母の日は手料理でもてなしたい、と考える人は少なくないだろう。せっかくなら、いつまでも元気でいてほしい、という想いを込めて、話題の健康食材を使った簡単料理をプレゼントしてはいかがだろうか？ しかし、健康をうたった商品というのは、味気ないというか、正直あまりおいしくない印象も。そこで今回はカルディで見つけた、グルテンフリーのパスタと大豆ミートのソースで健康スパゲッティを作ってみた。

簡単、美味い、健康。この3つが揃うか、カルディの健康スパゲッティ

　まずはパスタから簡単に紹介しよう。小麦粉を使用していないグルテンフリーで、有機とうもろこし粉と有機米粉で作られている。あまり詳しくないのでちょっと調べてみると、小麦製品というのは消化吸収にちょっとしたパワーを使うらしく、それに比べるとおなかにやさしい原料であるらしい。これまでラーメン、素麺、うどんばかりを好んで食べてきた僕のおなか、ごめんよ。と謝罪しつつ話を進めよう。パスタを袋から出すと、一般的なものよりも黄色がかっていて、少し細い印象も。
 
　茹で時間は8分から10分と、まあ普通。さっそく熱湯で茹でてみると、とうもろこしの匂いが漂うこともなく、いつものパスタとまったく同じ佇まいだ。茹であがっていく様子も特別なことは何もなかった。しかし茹でたてを皿に盛ってみると、いつものパスタよりも少し太く表面はフワフワしている。茹ですぎたか？と時間を確認したが、そうではなかった。

　ソースをかける前にパスタだけ数本食べてみると、ほえ～、なんだかいつものパスタとはまあまあ違う。良く言うとプルンプルンでもちもち。悪く言うとボヨンボヨンでポソポソ。矛盾している表現にも感じるかもしれないが、この全てが同居しているとお伝えしよう。これ、ソースをかけてもあんまり美味しくないかも…と一抹の不安がよぎった。
 
　次はソースを紹介しよう。ちょっと前から話題となっている大豆ミートが入った、もへじの「大豆ミートと香味野菜のトマトソース」」。ベースはトマトソースで玉ねぎ、人参、セロリなどが溶け込んでいるとのこと。こちらも詳しくないが、肉VS大豆と考えると健康面で大豆に軍配が上がる気がする。おそらくコレステロールも低いだろう。
 
　こちらは別の容器に移しレンジでチンして完成とのこと。しかしこの容器に移すのがちょっと面倒。パッケージのままチンできるタイプのレトルト食品に慣れているせいで、洗い物も増えるし、億劫な気持ちになる。しかもパッケージの底にへばりついた大豆ミートがまったく出てこない。フォークを突っ込むと指にトマトソースが付きそうなので、できるだけ切り口を大きく広げてブンブン振るが、びくともしないので底の大豆ミート5欠片程度は諦めた。
   
　1分程度チンしたものをグルテンフリーパスタにかける。見た目は、なるほど立派なトマトスパゲティだ。まずは大豆ミートだけ食べてみると、ん？これ肉か？…まあ肉か。ちょっと柔らかくグニュグニュしているが、それなりに肉感がある。味はトマトソース味だから普通にうまかった。
 
　とうことで少々不安もあるがパスタにソースを絡めて食べてみると……心配御無用！これ、なかなか美味いです。パスタだけで食べた時は食感が気になったが、ソースと混ぜることで普通のパスタと遜色ないものに。生パスタが好きな人は、もちもち感のあるこちらのほうが好みかも。ソースは少し甘めだが、バランスもよくてガンガン食べたくなる。何も知らなかったら、グルテンフリーや大豆ミートに気づかないだろう。味変するために途中で岩塩と唐辛子を加えてみると、筆者的にはより美味しさアップ。ベースがしっかりしているからカスタムも簡単だ。

　この分量の肉が大豆に変わることでどれくらい健康に関係するかは分からないが、その辺は気持ちの問題。本当の意味で健康食を目指すなら、いちから野菜を調理してソースを作るべきだろうが、美味しい一品がこんなに簡単にできるうえ、お母さんいつまでも元気でいてね、というメッセージまで伝えられるこのコンビ、筆者的にはありよりのありである。（エフェクト・山葉のぶゆき）


※記事中の価格は購入時もの