今や誰もがスマホのカメラ機能を使い、日常生活から旅行、仕事などさまざまな場面で写真を撮影している。スマホのなかだけに写真を保存しておくと機種変更や故障によりデータが失われる可能性があるが、世の中の人々がどのような手段でスマホの写真を保存しているのか、調査結果を見てみよう。
なかでもiPhoneユーザーはほぼ4人のうち3人が使うと回答しており、写真をよく撮影する人はAndroidスマホよりもiPhoneを選んでいるのかもしれない。
しかしながら、それぞれの保存先ごとの写真保存枚数では差が出ており、PC本体/外付けハードディスクと回答した人が平均2156.6枚と最も多くの写真を保存している。
これに対して保存方法の割合としては拮抗していたmicroSDは776.4枚と約1/3だ。この枚数はスマートフォン本体に保存していると回答した人(1265.7枚)よりも少ない。
一方、クラウドの活用方法としては「特に活用していない」が最も回答数が多く46.2%、次いでバックアップ用として保存している人が31.2%となっている。
最近ではクラウド上で写真を共有したり加工したりすることが可能だが、まだまだそのような活用は少なく、通常のストレージ代わりとしての利用が大半のようだ。
コンビニの複合機プリンタでのプリント(24.3%)やセルフプリント機(21.1%)も利用者が多く、自宅にプリンタがなくても自分で簡単に印刷できる手段が普及しているようだ。
手軽なスマホ本体やmicroSDカード、大容量を安く使えるPC本体や外付けハードディスク、災害に強くどこからでもアクセスできるクラウドなど、それぞれの特徴を把握した上で自分に合ったものを選ぶのが良いだろう。写真ごとに使い分けるのも1つの手だ。
また、スマホ写真を印刷したことがある人は半数おり、まだまだ写真印刷のニーズはあることもわかった。利用者は少ないものの、お気に入りの写真を集めたフォトブックはスマホからも作れるため、人生の節目などにオーダーしてみても良いかもしれない。(ライター・ハウザー)
写真撮影は「スマホ」が圧倒的
この調査は日本フォトイメージング協会とMMD研究所によって、2022年2月4日から2月7日にかけておこなわれた。15歳から69歳の男女2000人から回答を得ている。まずはがどのように写真撮影をおこなっているかについて見てみよう。大半の人がスマホを所有
調査から明らかになったのは、回答者のほとんどがスマホを持っているということだ。Androidなどのスマホを持っているのは53.4%、iPhoneを持っているのは45.5%にも及ぶ。また、コンパクトデジカメを持っている人は37.4%おり、タブレットよりも所有率が高かった。コンパクトデジカメの人気が凋落したといわれて久しいが、意外と多くの人が持っているようだ。iPhoneユーザーの方がAndroidユーザーより写真を撮る
次に、週に1回以上写真を撮影するデバイスについて見てみよう。1位はiPhoneで74.7%、2位はAndroidなどのスマホで59.0%となっている。やはりスマホを日常的な写真撮影デバイスとして使っている人が多いことがわかった。なかでもiPhoneユーザーはほぼ4人のうち3人が使うと回答しており、写真をよく撮影する人はAndroidスマホよりもiPhoneを選んでいるのかもしれない。
microSD、クラウド、PCやHDDの利用が拮抗
スマホ写真の保存先として最も回答が多かったのはスマートフォン本体で、88.4%がこの方法を使うと回答している。2位から3位はmicroSDカード、クラウド、PC本体/外付けハードディスクが拮抗していた。しかしながら、それぞれの保存先ごとの写真保存枚数では差が出ており、PC本体/外付けハードディスクと回答した人が平均2156.6枚と最も多くの写真を保存している。
これに対して保存方法の割合としては拮抗していたmicroSDは776.4枚と約1/3だ。この枚数はスマートフォン本体に保存していると回答した人(1265.7枚)よりも少ない。
クラウドはバックアップ用として人気
スマホの写真や動画の保存にクラウドを使用したことがある人の割合は49.0%と、ほぼ半数に上った。スマホカメラユーザーの間ではクラウドストレージの利用が広がってきている。一方、クラウドの活用方法としては「特に活用していない」が最も回答数が多く46.2%、次いでバックアップ用として保存している人が31.2%となっている。
最近ではクラウド上で写真を共有したり加工したりすることが可能だが、まだまだそのような活用は少なく、通常のストレージ代わりとしての利用が大半のようだ。
容量オーバー対策は「データの削除」が過半数
スマホの内蔵ストレージが容量オーバーになるのを防ぐ方法としては、必要性が低くなったデータを削除する人が52.1%と過半数だった。フィルムのような消耗品の購入が必要ないスマホでは、気軽に撮影して気軽に消す方法が広くとられていることがわかる。スマホ写真の印刷は約半数が経験
スマホで撮影した写真を印刷するかどうかについての調査では、約半数が印刷したことがあると回答した。2019年に比べて印刷したことがある人が微増した一方、印刷できることを知らなかった人が増えている。プリント方法は自宅のプリンタが1番人気
スマホ写真のプリント方法については、自宅のプリンタが40.3%と一番人気であった。フィルム写真時代には当たり前だった個人写真店やチェーン店はわずか9.9%と、高性能な家庭用プリンタが普及して手軽にきれいな写真プリントができるようになったことが原因と考えられる。コンビニの複合機プリンタでのプリント(24.3%)やセルフプリント機(21.1%)も利用者が多く、自宅にプリンタがなくても自分で簡単に印刷できる手段が普及しているようだ。
フォトブックは40代の興味が高い
オリジナルの写真集を作る「フォトブック」については、利用したことがある人はわずか13.8%だった。フォトブックに興味があるかどうかのアンケートでは、40代で興味がある人が突出して多い。また、30代と50代も40代に次いで興味がある人が多く、これらの年代の人は写真を印刷して残したいと考えている割合が多いようだ。さまざまな保存手段を特徴ごとに使い分けたい
データだからこそ、移動やコピーを繰り返しても状態を保つことができるのがデジタル写真の良いところであり、スマホ写真の保存にはさまざまな方法を使うことができる。手軽なスマホ本体やmicroSDカード、大容量を安く使えるPC本体や外付けハードディスク、災害に強くどこからでもアクセスできるクラウドなど、それぞれの特徴を把握した上で自分に合ったものを選ぶのが良いだろう。写真ごとに使い分けるのも1つの手だ。
また、スマホ写真を印刷したことがある人は半数おり、まだまだ写真印刷のニーズはあることもわかった。利用者は少ないものの、お気に入りの写真を集めたフォトブックはスマホからも作れるため、人生の節目などにオーダーしてみても良いかもしれない。(ライター・ハウザー)