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シャープ・TVS REGZA・ソニーの三つ巴! 大混戦の4Kテレビ市場

 全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」によると、2022年4月の4K対応液晶テレビ(4Kテレビ、なお有機ELテレビは含まない)の販売台数前年同月比は88.8%。2021年の巣ごもり需要や五輪需要の反動減が続いており、市場全体の数字はやや落ち込んでいる。


 メーカー別の販売台数前年同月比は好不調がはっきりと表れている。好調なのはTVS REGZAとハイセンス。ともに前年同月比110%超で売上を伸ばしている。一方、不調なのは市場をけん引するソニーとシャープ。ソニーは68.4%、シャープは86.8%で市場平均を下回っている。

 販売台数シェア推移をみると、昨年は上位5社で最大20ポイントあったシェア差が、2022年は一気に縮まっていることが分かる。特にTVS REGZAはソニーを上回り、トップのシャープに迫る展開。三つ巴の状況が続いている。また、パナソニックとハイセンスがじわじわと調子を上げており、さらなる混戦も予想される。
 

 シリーズ別の販売台数ランキングからも各社の接戦模様がうかがえる。トップテンはシャープが3シリーズ、TVS REGZAが2シリーズ、ソニーが2シリーズ、パナソニックが3シリーズと分散している。首位はシャープの「4T-C50DN2」。シェアは4.4%で、現状頭一つ抜けている。(BCN・大蔵大輔)


*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計しているPOSデータベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。