像通りの味! うなぎ専門店と比べてはいけないけど、なかなか柔らかく、甘めのタレで、全く臭みも感じない。スタミナもつきそうだし、ごはんとの相性もバッチリだ。
錦糸卵も乗っていて、味に彩りを与えている。さあて、いきますよー! うなぎ、うなぎ、ごはん、錦糸卵、うなぎ、うなぎ! 最後にうなぎを残さないでバランスよく食べようとすると、結果うなぎばかりを食べることになる。と、ここでお茶が出ていないことに気づいた。セルフという様子でもないので、お茶をお願いすると、あ、すみません、とすぐに冷えた緑茶を運んでくれた。あながち無双盛の緊張も嘘ではなかったのかも。
お茶を飲んでリフレッシュしたものの、再びうなぎ、うなぎ、ごはん、と食べ進めると、全体の4分の1ほど食べたあたりで、早くもちょいと飽きはじめてしまった。そこで山椒を投入。爽やかな香りがして、また食が進む。そしてあっという間に、半分を完食。まるまる同じ分量が残っていることは考えないようにして、今度は山椒と七味唐辛子でダブル味変した。
しかし、半分からがなかなか減らない。最初はダブル味変で勢いづくも、甘い味付けがここにきて猛威を振るう。やがて箸でちょいとうなぎを切っては、残りの米量を気にしながら、ちょっぴり口に運ぶ苦痛の時間が到来した。ここからは気持ちの勝負。子どもの頃からの俺の好物はうなぎ、と念じながら食べていく。いや、この量はやりすぎですって、マジで。しかし愚痴をこぼしている場合ではない。スタッフさんを緊張させ、店内の拍手喝采を浴びたからにはギブアップは許されない。
心頭滅却すれば火もまた涼し。この森高千里の曲タイトルを思い出し、17才に戻った気持ちになって、私は今生きているという感覚を実感。ありがとうございます。ありがとうございます。修行僧のようにそう唱えつつ食べていると、いつの間にか最後の一口に迫っていた。ラストのウイニングランは瞳を閉じてうなぎを想いながら、パクリ。走り切った感動だろう、気づけば大の男が空の器を片手に咽び泣いていた。嘘です。
さて皆さん! なか卯のうなぎ無双盛は、そんな喜怒哀楽が交差するドラマチックなメニュー。夏の終わりまで楽しめるのでぜひ食べてみてね! (エフェクト・山葉のぶゆき)