ふるさと納税で手に入るのは大量生産のものばかりではない。なかには、世界に一つだけの手作りの返礼品を用意している自治体もある。手作りのぬくもりや独特な模様など、お金に買えられない価値があるものばかり。お気に入りの品が手に入れば、お得なだけでなく、満足感もひとしおだろう。本稿では、おすすめの返礼品を五つ紹介する。
ウクレレ
気軽に美しい音を奏でられるウクレレは、ふるさと納税の返礼品として多くの自治体で用意されている。その寄付額は2万円から100万円超えまで実に多彩だ。大人になってから始めた習いごとランキング において、「楽器」は1位となっており、人気が高い。返礼品でウクレレを手に入れ、弾き始めてみてもいいだろう。
鎧兜
兵庫県上郡町では、手作りの鎧兜を返礼品として用意している。製作される鎧兜は体のサイズに合わせて1体ずつオーダーメイドで作成され、身につけることも可能。家紋を入れることもできるという本格的なものだ。素材は厚紙を使用しており、必要な金額を抑えるのと同時に、身につけたときに動きやすいという。孫や子どもへのプレゼントや、インテリアとして活躍する。
創作服
群馬県榛東村では、創作服の写真集「ちょっと変な服」に登場するすべての服のデザインを手がけた小林靄氏による、オリジナルデザイン創作服を返礼品として提供している。一人ひとりのためだけにデザインされた服は、「創作福」と呼ばれ、この世に1つだけの貴重なもの。既製の服では満足できない人や少し変わった服を持っておきたい人は申し込みを検討してほしい。
自分史
大阪府枚方市では、人生を記録した写真を集めた「自分史」の写真集作成サービスを返礼品として用意。申し込むと製作キットが届き、その指示に従って原稿や写真を用意すると、B5サイズの写真集とDVDスライドショーをつくってくれる。画像や原稿の準備についてはサービス提供団体がサポートしてくれるので安心だ。これまでの人生を振り返る機会やプロフィールとして面白そうだ。
オリジナルソング
岐阜県可児市が用意しているのは、「オリジナルソング」を作成するという返礼品。納税者の熱い思いやメッセージを込めたオリジナル曲を作成してくれる。楽曲が完成した後は、その楽曲を自分で歌った音声や演奏をレコーディングおよびミキシングして仕上げることもできるという。誰かに自分の思いを伝えたい、そんなときに利用すればより相手の心に思いが深く届くことだろう。
製作には時間がかかる
手作りの品はオーダーメイドのものが多く、即納されるケースは少ない。なかには数カ月単位で製作期間を要するものもあり、納期には注意が必要だ。待つ時間も楽しむつもりで申し込みをおこなうと良いだろう。
現地に行かなくてはいけない場合も
返礼品によっては、採寸や打ち合わせのため、現地に赴かなくてはいけないものもある。そこまで予定通りにたどり着けるのか、事前に確認してから申し込むことをおすすめしたい。採寸や打ち合わせも製作のなかの大切な工程の1つ。それにあわせて旅行を計画するなど、ぜひその工程を楽しんでほしい。
寄付金額が大きいものが多い
手作りの品のなかには、返礼品として受け取るのに必要な寄付金額が100万円を超えるものもある。控除上限額には注意してほしい。同じものをふるさと納税ではなく、通常の申し込みでつくってくれることもあるので、気に入ったものがあれば返礼品を提供する企業や団体に問い合わせてみてもいいだろう。値段だけ気にするのであれば、通常のルートで購入した方が安価な可能性もある。
ありきたりのものでは満足できないなら世界の1つだけの手作り品を
ふるさと納税といえば、大量生産品のものが多く返礼品として用意されているが、世界に1つだけの手作りの品なら満足度が上がり、還元率以上の価値が得られるかもしれない。これまで多くのふるさと納税の返礼品を受け取り、見慣れてきたという人はぜひ手作りの品をチェックしてみてほしい。(ライター・ハウザー)