東武鉄道は2021年10月1日に、沿線共通ポイント「TOBU POINT(トブポ)」の新サービスとして、東武線に乗車すると運賃の3%のマイルがたまる「トブポマイル」を開始した。
TOBU POINTは、JR東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」の東武鉄道バージョンで、違いは登録可能な交通系ICカードとポイントサービス加盟店。JRE POINTはSuica限定で、東武沿線ボイントのTOBU POINTはPASMO限定だ。
新サービスのトブポマイルは、回数乗車券の代替となる「リピートマイル」とモバイル PASMO/Apple PayのPASMO限定の「お出かけマイル」を展開。さらに22年春から、ピーク時間帯を避けて乗車するとマイルがたまる「オフピークマイル(仮称)」を開始する予定。
メインのリピートマイルは、21年3月にスタートしたJR東日本の「リピートポイントサービス」とほぼ同じ仕組み。ただし、回数は「同一月内・同一運賃区間10回」ではなく同8回、つまり週1回の往復乗車で達成する計算だ。
リピートマイル付与率は乗車回数が増えるほどアップし、カード型PASMO利用時は、東武線運賃の4~12%分、モバイルPASMO利用時は、おでかけマイル分(3%)を加えた最大15%のマイルがたまる。
たまったトブポマイルは、セブン銀行ATMを利用してPASMOにチャージ可能。また、1マイル1ポイントとしてTOBU POINTに交換し、東武特急券の購入や、東京ソラマチ・東武百貨店での買い物など、東武グループのサービス・施設で利用できる。しかも、TOBU POINTへの交換時に10%相当が上乗せされるので、マイルからPASMOチャージよりTOBU POINTへの交換のほうがお得だ。トブポマイル・TOBU POINTの有効期限はともに最後に獲得・利用した日から2年間。
鉄道の定期券は乗車・降車駅によってSuica/PASMOどちらか、どちらでも可のパターンがあり、どちらでも可なら、モバイルPASMOよりモバイルSuicaのほうが総合的に便利だ(カード型の場合はおおむね同じ)。しかし、JR東日本、東京メトロ、東武鉄道と、時差通勤や同一運賃区間のリピート利用など、規定のルールに基づきポイント還元する仕組みが登場し、複数の路線を定期券なしに乗り継ぐ場合、ポイント還元を最大限に受けたいならSuica/PASMOの使い分けは不可欠になってしまった。MaaSアプリもエリアや沿線ごとに乱立している。
沿線縛り・交通系IC種別による縛りはなくして欲しいと思う反面、縛りなしにはポイント還元は成立しないと考えられるため、せめて鉄道各社で連携してJR東日本(JRE POINT)、東武(TOBU POINT)、東急、西武、京急、京王など、沿線共通ポイントの相互交換サービスを提供してほしいところだ。(BCN・嵯峨野 芙美)
TOBU POINTは、JR東日本グループの共通ポイント「JRE POINT」の東武鉄道バージョンで、違いは登録可能な交通系ICカードとポイントサービス加盟店。JRE POINTはSuica限定で、東武沿線ボイントのTOBU POINTはPASMO限定だ。
新サービスのトブポマイルは、回数乗車券の代替となる「リピートマイル」とモバイル PASMO/Apple PayのPASMO限定の「お出かけマイル」を展開。さらに22年春から、ピーク時間帯を避けて乗車するとマイルがたまる「オフピークマイル(仮称)」を開始する予定。
メインのリピートマイルは、21年3月にスタートしたJR東日本の「リピートポイントサービス」とほぼ同じ仕組み。ただし、回数は「同一月内・同一運賃区間10回」ではなく同8回、つまり週1回の往復乗車で達成する計算だ。
リピートマイル付与率は乗車回数が増えるほどアップし、カード型PASMO利用時は、東武線運賃の4~12%分、モバイルPASMO利用時は、おでかけマイル分(3%)を加えた最大15%のマイルがたまる。
たまったトブポマイルは、セブン銀行ATMを利用してPASMOにチャージ可能。また、1マイル1ポイントとしてTOBU POINTに交換し、東武特急券の購入や、東京ソラマチ・東武百貨店での買い物など、東武グループのサービス・施設で利用できる。しかも、TOBU POINTへの交換時に10%相当が上乗せされるので、マイルからPASMOチャージよりTOBU POINTへの交換のほうがお得だ。トブポマイル・TOBU POINTの有効期限はともに最後に獲得・利用した日から2年間。
鉄道の定期券は乗車・降車駅によってSuica/PASMOどちらか、どちらでも可のパターンがあり、どちらでも可なら、モバイルPASMOよりモバイルSuicaのほうが総合的に便利だ(カード型の場合はおおむね同じ)。しかし、JR東日本、東京メトロ、東武鉄道と、時差通勤や同一運賃区間のリピート利用など、規定のルールに基づきポイント還元する仕組みが登場し、複数の路線を定期券なしに乗り継ぐ場合、ポイント還元を最大限に受けたいならSuica/PASMOの使い分けは不可欠になってしまった。MaaSアプリもエリアや沿線ごとに乱立している。
沿線縛り・交通系IC種別による縛りはなくして欲しいと思う反面、縛りなしにはポイント還元は成立しないと考えられるため、せめて鉄道各社で連携してJR東日本(JRE POINT)、東武(TOBU POINT)、東急、西武、京急、京王など、沿線共通ポイントの相互交換サービスを提供してほしいところだ。(BCN・嵯峨野 芙美)