【記者のひとこと】門外不出のノウハウをオープンに

コラム

2022/07/11 10:00

 ITソリューションの分野において、アジャイル開発は一般的になりつつあります。開発工程を小さいサイクルで回していくため、開発側だけでなく依頼主である顧客も巻き込むケースが多く、その形態はしばしば“共創”という言葉で言い表されます。

 これを製造現場でも応用する戦略を打ち出したのがOKI。すでにITソリューション分野ではAIを活用したIoT事業で“共創”を成功させており、新たな分野で市場競争力の強化を狙います。製品製造ではこれまで顧客のオーダー通りに受注製造するケースがほとんどでしたが、今後は顧客と共創する割合を増やしていく計画です。

 本来メーカーにとって価値創造の拠点となる工場はクローズな場所。しかし、坪井正志・専務執行役員デジタル責任者は、共創にあたって工場の門外不出だったノウハウをオープンにしていく考えを明かしています。胸襟を開くことで得られる成果は果たして。(大蔵大輔)

【記事はこちら】
OKI 工場発の共創イノベーション起こす ITソリューションの手法を製造現場に応用