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クレジットカード&タッチ決済の話題振り返り! 2021年8月のトピックス

 クレジットカード会社主催のキャンペーンを含め、前月に話題になったクレジット/プリペイドカード関連のトピックスをまとめて紹介する。2021年8月は、「Apple Pay対応」の予告が相次いだ。
 

Visaに続き、nanacoも年内にApple Payに対応予定

Apple Pay対応でモバイルファースト・カードレスが鮮明に

 世界で普及するクレジットカードのコンタクトレス決済や、主に国内で普及する交通系電子マネー・電子マネーは、サインや暗証番号を入力することなく、対象店舗の専用端末にカードやスマートフォン(スマホ)などの対応デバイスをかざすだけでスピーディー・スムーズに支払いできる決済方法。

 Appleは、iPhone/Apple Watchなど向けに「Apple Pay」、Googleは「Google Pay」の名称で、それぞれ各OS限定のウォレットサービスを展開。Apple Payの店頭決済(タッチ決済)は、iPhone 7以降ならどの機種でも利用でき、利用可能台数は多い。対して、Google Payの店頭決済(タッチ決済)はAndroid端末のNFC搭載機種しか利用できず、鉄道に乗車できるモバイルSuica/モバイルPASMOは「おサイフケータイ」対応機種限定だ。

 JR東日本グループのクレジットカード「ビューカード」は、8月31日からVisaブランドカードもApple Payに対応した。Visaとしては今春から既にApple Payに対応し、三井住友カードは対応開始記念キャンペーンを実施していたが、ビューカードも遅ればせながら対応し、Apple PayによるSuicaへのチャージや、Apple Pay対応アプリ・ウェブサイトでのオンライン決済が利用可能になった。JRE POINTの保有数・有効期限も確認できる便利な「ビューカードアプリ」も新たに登場し、ビューカードは、JR東日本の定期券を購入する人にはおすすめのクレジットカードといえるだろう。
 
ビューカードアプリも新たに登場

 イオンは9月1日にイオンのトータルアプリ「iAEON(アイイオン)」の配信を開始した。イオンマークのついたクレジットカード・デビットカードをアプリに登録し、アプリでコードを表示して決済するコード決済機能も新たに提供。アプリ連携でイオンカードの利用シーン拡大を図る。
 
イオンのトータルアプリ「iAEON」のコード決済画面イメージ

 イオンリテールが提供するイオングループの電子マネー「WAON」は、年内にAppleのウォレットサービス「Apple Pay」に対応する予定。従来の「モバイルWAON」は、Androidのおサイフケータイ対応機種しか利用できないためニッチなサービスだったが、一気に利用者が増える可能性が出てきた。
 
WAONも年内にApple Payに対応予定

 セブン・カードサービスが発行するセブン&アイグループの電子マネー「nanaco」もまた、年内にApple Payに対応予定。一方、「楽天Edy」は今後Apple Payに対応するかどうかは不明だ。スマホ決済の「楽天ペイ(アプリ決済)」はOS・端末問わず使えるので、iPhoneユーザー向けサービスは、そちらに集約する可能性も高い。
 
楽天ペイアプリは楽天カードとの連携を強化

 楽天ペイアプリは、最新アップデートで、店舗で使えるクーポンや「ポイント運用」など便利な機能が加わり、アプリ内から各アプリに遷移して「楽天カード」の利用明細、「楽天銀行」の預金残高を確認することも可能になった。楽天カードの強みは、第一に楽天ペイ、次にApple Pay対応(iPhone)・おサイフケータイの楽天Edy対応(Andeoid)といえるだろう。(BCN・嵯峨野 芙美)