米ファンドのシンフォニー・テクノロジー・グループ（STG）は、買収した米マカフィーの法人向け事業（現在は「McAfee Enterprise」のブランド名で事業展開）とファイア・アイを統合し設立した新会社の社名を「トレリックス（Trellix）」にしたと発表しました。新社名は、植物や樹木を這わせる際の支えに使われる格子状の垣「トレリス」にちなんだ名称だそうです。

　マカフィーとファイア・アイの製品は多くの企業が導入しています。そういったこともあり、STGが買収して以降、動向を気にしていた人も多かった印象です。体制が明らかになったことで、不安が解消されたのではないでしょうか。

　国内でも法人設立の手続きを進めています。その間は、現状の体制を維持し営業やサポートを提供していくとしており、「製品名の変更やパートナープログラムの統合などは徐々に進めていく」そうです。製品名やパートナープログラムが変更される際に、違和感を覚えてしまうと思いますが、慣れていきたいです。

　大手2社が統合されたトレリックスには、豊富な製品と顧客基盤があり、セキュリティ市場での存在感は大きなものなるので、今後も、しっかりと動向を取材したいと思います。

　ちなみに、個人で利用しているPCにマカフィーのアンチウイルスソフトを入れているがどうなるのだろうと思っている人もいるかと思います。コンシューマー事業はマカフィーのまま今後も展開されていくので、特に今回の件での影響はないはずです。（岩田晃久）

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米シンフォニー・テクノロジー・グループ XDRをメインに展開する新会社設立 米マカフィーの法人事業とファイア・アイを統合