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ビックカメラ、総額100億円のCVCファンド第1号は「カメラのサブスク」

 ビックカメラは10月1日、カメラ機材のサブスクリプションサービス「GooPass」を展開するカメラブと資本業務提携を結んだと発表した。ビックカメラが2021年7月に総額100億円規模で立ち上げたCVC(コーポレートベンチャーキャピタル)であるビックイノベーションキャピタルの第1号案件となる。

ビックカメラがカメラのサブスク
「GooPass」を展開するカメラブと資本業務提携

 両社は20年12月に、新品のカメラを買う前に持ち帰って試用できる「テイクアウトレンタル」の実証実験で協業。これを経て今回、ビックカメラがカメラブに出資することでテイクアウトレンタルの取り扱いを拡大する。
 
「テイクアウトレンタル」の取り扱い店舗や対象商品を拡大する

 テイクアウトレンタルはすでに3店舗(渋谷東口店、池袋カメラ・パソコン館、アミュプラザくまもと店)で導入しており、11月以降順次、取り扱い店舗や対象商品の拡大を進める。

 また今回の資本業務提携により、ビックカメラグループとカメラブユーザーの相互送客やユーザーの利便性の向上を図るとともに、カメラユーザー拡大のための「体験型サービス」領域での協業も検討する。

 ビックカメラは、祖業のカメラ市場におけるカメラ離れや、顧客ニーズが「モノを買う」ことから「コトを楽しむ」ことにシフトし、小売業の在り方にも変化が求められていると認識する。

 「カメラの文化をふたたび。」というミッションの下、カメラのサブスクサービスを展開することで、気軽で本格的な新しいカメラの楽しみ方を伝えていくとともに、サブスクリプションやレンタルモデルによる循環型社会(サーキュラーエコノミー)への取り組みを強化していく考え。