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「~してもろて」はパパラピーズが流行らせた? 関西弁とは違う使い方

時事ネタ

2022/05/08 12:30

【こっそりミームを教えます・32】 ネット上に日々新しく生まれては定着していくミームたち。何を指しているのか全く分からないものから何となく意味を想像できるものまでさまざまだが、今回ご紹介する「~してもろて」はどうだろうか。普通の関西弁にしか聞こえないこのミームが若者の間でどう使われているのかを見ていこう。

本場・関西と使い方が違う理由を教えてもろて?(画像はイメージ)

VTuberやYouTuber、FPS界隈など諸説あり

 2018年にはWEB版で、19年には雑誌としても復刊を果たした伝説のギャル雑誌『egg』。同誌が発表した「egg流行語大賞2020」で「~してもろて(~させてもろて)」は第3位に選ばれた。若者の間では「それはやめさせてもろて」(それはやめてください)など、主に何かをお願いする時に使われている。

 一見するとただの方言に聞こえるが、元々の関西弁では「ホンマにようしてもろて有難う」(本当に良くしてくれて有難う)と文中に入れることがほとんど。ミームとしては文末に置かれることが多いので、少し使い方が異なるようだ。

 若者を中心にTwitterなどのSNSで見かける「~してもろて」だが、一体どこから始まったのだろうか。調べてみるとVTuberが使い出したという話やYouTuberの「パパラピーズ」が流行らせたなど諸説あるが、彼ら(彼女ら)が発祥かどうかは定かではない。

 他によく言われているのが『PUBG』などの「FPS」ゲームのユーザー間で使われていたのが始まりだというもの。FPS界隈では18年頃から使われ出したとのことなので、ここからVTuberやYouTuber、ギャルへと拡がっていった可能性が高いかもしれない。

 関西弁特有のニュアンスを含んだ「~してもろて」。言いにくいお願いごとも柔らかい印象になるので、聞いてもらえる確率が上がるのではないだろうか。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている