夏本番! 「落雷被害対策」で大きな損害を防止しよう!

時事ネタ

2022/07/09 18:00

【家電コンサルのお得な話・86】 一部エリアを除き、記録的な早さで明けた今年の梅雨。その分、真夏の日差しが降り注ぐ期間が長びくかと思うだけで、ドッと疲れが押し寄せてくる。暑い日が多くなれば、それだけゲリラ雷雨も多発するのだろう。そこで気を付けたいのが「落雷被害への対策」である。

落雷による金銭・時間・心理的負担の防止策

家電製品の落雷被害はメーカー保証・長期延長保証の対象外

 皆さんもご存じの通り、家電製品は落雷の場合、メーカー保証や長期延長保証の対象外となる。別途、落雷保証(一部量販企業のみ)に加入するか、「家財」も対象になっている火災保険に加入していなければ、家電の損害は補償されない。

 筆者も「落雷なんて、めったに…」と思っていたが、家電量販店で勤めていたとき、「落雷の被害にあった」というお客さまが、結構おられたため、自宅の火災保険の契約内容を確認してみたことがある。案の定、家財は対象外だったため、あわてて家財保険に加入したことが思い出される。

 しかし、家財は補償されても、原状復帰まで「時間とストレスが掛かる」のは大きな苦痛である。そのため、被害を受けにくいと言われている冷蔵庫にも、一応、雷ガードタップを装着した。

 また、エアコンは昨今の在庫状況や時期的なことから、買い替えた場合、取り付けまでに非常に時間が掛かることが考えられる。そのため、子ども達が全員結婚して家を出たこともあり、使用していない部屋はエアコンの電源をコンセントから外して対応している。

 特に、仕事で使用しているノートPCは、データのバックアップは取っているが、データ移行に時間が掛かるため、可能な限りトラブルは避けたいもの。

 雷ガードタップを使用していても、対応できない直撃雷の可能性も考えられる。そのため、雷が鳴りだせばコンセントから外すことを心がけているが、バッテリ残量が少ないこともしばしば。万一の場合に備え、ノートPC用のモバイルバッテリの購入を検討している。

 実際には落雷の被害にあう可能性は極めて低いだろう、しかし、万一、被害にあえば、火災(家財)保険が適用され、費用負担は免れても、時間とストレスが掛かるのは避けられない。雷ガードタップやモバイルバッテリなどの準備は、多少の費用が掛かっても、後々のことを考えれば「お買い得な買い物」だと言えるだろう。

 特に在宅勤務を行っている方は、火災保険の確認も含め、自宅の落雷対策を検討していただければと思う。(堀田経営コンサルタント事務所・堀田泰希)


■Profile
堀田泰希
1962年生まれ。大手家電量販企業に幹部職として勤務。2007年11月、堀田経営コンサルティング事務所を個人創業。大手家電メーカー、専門メーカー、家電量販企業で実施している社内研修はその実戦的内容から評価が高い。