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楽天銀行だけじゃない 銀行取引でポイントがたまる銀行 2022年春版(後編)

 銀行に現金を預けていてもほとんど利息は得られないが、一部の金融機関では、対象の銀行取引でポイントがゲットでき(対象取引・カウント方法は銀行ごとに異なる)、そのポイントは現金相当として使える。前編では、都市銀行の三菱UFJ銀行、三井住友銀行と、りそな銀行・埼玉りそな銀行を取り上げた。後編では楽天銀行、新生銀行、auじぶん銀行を取り上げる。
 

楽天ポイント以外の主な共通ポイントと通信事業者の関係

・前編から読む
https://www.bcnretail.com/market/detail/20220103_259372.html

楽天銀行

 楽天銀行は「楽天銀行ハッピープログラム」と、楽天証券との口座連携サービス「マネーブリッジ」に申し込むと対象の銀行取引、証券取引で、連携した楽天IDに対し、楽天ポイントが付与される。別途、楽天証券で保有する株式の配当金を楽天銀行口座で受け取ると1件につき10円もらえる「株式配当金受取プログラム」を実施しており、毎月エントリーするだけで通常より配当金が実質10円増えるのでお得だ。

 なお、楽天銀行ハッピープログラムのうち、投資信託の保有に対するポイント進呈は2022年4月1日以降、条件と付与ポイント数が大幅に変わり、これから新たにコツコツ積み立てるケースを除き、ほぼポイントは獲得できなくなる。また、マネーブリッジ設定での普通預金金利の優遇に残高上限(300万円)が設定される。
 
楽天経済圏(エコシステム)の一翼を担う楽天銀行は、メインバンクとしての利用が拡大しているという

新生銀行

 新生銀行は19年4月1日から、従来の「Tポイントプログラム」をTポイント・dポイント・nanacoポイントの中から好きなポイントを選んで獲得できる「新生ポイントプログラム」にリニューアル。マルチポイントサービス導入の先駆けとなった。

 22年5月に優遇プログラム「新生ステップアッププログラム」をリニューアルする。さらに、SBIホールディングスによるTOB成立によるSBIグループ入りによって、ポイントプログラムも見直しが入りそうだが、今のところ、クレジットカードなどの口座引落1回あたり、最も多くのポイント(1回50ポイント・月間最大100ポイント)がたまる銀行だ。
 
毎月、エントリーのうえ、対象の銀行取引を行うと、選んだポイントがたまる

auじぶん銀行

 auじぶん銀行は22年4月1日に優遇プログラム「じぶんプラス」をリニューアルし、取引状況に応じてPontaポイントがたまるサービスを導入。ステージランクは5段階からプレミアム/ゴールド/シルバー/レギュラーの4段階に変更し、「スタンプ」獲得数4個でゴールド、5個以上でプレミアムとなる。

 スタンプを集めなくとも、「住宅ローン残高1円以上」「総資産残高100万円以上」などの「特別条件(スペシャルオファー)」に該当すると自動的にゴールドステージ以上にアップ。つまりゴールドステージまでは比較的達成しやすい。
 
auじぶん銀行のPontaポイントがたまるサービスは22年4月1日開始。「給与・賞与の受取」または「定額自動入金サービス(入金1回以上で一律)」で最大15ポイント付与され、それだけで年間180ポイント(180円相当)もらえる

 最高ランクのプレミアムステージなら、対象のスマホ決済サービス(メルペイ・PayB・PayPay・FamiPay・LINE Pay)への残高チャージを含む、対象のキャッシュレス決済の利用1万円ごとに15ポイント付与、外貨自動積立1000円ごとに15ポイント付与と、他行並または他行以上のお得度になる。
 
特別条件(スペシャルオファー)に該当すれば誰でもゴールドステージに

 以前から、取引状況に応じてポイントがたまる銀行はあったが、実は20~21年にかけて各行ともサービス内容の見直しやリニューアルを実施している。三菱UFJ銀行に続く、auじぶん銀行のPontaポイントサービス導入で、ますます、決済・ポイント・マネー(資産形成)の連携強化が進みそうだ。(BCN・嵯峨野 芙美)