ダイキン工業は9月6日に開催したルームエアコンの新製品発表会で、2021年4~8月累計の国内出荷台数が業界全体で前年同期比93%と前年を下回る中、同社は「105%前後で推移している」と好調ぶりをアピールした。昨年から訴求する「換気のできるエアコン」がコロナ禍のニーズとマッチしたことと、換気機能搭載モデルのラインアップを拡充したことによる純増効果が大きい。下期も「前年並みを販売したい」と強気の姿勢を崩さない。
新型コロナの巣ごもり需要よるエアコンの買い替えや買い増し、寒冷地での需要増、特別定額給付金の支給、8月の猛暑などの条件が重なったと分析。エアコンだけでなく、白物家電やデジタル家電を含む家電市場全体が好調だった。
そうした中、ダイキンは20年11月~21年3月にかけて、外気を室内に送り込む給気換気機能を搭載したエアコンのラインアップを一気に拡充した。フラッグシップの「うるさらX」のほか、寝室や子供部屋向けの「うるさらmini」、新しくラインアップに加えたスタンダードモデルの「Vシリーズ」、ハウジングエアコンを次々に市場に投入したのだ。
つまり、今期の21年4~8月で業界全体が前年を下回る中、ダイキンが前年同期比105%前後で推移しているのは、これらの機種が好調に売れたことによる純増効果が大きい。
<関連記事>
ダイキン、給気だけでなく「排気」もできる「うるさらX(Rシリーズ)」の2022年モデル
(https://www.bcnretail.com/news/detail/20210906_242890.html)
今年度の市場全体の見通しについてダイキンでは「当初は950万台を想定していたが、長雨などの天候不順やコロナ禍の巣ごもり需要の一服感、給付金の反動減などの影響から930万台(前年比92%)」と予想する。
その一方で、ダイキンは下期以降も強気の姿勢を崩さず「前年並みの販売台数を目指したい」とし、うるさらXだけで年間24万台の販売目標を掲げる。(BCN・細田 立圭志)
給気換気モデルのラインアップ拡充が奏功
ダイキン工業 専務執行役員の舩田聡空調営業本部長は、2020年度の市場の振り返りについて「業界全体で過去最大の1010万台を記録する中、推計だが(ダイキンが)トップシェアを獲得した。『うるさらX』の換気のできるエアコンが受け入れられ、販売台数が1.2倍に増加したことが大きい」と語った。新型コロナの巣ごもり需要よるエアコンの買い替えや買い増し、寒冷地での需要増、特別定額給付金の支給、8月の猛暑などの条件が重なったと分析。エアコンだけでなく、白物家電やデジタル家電を含む家電市場全体が好調だった。
そうした中、ダイキンは20年11月~21年3月にかけて、外気を室内に送り込む給気換気機能を搭載したエアコンのラインアップを一気に拡充した。フラッグシップの「うるさらX」のほか、寝室や子供部屋向けの「うるさらmini」、新しくラインアップに加えたスタンダードモデルの「Vシリーズ」、ハウジングエアコンを次々に市場に投入したのだ。
つまり、今期の21年4~8月で業界全体が前年を下回る中、ダイキンが前年同期比105%前後で推移しているのは、これらの機種が好調に売れたことによる純増効果が大きい。
21年度の業界全体は930万台で前年比92%を予測
なお、今回新たに発表した2022年モデルの「うるさらX(Rシリーズ)」は、給気だけでなく排気換気機能も新搭載。詳細は既報の記事を参照してほしい。<関連記事>
ダイキン、給気だけでなく「排気」もできる「うるさらX(Rシリーズ)」の2022年モデル
(https://www.bcnretail.com/news/detail/20210906_242890.html)
今年度の市場全体の見通しについてダイキンでは「当初は950万台を想定していたが、長雨などの天候不順やコロナ禍の巣ごもり需要の一服感、給付金の反動減などの影響から930万台(前年比92%)」と予想する。
その一方で、ダイキンは下期以降も強気の姿勢を崩さず「前年並みの販売台数を目指したい」とし、うるさらXだけで年間24万台の販売目標を掲げる。(BCN・細田 立圭志)