• ホーム
  • トレンド
  • CO2排出量を最大40%削減! 特急スペーシアが新型車両を2023年に導入

CO2排出量を最大40%削減! 特急スペーシアが新型車両を2023年に導入

販売戦略

2021/11/13 10:00

 東武鉄道は、2023年に特急スペーシアの後継モデルとなる新型車両を導入することを発表した。

新型車両の特急スペーシア(イメージ)

 同社では、沿線最大の観光地である日光・鬼怒川エリアへの輸送として長年にわたり特急列車を運行しており、現在は100系スペーシアがその中心的役割を担っている。今回、スペーシアが築いてきた伝統や認知度・イメージを維持・継承しながら、より上質なフラグシップ特急を導入し、同エリアの観光需要喚起を図る。また、運行の使用電力をすべて再生可能エネルギー由来の電力に実質的に置き換えることでカーボンニュートラルな運行を実施し、「国際エコリゾート日光」の実現に寄与する。

 新型車両のコンセプトは、「Connect&Updatable~その人、その時と、つながり続けるスペーシア~」。鉄道の物理的なつながりにとどまらず、様々な情報やサービスを更新し提供することで、車両に乗り込んだ瞬間から、乗客それぞれにとって「自分だけの最適な日光・鬼怒川エリア」とつながることができ、何度も同エリアを訪れたくなる特急を目指す。

 車両デザインは、現スペーシアのフォルムを現代に進化させ、デザインに取り入れた。カラーリングは、日光東照宮陽明門・唐門・御本社に塗られた「胡粉(ごふん)」の白を彷彿とさせる高貴な白をイメージし、窓枠は鹿沼に伝わる組子や、竹編み細工といった江戸の手仕事を思わせる丁寧につくられた工芸品のような佇まいで、大切なものを包み込んでいるかのような期待を演出している。

 座席は、現スペーシアにある個室も継承するほか、ラウンジなど新たに様々なタイプの座席を用意することで、より上質な空間を提供するとともに、何度も乗車したくなる特急を目指す。

 カフェカウンターでは、「自分だけの最適な日光・鬼怒川エリア」と出会える場とするため、新しいものを積極的に取り入れ、ここでしか出会えない五感で楽しむ商品などを提供する。

 カーボンニュートラルな運行を実施し、現スペーシアと比べ、CO2排出量を最大40%削減する。また、運行の使用電力相当分は、すべて再生可能エネルギー由来の電力に実質的に置き換え、CO2排出量を実質「ゼロ」とする。