【記者のひとこと】ルールの意味は自ら考える
「GIGAスクール構想」の実現でほとんどの小中学校に情報端末が行きわたってから、もうすぐ1年が経過しようとしています。授業や学習での活用度合いは学校によってまちまちのようですが、どの学校でも共通の課題となっているのが端末の取り扱い。完全に自由な使用を認めると、子どもがネットを介した犯罪に巻き込まれたり、マルウェアや違法なコンテンツが含まれるサイトへのアクセスにつながったりするおそれがあることから、多くの学校では何らかの形で使用に制限をかけています。
とはいえ、現在の子どもたちはそのような制限をくぐり抜けるのもお手の物。管理プロファイルの削除といった細工をすれば、標準では見られなかったサイトにもつながってしまうといった情報はすぐに広まります。これを防ぐために管理者側でガチガチに設定を固めるというやり方もありますが、以前取材したある学校では、あえて設定の変更はブロックしない代わり、制限が外れたことが先生に伝わる仕組みにしているとのことでした。
決まりを破った生徒は結局後日お叱りを受けるわけですが、重要なのは生徒に「この端末は勉強道具であり、ルールを逸脱してはいけないこと」を認識してもらう機会を設けることだといいます。単に厳しく制限するだけではなく、なぜいけないことなのかを大人と一緒に考えることで、情報機器の安全な使い方を身に着ける。そして可能であれば、ルール作りの段階から児童・生徒が主体となって取り組むのが理想的とのことでした。(日高 彰)
【記事はこちら】
デジタルアーツ、揖斐川町と共同でGIGA端末のルールメイキング事業を実施
とはいえ、現在の子どもたちはそのような制限をくぐり抜けるのもお手の物。管理プロファイルの削除といった細工をすれば、標準では見られなかったサイトにもつながってしまうといった情報はすぐに広まります。これを防ぐために管理者側でガチガチに設定を固めるというやり方もありますが、以前取材したある学校では、あえて設定の変更はブロックしない代わり、制限が外れたことが先生に伝わる仕組みにしているとのことでした。
決まりを破った生徒は結局後日お叱りを受けるわけですが、重要なのは生徒に「この端末は勉強道具であり、ルールを逸脱してはいけないこと」を認識してもらう機会を設けることだといいます。単に厳しく制限するだけではなく、なぜいけないことなのかを大人と一緒に考えることで、情報機器の安全な使い方を身に着ける。そして可能であれば、ルール作りの段階から児童・生徒が主体となって取り組むのが理想的とのことでした。(日高 彰)
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