東武鉄道は、東武線に登録済みのモバイルPASMOで乗車すると運賃の3%のおでかけマイルがたまる「トブポマイル」のサービス開始時に予告していた、ピーク時間帯を避けて乗車するとマイルがたまる「オフピークマイル」の概要を発表した。PASMO通勤定期券で時差通勤すると1日につき20マイルたまるオフピークマイルは2022年5月9日から23年3月31日までの期間限定で実施。まずは反響をみるようだ。
オフピークマイルは、21年3月にスタートしたJR東日本の「オフピークポイントサービス」とおおむね同じ。オフピークポイントサービスは、JRE POINTに登録したSuica通勤定期券で平日朝に対象エリアの駅で対象時間帯に入場し、対象エリアの駅で退場するとポイント還元する仕組み。22年4月1日から一部プログラムのリニューアルを行い、オフピーク(時差通勤)の達成回数が多いほど多くポイントを付与するルールに変更する。
4月1日以降の還元ポイント数は、1カ月あたりのオフピークポイント適用回数が1~4回目で1回5ポイント、5~20回目で1回25ポイント。5回目以降は現行より1回あたりの獲得ポイントが増える。JR東日本のオフピークポイントは、さながらゲームやアプリの「ボーナスポイント」のようだと評され、仕組みとしては馴染みやすいものとなっている。
また小田急電鉄は、JR東日本のリピートポイントサービス、東武鉄道のトブポマイルに相当する、紙の回数券に相当するポイントサービス「小田急おでかけポイント」を4月1日に開始する。特筆すべき点は、子どもも対象となり、保護者の「ONE(オーネ) ID」と連携済みの小田急ポイントカードへポイントを付与する。
関東私鉄では、西武鉄道も、鉄道利用に応じてポイントを付与するサービスを22年度中に導入予定と発表済み。東京メトロは、非定期券利用者向けに、平日日中と土日に限り、登録済みPASMOで乗車すると、PASMOにチャージ可能な「メトロポイント(メトポ)」を付与するサービスを提供している。関西ではJR西日本が1年限定だった時差通勤でICOCA ポイントがたまるサービス「ICOCAでジサポ」を23年3月31日まで延長する。
今回取り上げた、関東私鉄・JR東日本のポイントサービスを分類すると、JR東日本はSuica、東京メトロ・東武鉄道・小田急電鉄はPASMO限定。交通系ICカードの全国相互利用サービスのため、通常の鉄道利用ではどの交通系ICカードでも気にせず使えるが、関東エリアで複数の路線を乗り継ぐ場合に、ポイント還元を最大限に受けたいなら、各社の会員サービスへの登録とSuica/PASMOの使い分けは不可欠となった。
乗車ポイントとして、JR東日本の在来線にJRE POINT WEBに登録済みのモバイルSuicaで乗車すると常に運賃の2%(カード型の場合は0.5%)がポイント還元されるため、記者がおすすめする組み合わせは「モバイルSuica+記名PASMO(カード)」だ。「同一スマートフォンでモバイルSuica・モバイルPASMOを併用する」「iPhoneとApple Watch(スマートフォンとモバイルSuica対応スマートウォッチ)を併用する」「モバイルSuicaのiPhone・モバイルPASMOのAndroidなどのスマートフォン2台持ち」でも使い分けは可能だが、それぞれデメリットがある。
朝の通勤ラッシュの緩和を目指すオフピークポイントや鉄道利用に応じた常時ポイント還元は評価するべき試みだ。ただし、JRと私鉄の直通線や、JRと私鉄の連絡改札(同じ交通系ICカードでタッチする改札)を利用するケースなどはポイントの還元の対象外となるので、事前に適用条件をよく確認しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)
オフピークマイルは、21年3月にスタートしたJR東日本の「オフピークポイントサービス」とおおむね同じ。オフピークポイントサービスは、JRE POINTに登録したSuica通勤定期券で平日朝に対象エリアの駅で対象時間帯に入場し、対象エリアの駅で退場するとポイント還元する仕組み。22年4月1日から一部プログラムのリニューアルを行い、オフピーク(時差通勤)の達成回数が多いほど多くポイントを付与するルールに変更する。
4月1日以降の還元ポイント数は、1カ月あたりのオフピークポイント適用回数が1~4回目で1回5ポイント、5~20回目で1回25ポイント。5回目以降は現行より1回あたりの獲得ポイントが増える。JR東日本のオフピークポイントは、さながらゲームやアプリの「ボーナスポイント」のようだと評され、仕組みとしては馴染みやすいものとなっている。
また小田急電鉄は、JR東日本のリピートポイントサービス、東武鉄道のトブポマイルに相当する、紙の回数券に相当するポイントサービス「小田急おでかけポイント」を4月1日に開始する。特筆すべき点は、子どもも対象となり、保護者の「ONE(オーネ) ID」と連携済みの小田急ポイントカードへポイントを付与する。
関東私鉄では、西武鉄道も、鉄道利用に応じてポイントを付与するサービスを22年度中に導入予定と発表済み。東京メトロは、非定期券利用者向けに、平日日中と土日に限り、登録済みPASMOで乗車すると、PASMOにチャージ可能な「メトロポイント(メトポ)」を付与するサービスを提供している。関西ではJR西日本が1年限定だった時差通勤でICOCA ポイントがたまるサービス「ICOCAでジサポ」を23年3月31日まで延長する。
今回取り上げた、関東私鉄・JR東日本のポイントサービスを分類すると、JR東日本はSuica、東京メトロ・東武鉄道・小田急電鉄はPASMO限定。交通系ICカードの全国相互利用サービスのため、通常の鉄道利用ではどの交通系ICカードでも気にせず使えるが、関東エリアで複数の路線を乗り継ぐ場合に、ポイント還元を最大限に受けたいなら、各社の会員サービスへの登録とSuica/PASMOの使い分けは不可欠となった。
乗車ポイントとして、JR東日本の在来線にJRE POINT WEBに登録済みのモバイルSuicaで乗車すると常に運賃の2%(カード型の場合は0.5%)がポイント還元されるため、記者がおすすめする組み合わせは「モバイルSuica+記名PASMO(カード)」だ。「同一スマートフォンでモバイルSuica・モバイルPASMOを併用する」「iPhoneとApple Watch(スマートフォンとモバイルSuica対応スマートウォッチ)を併用する」「モバイルSuicaのiPhone・モバイルPASMOのAndroidなどのスマートフォン2台持ち」でも使い分けは可能だが、それぞれデメリットがある。
朝の通勤ラッシュの緩和を目指すオフピークポイントや鉄道利用に応じた常時ポイント還元は評価するべき試みだ。ただし、JRと私鉄の直通線や、JRと私鉄の連絡改札(同じ交通系ICカードでタッチする改札)を利用するケースなどはポイントの還元の対象外となるので、事前に適用条件をよく確認しよう。(BCN・嵯峨野 芙美)