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そごう・西武 今秋新メンバーサービスを開始予定 アプリでクレカ支払いが可能に

 セブン&アイグループのそごう・西武は、2021年秋(予定)に、発行する西武・そごうのクレジットカード「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾン」会員向けに、リニューアルした「クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンアプリ」を使ったコード決済を含む新メンバーサービスを開始すると予告している。また22年2月1日以降、支払方法によって異なるポイント付与率を設定し、クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンによるクレジットカード払いのみ最大7%(食品・専門店1%)のポイント還元を行い優遇する。

2022年2月1日以降のポイント付与率

 新メンバーサービスによって、一つのアプリで、クラブ・オン/ミレニアムポイントの利用(つかう)・付与(ためる)・照会、新たに提供するコード決済での支払い、購入履歴の確認などが可能になる予定。なお、コード決済はクラブ・オン/ミレニアムカード セゾン(クレジットカード)が必要だが、アプリを通じて最短で当日入会が可能になる。
 
新メンバーサービスの概要

 現状は、西武・そごうでは食品フロアは支払方法を問わず、1回1000円以上の購入は一律1%、その他の店舗では年間購入金額に応じて1~7%と、ポイント付与率が変動する仕組み。22年2月1日以降は、その他ではクラブ・オン/ミレニアムカード セゾンによるクレジットカード払いは5%(前年の西武・そごうでの年間購入額100万円以上で7%にアップ)、現金・商品券・nanacoは1%、その他のクレジットカード・コード決済はポイント付与なしとなる。

 また、「デパ地下」と呼ばれる食品フロアなどで取り扱う食品と専門店は、クラブ・オン/ミレニアムカード セゾンによるクレジットカード払い・現金・商品券・nanacoに限り、引き続き1%のポイントがたまるが、その他のクレジットカード・コード決済はポイント付与なしとなる。ポイントサービスの見直しに伴い、クラブ・オン/ミレニアムカード(クレジット機能なし)の新規会員募集は一時休止している。
 
自社クレジットカード払いは現状通り、
現金・商品券・nanacoでの支払いも1%のポイントがたまるが、
その他のクレジットカード・コード決済はポイントなしに

 別途、「セブンマイルプログラム」対応の「西武・そごう公式アプリ」もあり、セブン-イレブンアプリなどと共通のID「7iD」でログインし、西武・そごう各店(西武東戸塚S.C.除く)で、会計時にアプリの会員コードを提示すると、税別200円につき、セブンマイル1マイルをためることができる。現状は一度の買い物でポイントカードのポイント(クラブ・オン/ミレニアムポイント)、セブンマイル、利用した決済サービスのポイントの最大三つが同時にたまるが、22年2月1日以降はセブンマイル、決済サービスのポイントまたはクラブ・オンポイント、セブンマイルの最大二つしかたまらないと考えると分かりやすいだろう。
 
西武・そごうアプリの会員コード提示でセブンマイルもたまる

 セブン&アイグループの電子マネー「nanaco」は年内にApple Pay対応を表明している。西武・そごう公式アプリでためたセブンマイルはnanacoポイントに交換可能で、今後のApple Pay対応でポイント移行先のnanacoの利用可能デバイスは大幅に拡大する。イオンは今秋、登録したイオンカードによるコード決済機能・ポイントカード機能を備えたトータルアプリ「iAEON(アイイオン)」をリリースし、「WAON POINT」をグループ共通ポイントとして格上げするが、セブン&アイグループは共通化せずに企業ごとにモバイル対応を進めるようだ。(BCN・嵯峨野 芙美)