日本IBMは、三菱UFJ銀行の営業店デジタル・トランスフォーメーション（DX）支援として、来店時に、店舗に設置のタブレットを顧客自身が操作し、その場で口座開設を完了できるサービス「タブレット口座開設」の導入を支援し、一部店舗での利用を開始した。


　「タブレット口座開設」では、顧客との最初の接点である新規口座開設時の顧客体験向上のため、画面の操作性だけでなく、顧客が自身でストレスなく手続きを進めることができるよう、営業店の環境も考慮したユーザーインターフェイス／ユーザーエクスペリエンス（UI／UX）のデザインを支援し、2021年2月から約1年で、UI／UX検討からシステム構築まで完了した。
 
　あわせて、当初チャネルごとに開発されていたシステムを、チャネル横断で再利用できるアーキテクチャとして、クラウドプラットフォームのアマゾン ウェブ サービス（AWS）上に構築した。これにより、システム構成を最適化でき、今後の開発コストやメンテナンス・コストを削減する。

　また、光学的文字認識OCRやオンライン上で本人確認をするeKYCの導入によるセルフ化率の向上やペーパーレス化を推進しながらも、オペレーターと非対面で会話しながらの手続きを可能にすることで柔軟性も維持し、結果として、最短10分での店頭での口座開設や、顧客の特性や要望に応じたサービスの提供・事務処理の効率化を実現している。