テレワークの味方! コワーキングスペースは単発利用と月額利用のどっちがお得?
コロナ禍によりニューノーマルと呼ばれる新たな生活様式が当たり前になって約2年。テレワークが浸透するにつれ、「仕事場はオフィス一択」という価値観も変化してきた。最近ではヤフーやANAが社員の居住地の選択肢を増やす取り組みを発表し、住む場所にとらわれない働き方が広がっている。本記事では、そんな変化の中で需要が高まっている個室ありのコワーキングスペースに注目したい。
通勤時間を節約できるなど、テレワークのメリットもある一方で、仕事とプライベートの境目に悩む人もいる。LASSIC(出典:https://www.lassic.co.jp)が2021年8月に行ったテレワークに関する調査によると、「仕事とプライベートの区別ができない」と答えたのは、男性で45.16%、女性で38.92%だった。また、男性15.95%、女性12.72%が「長時間労働になっている」と回答している。
パソコンを閉じてロッカーにしまう、オフィスから家へと帰るーー。そんなわかりやすい切り替えスイッチがなくなった今、境目が曖昧になり、なんとなく就寝前にメールを見てしまう、明日でも間に合うタスクをつい片付けてしまうという人も多いのではないか。
同調査では、仕事のオンオフの切り替え方法の第一位に「コーヒーを飲む」、第二位に「仕事部屋に入る」が挙げられている。たしかに仕事専用の部屋とそれ以外の生活の部屋を分ければ、気分の切り替えはしやすくなるだろう。しかし、すべての人が仕事部屋を確保できるわけではない。特に都心部で一人暮らしをしている人であれば、ワンルームや1Kの家に住み、同じテーブルで仕事も食事もしているという人も少なくないのではないか。
そこで、第三の仕事場としてのコワーキングスペースの需要が高まっている。場所を変えると、仕事のオンオフの切り替えはしやすくなり、新鮮な気持ちでタスクに取り組むことができるのだ。
ドロップイン制と月額制どちらを選ぶにせよ、個室スペースが利用できる場所をおすすめしたい。サクッと小一時間作業をするだけであれば、個室なしでも問題はないかもしれない。しかし、一日コワーキングスペースで仕事をする場合、電話対応やオンライン会議は避けられないだろう。そんなときは個室スペースを使い、リモートワーク中に起きがちな、意図せず公共の場などで業務にまつわる情報を漏洩してしまう「リモート漏洩」、イヤホンをつけて会議に参加することでつい声が大きくなって騒音をつくってしまう「イヤホンボイス公害」を回避したいものだ。個室ありのドロップイン制のコワーキングスペースだと、たとえばアクセアカフェは15分143円~220円で利用ができる。
コロナがはじまって2年以上。出口がはっきりと見えない今、私たちの働き方アップデートは続くだろう。在宅、オフィス、そしてコワーキングスペース。この3拠点を上手に活用し、生産性が高いだけでなく、メンタルヘルスにも配慮したテレワークライフを追求していきたい。(プラザクリエイト One-Bo事業部部長 木村漠)
■執筆者プロフィール
京都出身。Web開発の個人事業や会社設立などを経験したのち、2020年にプラザクリエイト入社。個室ブース「One-Bo」を通じてコロナ禍のオフィス課題解決を目指す。趣味はサウナ。
仕事のオンオフを切り替えたい!コワーキングスペースが高まっている背景
産業労働局の発表資料によると、従業員30名以上がいる都内企業のテレワーク率は2021年12月時点で56.4%。2020年1月に発令された緊急事態宣言以降、その数字は55%から65%の間を推移している。通勤時間を節約できるなど、テレワークのメリットもある一方で、仕事とプライベートの境目に悩む人もいる。LASSIC(出典:https://www.lassic.co.jp)が2021年8月に行ったテレワークに関する調査によると、「仕事とプライベートの区別ができない」と答えたのは、男性で45.16%、女性で38.92%だった。また、男性15.95%、女性12.72%が「長時間労働になっている」と回答している。
パソコンを閉じてロッカーにしまう、オフィスから家へと帰るーー。そんなわかりやすい切り替えスイッチがなくなった今、境目が曖昧になり、なんとなく就寝前にメールを見てしまう、明日でも間に合うタスクをつい片付けてしまうという人も多いのではないか。
同調査では、仕事のオンオフの切り替え方法の第一位に「コーヒーを飲む」、第二位に「仕事部屋に入る」が挙げられている。たしかに仕事専用の部屋とそれ以外の生活の部屋を分ければ、気分の切り替えはしやすくなるだろう。しかし、すべての人が仕事部屋を確保できるわけではない。特に都心部で一人暮らしをしている人であれば、ワンルームや1Kの家に住み、同じテーブルで仕事も食事もしているという人も少なくないのではないか。
そこで、第三の仕事場としてのコワーキングスペースの需要が高まっている。場所を変えると、仕事のオンオフの切り替えはしやすくなり、新鮮な気持ちでタスクに取り組むことができるのだ。
ドロップイン制?月額制?個室ブースありがおススメ
大きくわけると、コワーキングスペースはドロップイン制と月額制の二つになる。「まずは試しに使ってみたい」「さまざまなコワーキングスペースを使ってみたい」という人は、時間や1日単位で利用の単発利用ができるドロップイン制が適している。一方、「家族がいるので家では集中できない」「仕事場と生活の場は分けたい」との理由で定期的に使いたい人は、月額制がよさそうだ。ドロップイン制と月額制どちらを選ぶにせよ、個室スペースが利用できる場所をおすすめしたい。サクッと小一時間作業をするだけであれば、個室なしでも問題はないかもしれない。しかし、一日コワーキングスペースで仕事をする場合、電話対応やオンライン会議は避けられないだろう。そんなときは個室スペースを使い、リモートワーク中に起きがちな、意図せず公共の場などで業務にまつわる情報を漏洩してしまう「リモート漏洩」、イヤホンをつけて会議に参加することでつい声が大きくなって騒音をつくってしまう「イヤホンボイス公害」を回避したいものだ。個室ありのドロップイン制のコワーキングスペースだと、たとえばアクセアカフェは15分143円~220円で利用ができる。
アクセアカフェ
また、本屋である未来屋書店が展開するコワーキングスペース、MIRAIYA Bookmark Lounge幕張店では1時間一般550円/学生300円、八千代緑が丘店では1時間一般300円/学生250円で利用ができる。いずれも追加料金を払うことなく、個室ブースの利用が可能だ。店舗に設置されている個室ブースの「One-Bo」はスイッチ一つでスモークのオンオフができるので、周りからの視界を遮ることができる。電話やオンライン会議はもちろん、集中して作業する場にも適している。『MIRAIYA Bookmark Lounge 八千代緑が丘店』の個室ブース
個室ありの月額制のコワーキングスペースでは、BIZcomfortのザ ロイヤルパークホテル アイコニック 東京汐留が、Web会議や電話に適したテレフォンブースを備えている。全日プランが月額1万7600円で利用可能。天空24Fに位置するので、在宅ワークとは異なる景色を見ながら仕事ができる。また、クロスオフィスが都内で6カ所展開するコワーキングでは、月額3万3000円でテレフォンブースを含めたコワーキングスペースの利用ができる。メインで契約した拠点は24時間365日、その他の拠点は平日9~17時で利用ができるので、その日の予定や気分によって拠点を変えて仕事をすることもできる。コワーキングスペース利用で、生産的なテレワークライフを
仕事とプライベートが溶け合うことに負担を感じている人は、コワーキングスペースの利用を選択肢の一つとし、自身のワークスタイルに新しい風を吹かせてみてはいかがだろうか。その際、業務に応じて個室ブースがある場所を選ぶことで、騒音や情報漏洩のリスクを回避することも忘れないでおきたい。コロナがはじまって2年以上。出口がはっきりと見えない今、私たちの働き方アップデートは続くだろう。在宅、オフィス、そしてコワーキングスペース。この3拠点を上手に活用し、生産性が高いだけでなく、メンタルヘルスにも配慮したテレワークライフを追求していきたい。(プラザクリエイト One-Bo事業部部長 木村漠)
■執筆者プロフィール
京都出身。Web開発の個人事業や会社設立などを経験したのち、2020年にプラザクリエイト入社。個室ブース「One-Bo」を通じてコロナ禍のオフィス課題解決を目指す。趣味はサウナ。