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NTTドコモが「2030年カーボンニュートラル宣言」、「ドコモでんき Green」を2022年3月に提供へ

経営戦略

2021/09/29 18:00

 NTTドコモは9月28日、2030年までに自社の事業活動での温室効果ガス排出量を実質ゼロにする「2030年カーボンニュートラル宣言」を発表、顧客・パートナー企業とともに社会全体のカーボンニュートラルに貢献する取り組みを開始すると発表した。また、「ドコモでんき」のサービス名で電気事業に参入する。

2030年、ドコモのカーボンニュートラル達成を目指す

 ドコモでんきは、NTTアノードエナジーが小売電気事業者として電力供給を担い、ドコモが取次事業者として提供する。サービス開始時点では、太陽光・風力・地熱などの再生可能エネルギー(再エネ)を積極的に活用した「ドコモでんき Green」と、dポイントとの連携でお得に使える「ドコモでんき Basic」の2種を提供する。提供開始は2022年3月の予定。
 
ドコモでんき Green・ドコモでんき Basicのロゴ

 ソフトバンクは、ソフトバンク・ワイモバイルユーザー向けに「おうちでんき」、KDDIはauユーザー向けに「auでんき」、UQ mobile向けに「UQでんき」を提供しており、来春以降、大手通信事業者の電気サービスが出揃うことになる。

 各社は、通信と電気やガス、固定回線などの生活インフラサービスのワンストップ提供による利便性向上を掲げるが、独自の「セット割引」による囲い込みが狙いだ。例えば、UQ mobileは、UQでんき/auでんきに加入し、専用サイトから申し込むとUQ mobile月額料金を申込翌月から割り引く「でんきセット割」の提供を今年6月に開始した。ドコモ版のセット割引がどれほどお得になるか、詳細の発表を待ちたい。

 またドコモは今回発表した「2030年カーボンニュートラル宣言」に基づき、「あなたと地球を変えていく。」をスローガンに、ネットワークの省電力化、再エネの導入、IOWNなどのイノベーション開発、ドコモショップのグリーン電力化など、自社のカーボンニュートラルに向けた取り組みに加え、顧客・パートナー企業とともに社会全体の脱炭素に取り組む。
 

 実質再エネ(再生可能エネルギー指定の非化石証書の利用を含む)で提供する「グリーン5G(温室効果ガスの排出をしない環境に配慮した5G)」の展開や「ドコモでんき Green」は、こうしたカーボンニュートラルに向けた取り組み「カボニュー」の新サービスとなる。ほかにも、ユーザー自身の温室効果ガス削減への貢献度を見える化するなど、誰でも楽しくカーボンニュートラルに取り組む活動に参加できるためのカボニュープラットフォームを今後提供していく。
 
今後展開する(予定含む)さまざまな取り組み