アイリスオーヤマは9月2日、国内初となる日本産業規格「JIS T9001」に適合した「ナノエアーマスク」8商品の販売を開始した。新製品は、宮城県角田工場で生産しているもの。同社では、2021年12月までに全ての自社製マスクでJIS適合審査の申請と適合を実現していくという。
アイリスオーヤマでは、21年6月にマスク性能の指標となる「JIS T9001」が制定されると、トップの号令で即日にマスク全商品について認証適合に向けた申請を開始したという。
「もともと生産していたマスクがJISの水準をクリアしていたのと、07年にマスク市場に参入してからの知見やノウハウを生かして、国内工場の立ち上げがスムーズに進んだことが、いち早くJIS適合を受けられた要因」とヘルスケア事業部の國米雄介統括事業部長はJISの申請から販売までのスピードの速さについて語る。
なお、既存製品もJISが定める基準を満たしているものの、新製品ではパッケージの裏に正式にJIS適合であることが記されているという違いがある。
アイリスオーヤマは07年に中国・大連工場でマスクの生産を開始してマスク市場に参入。13年に蘇州工場でも生産を開始し、日本のほか中国市場にもマスクの供給を強化した。
20年1月に新型コロナウイルスの感染が国内で初めて発生すると、大連と蘇州工場で24時間稼働を開始。3月にマスクの国内生産を決定し、6月に角田工場でナノエアーマスクの生産を開始した。グローバルではほかにも、20年から米国・ウィスコンシン工場、フランス工場、韓国・仁川工場でもマスクの生産を開始している。
「当初は市場にデザインマスクや布マスクもあったが、直近では感染力が強まり、多くの人が不織布マスクや全国マスク工業会のマークのついたマスク、国産マスクなどを選ぶ傾向が強まっている。JIS適合を受けることで、消費者が選びやすくなる」と、國米統括事業部長は今回の発表の意義について語った。
アイリスオーヤマは現在、角田工場で月産1億5000万枚、大連と蘇州工場で月産8000万枚の合計2億3000万枚のマスクを国内市場に供給している。(BCN・細田 立圭志)
なぜいち早くJIS適合が受けられたのか?
ナノエアーマスクの特徴は、特殊ナノファイバー加工で飛沫カットをしながら、高い通気性を両立していること。また、幅広耳ひもによる軽い装着感や特殊Vカット加工による頬のすき間低減、3Dワイヤーによる口元形状の維持などによる快適性も備えている。アイリスオーヤマでは、21年6月にマスク性能の指標となる「JIS T9001」が制定されると、トップの号令で即日にマスク全商品について認証適合に向けた申請を開始したという。
「もともと生産していたマスクがJISの水準をクリアしていたのと、07年にマスク市場に参入してからの知見やノウハウを生かして、国内工場の立ち上げがスムーズに進んだことが、いち早くJIS適合を受けられた要因」とヘルスケア事業部の國米雄介統括事業部長はJISの申請から販売までのスピードの速さについて語る。
なお、既存製品もJISが定める基準を満たしているものの、新製品ではパッケージの裏に正式にJIS適合であることが記されているという違いがある。
アイリスオーヤマは07年に中国・大連工場でマスクの生産を開始してマスク市場に参入。13年に蘇州工場でも生産を開始し、日本のほか中国市場にもマスクの供給を強化した。
20年1月に新型コロナウイルスの感染が国内で初めて発生すると、大連と蘇州工場で24時間稼働を開始。3月にマスクの国内生産を決定し、6月に角田工場でナノエアーマスクの生産を開始した。グローバルではほかにも、20年から米国・ウィスコンシン工場、フランス工場、韓国・仁川工場でもマスクの生産を開始している。
「当初は市場にデザインマスクや布マスクもあったが、直近では感染力が強まり、多くの人が不織布マスクや全国マスク工業会のマークのついたマスク、国産マスクなどを選ぶ傾向が強まっている。JIS適合を受けることで、消費者が選びやすくなる」と、國米統括事業部長は今回の発表の意義について語った。
アイリスオーヤマは現在、角田工場で月産1億5000万枚、大連と蘇州工場で月産8000万枚の合計2億3000万枚のマスクを国内市場に供給している。(BCN・細田 立圭志)