以前、うちの犬を使って「犬が飛びつくジャーキー選手権」「犬が飛びつくエサはどれだ選手権、魚編」を開催。ジャーキーは「鹿肉」、魚は「マグロ」がグランプリを獲得したが、今回は父の日記念ということで、数種類の乾き物を用意し、うちの父親で検証してみた。では、ほぼお爺さんの俊之(75歳)が本当に好きなお酒のアテはどれ!?
犬じゃなくて人間なんだから、本来は何が好きだったか尋ねればいいが、俊之は昔から「食べ物にはそれぞれの美味しさがあり、上も下もない。全部が1番!」と言い張る頑固者。正直に聞くと、全部美味しかったという、どうしようもない結末を迎えかねない。
ちなみに犬の原稿執筆時に観察したのは以下の項目。
・においにどれくらい関心があるか
・待て、の間にどれくらいむずむずするか
・半分咥えさせた時、どれくらい引っ張るか
・食べている時の夢中さ
・食べ終わっておかわりを望む目の輝き
さすがにこれを父親には適用できない(特に3つめ)ため、別の検証のフリをして俊之を観察してみることにした。架空の検証は「酒好き爺さんの、このつまみにはこのお酒」。これを語ってもらった後、全ての乾き物を大皿に広げて晩酌をし、どの商品から平らげていくかを観察してみよう(※好きなものから食べる傾向にある我が父ならではの検証です)。
では、まずはエントリー乾物から紹介していこう。俊之による、どのお酒に合うかのレビュー付きだが、まあそれは読んでいただかなくて大丈夫です。
一口噛めばジュワーっと肉の脂が出てくる、若者家飲みの強い味方。75歳のお爺さんは、そのほとばしる熱いパトスを受け止めきれるか!?
◇俊之レビュー「これは美味いなー。お父さんならやっぱりビールやな。さっぱりするからな」
今回のエントリーの中では、一切れの単価が最も高いゴージャス感のある一品。その辺がお爺さんの好みとどう関係するのか!
◇俊之レビュー「思ったより柔らかいんやな。ちょっと甘めの味付けやし辛口の日本酒とあうでー」
お年寄りから若者まで多くの酒飲みを虜にするイカげそ。さらにピリ辛をまとったキングオブおつまみの魔力に俊之は抗えるのか!?
◇俊之レビュー「お!ゲソやな。ちょっと硬いけどなかなか美味い。これも冷たいビールやな」
北国土産の定番で、袋をあけると鮭のかおりが部屋に立ちこめる。ジューシーながらしがんでも美味い、イカげそと並ぶ古豪の一品だ。
◇俊之レビュー「美味いけど歯に詰まるな、これ。これも辛口の日本酒と合いそうやなー」
甘いドライフルーツと香ばしい3種類のナッツが入ったなかなか豪華なおつまみ。動物系の乾物のが多いローソンの陳列棚でも異彩を放っていた。
◇俊之レビュー「レーズンと豆か。これも酒が進むねー。お父さんは冷たいビールか辛口の日本酒やな」
俊之、冷たいビールと辛口の日本酒ばっかじゃねーかよ!と腹が立つも、これは偽企画なので全然オーケー。さて、ここからが本題の「ほぼお爺さんが本当に好きな渇きもの選手権」がスタート! ビールと日本酒を片手に、さて俊之はどれを好むのか!?
さて、ビールを片手にまず手をつけたのがナッツ。コリコリと鳴らしてうれしそうに食べております。次にゲソをかみかみ。これは飲み込むのにかなり時間がかかる様子。そこでビールをまた一口。お次は、またナッツだ!リスか!と心のツッコミが入ります。次に手に取ったのは鮭とば。塩味が強いせいかビールが進みます。で、次もナッツだ。リスか!ホタテとサラミも食べますが、あまり好みではないのか、ちょっと齧っては、テーブルの上にそっと置いて、またナッツ!リス!
テレビを見ながらコリコリくちゃくちゃしていると「お父さん、ちょっとおしっこ」と、トイレタイム。そこで現段階のお皿状況を確認してみましょう。
さすがはほぼお爺さん、お行儀よく全体的に減ってはいますが、それでもかなりの差が出ています。現段階で一番人気はドライフルーツ&ナッツのナッツのみ。続いてイカげそ、三番人気は鮭とばだ。俊之がトイレから戻ったので現段階の感想を一応聞いてみると「全部美味しいよー、お父さんどれも好き」という予想通りの使えない回答だったため無視。観察を続けましょう。
ここでビールから辛口の日本酒へと変えた俊之。これで結果が変わるか、と思いきや、やはりリス! 時々イカげそ、鮭とばをくちゃくちゃやり、テーブルのホタテをちょいちょいと指で触っては、ナッツをコリコリしています。おおーっと、ここでふぁーあと大あくび。検証の終了が迫っているようです。
「お父さん、そろそろ寝よかな~」。そう呟いたが、ここからまだ食べるのが俊之の生態。スピードがやや落ちたものの、チビチビと日本酒とつまみを楽しんでいます。しかし、うっかり3秒ほど眠ってしまったのが運の尽き。母マリ子が、その姿をみて「あんた、そんなとこで寝んと部屋行きや」とぴしゃり。俊之はしぶしぶ「んー、そうするわ。ごちそうさん。寝ますー」と部屋に戻っていきました。
こうして、あっけない幕切れとなった観察タイム。この結果から、ほぼお爺さん(俊之限定ですが)の好きな乾き物は、ナッツとイカげそであることがわかった。もうすぐ父の日なので、皆さんもお父さんに感謝の印として、ナッツ、イカげそ、冷たいビール、辛口の日本酒をプレゼントしてはいかがだろうか。そして、なんだかおバカな原稿になってすみませんでした。(エフェクト・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの
犬と同じ検証はできないので、偽企画で観察することに
犬じゃなくて人間なんだから、本来は何が好きだったか尋ねればいいが、俊之は昔から「食べ物にはそれぞれの美味しさがあり、上も下もない。全部が1番!」と言い張る頑固者。正直に聞くと、全部美味しかったという、どうしようもない結末を迎えかねない。
ちなみに犬の原稿執筆時に観察したのは以下の項目。
・においにどれくらい関心があるか
・待て、の間にどれくらいむずむずするか
・半分咥えさせた時、どれくらい引っ張るか
・食べている時の夢中さ
・食べ終わっておかわりを望む目の輝き
さすがにこれを父親には適用できない(特に3つめ)ため、別の検証のフリをして俊之を観察してみることにした。架空の検証は「酒好き爺さんの、このつまみにはこのお酒」。これを語ってもらった後、全ての乾き物を大皿に広げて晩酌をし、どの商品から平らげていくかを観察してみよう(※好きなものから食べる傾向にある我が父ならではの検証です)。
では、まずはエントリー乾物から紹介していこう。俊之による、どのお酒に合うかのレビュー付きだが、まあそれは読んでいただかなくて大丈夫です。
登場乾物1「あらびき肉のサラミソーセージ」208円
一口噛めばジュワーっと肉の脂が出てくる、若者家飲みの強い味方。75歳のお爺さんは、そのほとばしる熱いパトスを受け止めきれるか!?
◇俊之レビュー「これは美味いなー。お父さんならやっぱりビールやな。さっぱりするからな」
登場乾物2 「国産焼きほたて貝」308円
今回のエントリーの中では、一切れの単価が最も高いゴージャス感のある一品。その辺がお爺さんの好みとどう関係するのか!
◇俊之レビュー「思ったより柔らかいんやな。ちょっと甘めの味付けやし辛口の日本酒とあうでー」
登場乾物3 「焼きするめげそピリ辛味」148円
お年寄りから若者まで多くの酒飲みを虜にするイカげそ。さらにピリ辛をまとったキングオブおつまみの魔力に俊之は抗えるのか!?
◇俊之レビュー「お!ゲソやな。ちょっと硬いけどなかなか美味い。これも冷たいビールやな」
登場乾物4 「味わい深い鮭とば」409円
北国土産の定番で、袋をあけると鮭のかおりが部屋に立ちこめる。ジューシーながらしがんでも美味い、イカげそと並ぶ古豪の一品だ。
◇俊之レビュー「美味いけど歯に詰まるな、これ。これも辛口の日本酒と合いそうやなー」
登場乾物5 「ドライフルーツ&ナッツ」208円
甘いドライフルーツと香ばしい3種類のナッツが入ったなかなか豪華なおつまみ。動物系の乾物のが多いローソンの陳列棚でも異彩を放っていた。
◇俊之レビュー「レーズンと豆か。これも酒が進むねー。お父さんは冷たいビールか辛口の日本酒やな」
俊之、冷たいビールと辛口の日本酒ばっかじゃねーかよ!と腹が立つも、これは偽企画なので全然オーケー。さて、ここからが本題の「ほぼお爺さんが本当に好きな渇きもの選手権」がスタート! ビールと日本酒を片手に、さて俊之はどれを好むのか!?
言葉ではどう言っても、誰にでも「一番好きなもの」はある
さて、ビールを片手にまず手をつけたのがナッツ。コリコリと鳴らしてうれしそうに食べております。次にゲソをかみかみ。これは飲み込むのにかなり時間がかかる様子。そこでビールをまた一口。お次は、またナッツだ!リスか!と心のツッコミが入ります。次に手に取ったのは鮭とば。塩味が強いせいかビールが進みます。で、次もナッツだ。リスか!ホタテとサラミも食べますが、あまり好みではないのか、ちょっと齧っては、テーブルの上にそっと置いて、またナッツ!リス!
テレビを見ながらコリコリくちゃくちゃしていると「お父さん、ちょっとおしっこ」と、トイレタイム。そこで現段階のお皿状況を確認してみましょう。
さすがはほぼお爺さん、お行儀よく全体的に減ってはいますが、それでもかなりの差が出ています。現段階で一番人気はドライフルーツ&ナッツのナッツのみ。続いてイカげそ、三番人気は鮭とばだ。俊之がトイレから戻ったので現段階の感想を一応聞いてみると「全部美味しいよー、お父さんどれも好き」という予想通りの使えない回答だったため無視。観察を続けましょう。
ここでビールから辛口の日本酒へと変えた俊之。これで結果が変わるか、と思いきや、やはりリス! 時々イカげそ、鮭とばをくちゃくちゃやり、テーブルのホタテをちょいちょいと指で触っては、ナッツをコリコリしています。おおーっと、ここでふぁーあと大あくび。検証の終了が迫っているようです。
「お父さん、そろそろ寝よかな~」。そう呟いたが、ここからまだ食べるのが俊之の生態。スピードがやや落ちたものの、チビチビと日本酒とつまみを楽しんでいます。しかし、うっかり3秒ほど眠ってしまったのが運の尽き。母マリ子が、その姿をみて「あんた、そんなとこで寝んと部屋行きや」とぴしゃり。俊之はしぶしぶ「んー、そうするわ。ごちそうさん。寝ますー」と部屋に戻っていきました。
こうして、あっけない幕切れとなった観察タイム。この結果から、ほぼお爺さん(俊之限定ですが)の好きな乾き物は、ナッツとイカげそであることがわかった。もうすぐ父の日なので、皆さんもお父さんに感謝の印として、ナッツ、イカげそ、冷たいビール、辛口の日本酒をプレゼントしてはいかがだろうか。そして、なんだかおバカな原稿になってすみませんでした。(エフェクト・山葉のぶゆき)
※記事中の価格は購入時もの