シャープが2021年夏モデルとして発売した5G対応スマートフォン「AQUOS R6」は、さまざまな最先端の技術を搭載した端末だ。一方、家電量販店・ネットショップの実売データを集計したBCNランキング21年上半期にAndroid搭載スマホの販売数量No.1を獲得した同社の人気端末は、ミドル~エントリーをカバーするsenseシリーズ。それでも、なぜシャープは“最先端”を追い続けるのか。最新のフラグシップモデルAQUOS R6に込めた想いを、開発陣に聞いた。
大型のセンサーに光を集めるために、レンズにも技術を駆使している。それがライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成のレンズだ。しかも7枚ものレンズを搭載しながら、スマートフォンの形を保ったまま。目立ちはするが、そのまま特徴としてわかりやすいデザインにもなっている。
このカメラのおかげで、これまでのAQUOSシリーズが苦手としていた暗い場所でも高感度かつひずみを抑えて撮影することができるようになった。画像処理技術にもライカが携わったことで、難しい手順を経ることなく初心者でも手軽にキレイな写真が撮影できる。
AQUOSシリーズはもとより、21年上半期だけでなく20年のAndroid搭載スマホ年間販売台数No.1を誇る人気シリーズ。そこに高性能なカメラが加わったことで、新たなファンの獲得につながる可能性も見えてくる。田中氏によると「従来からRAWデータは残せるようにしていたが、活用されているという声はあまり聞かなかった。しかし、AQUOS R6ではRAWデータをアプリで現像してSNSにアップする、といった使い方を散見する」と、早くも新たな需要が生まれているようだ。
そもそもスマホの中でも最大級のイメージセンサーを搭載したのは、「ユーザーに最高の画像を提供したい」から。写真を撮影する際に重要なのはいかに光を集められるのか、にかかっている。となれば、光を集めるためのセンサーは大きい方がいい。そこで最大級サイズを入れるために技術を駆使したのだという。
画面に関する世界最高レベルは他にもある。見た目からはわからないが、指紋センサーもスマホにおける超音波式としては世界最大サイズだ。従来(AQUOS zero2)と比べて11倍という大きさ。無造作に指を置いても反応するほか、セキュリティを意識するなら2本指での認証にも対応している。
“最大”と言えば、バッテリもAQUOS史上最大の5000mAhという大容量を備える。外出先でも映画やドラマ、ゲームを思う存分楽しむことができるスペックだ。また、電源に接続している間は電源から直接給電してバッテリを休ませることで、劣化を抑えることができる。日常で長く使えるようにと施された工夫だ。
例えば、AQUOS R6最大の特徴であるカメラ機能の“すごさ”を伝えるために、スマホで最大級のイメージセンサーを搭載したカメラを使えばどのような作品が撮影できるのか、シャープ自らが発信している。プロカメラマンの黒田智之氏が協力する企画で、撮影方法や作例を提示することで撮影する楽しさを伝えている。
ただ、最先端を追い求めてはいるが「根底にあるのはユーザーの期待に応える」(田中氏)として、日常使いを意識したAQUOSの特徴はしっかりと踏襲している。防水/防じんはIPX5・IPX8/IP6X。おサイフケータイを搭載し、バッテリも大容量だ。
このほか、現在の生活に寄り添った、コード決済サービスを起動できるショートカット機能「Payトリガー」。近ごろ増えた大容量の通信プランにあわせて、スマホをモバイルルーターのように使うことを想定し、位置情報からテザリングを自動でオン/オフする「テザリング」オートなど、先進的な機能も充実している。
AQUOS R6は「手の中に答えを」というメッセージの通り、組み込んだ世界初の技術を未来の“当たり前”にするために生まれたデバイス。今のうちから使っておけば、最先端を生活のなかにいち早く取り入れることができる。「ユーザーの声を取り入れながらサポートもしていく」(田中氏)というので、今後も活躍する端末になりそうだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。
最大の特徴に寄せる期待
AQUOS R6最大の特徴は、見た目にも現れているカメラだ。世界的なカメラブランドのライカと手を組んで開発した1インチもあるイメージセンサーを搭載しており、「これまでAQUOSシリーズで撮影できなかった写真も撮影できる」と通信事業本部 パーソナル通信事業部 商品企画部 田中陽平係長は紹介する。このイメージセンサーはスマホのなかでも最大級のサイズで、デジタルカメラ用のものをスマホに載せるという先進的な取り組みだ。スマホの設計も大きく見直す必要があった。大型のセンサーに光を集めるために、レンズにも技術を駆使している。それがライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成のレンズだ。しかも7枚ものレンズを搭載しながら、スマートフォンの形を保ったまま。目立ちはするが、そのまま特徴としてわかりやすいデザインにもなっている。
このカメラのおかげで、これまでのAQUOSシリーズが苦手としていた暗い場所でも高感度かつひずみを抑えて撮影することができるようになった。画像処理技術にもライカが携わったことで、難しい手順を経ることなく初心者でも手軽にキレイな写真が撮影できる。
AQUOSシリーズはもとより、21年上半期だけでなく20年のAndroid搭載スマホ年間販売台数No.1を誇る人気シリーズ。そこに高性能なカメラが加わったことで、新たなファンの獲得につながる可能性も見えてくる。田中氏によると「従来からRAWデータは残せるようにしていたが、活用されているという声はあまり聞かなかった。しかし、AQUOS R6ではRAWデータをアプリで現像してSNSにアップする、といった使い方を散見する」と、早くも新たな需要が生まれているようだ。
そもそもスマホの中でも最大級のイメージセンサーを搭載したのは、「ユーザーに最高の画像を提供したい」から。写真を撮影する際に重要なのはいかに光を集められるのか、にかかっている。となれば、光を集めるためのセンサーは大きい方がいい。そこで最大級サイズを入れるために技術を駆使したのだという。
世界初のディスプレイ
次いで特徴的なのは、もちろん世界初1Hz-240Hz(1秒間に画面を描き換える回数)で駆動するOLEDディスプレイ「Pro IGZO OLED」だ。表示するコンテンツに合わせ、駆動を自動で切り替えるので、省エネ性と滑らかな表示をハイレベルで両立している。さらには10億色の鮮やかな色彩、業界最高となる2,000nit(cd/m2)という輝度も見逃せないポイントだ。使い勝手の面でもタッチ感度は良好。画面の端まで反応するので、ユーザーの操作を素直に反映してくれる。画面に関する世界最高レベルは他にもある。見た目からはわからないが、指紋センサーもスマホにおける超音波式としては世界最大サイズだ。従来(AQUOS zero2)と比べて11倍という大きさ。無造作に指を置いても反応するほか、セキュリティを意識するなら2本指での認証にも対応している。
“最大”と言えば、バッテリもAQUOS史上最大の5000mAhという大容量を備える。外出先でも映画やドラマ、ゲームを思う存分楽しむことができるスペックだ。また、電源に接続している間は電源から直接給電してバッテリを休ませることで、劣化を抑えることができる。日常で長く使えるようにと施された工夫だ。
“初”や“最”を追いかけるワケ
シャープがこれだけの“最先端”を詰め込んだのは、「ユーザーにいち早く最高のスマホ体験を提供したい」からだ。これまで最高とされてきた体験の、そのさらに先の体験を提供することで「今はここまでできる」というメッセージを伝え、ユーザーの世界を広げる期待もある。例えば、AQUOS R6最大の特徴であるカメラ機能の“すごさ”を伝えるために、スマホで最大級のイメージセンサーを搭載したカメラを使えばどのような作品が撮影できるのか、シャープ自らが発信している。プロカメラマンの黒田智之氏が協力する企画で、撮影方法や作例を提示することで撮影する楽しさを伝えている。
ただ、最先端を追い求めてはいるが「根底にあるのはユーザーの期待に応える」(田中氏)として、日常使いを意識したAQUOSの特徴はしっかりと踏襲している。防水/防じんはIPX5・IPX8/IP6X。おサイフケータイを搭載し、バッテリも大容量だ。
このほか、現在の生活に寄り添った、コード決済サービスを起動できるショートカット機能「Payトリガー」。近ごろ増えた大容量の通信プランにあわせて、スマホをモバイルルーターのように使うことを想定し、位置情報からテザリングを自動でオン/オフする「テザリング」オートなど、先進的な機能も充実している。
AQUOS R6は「手の中に答えを」というメッセージの通り、組み込んだ世界初の技術を未来の“当たり前”にするために生まれたデバイス。今のうちから使っておけば、最先端を生活のなかにいち早く取り入れることができる。「ユーザーの声を取り入れながらサポートもしていく」(田中氏)というので、今後も活躍する端末になりそうだ。
*「BCNランキング」は、全国の主要家電量販店・ネットショップからパソコン本体、デジタル家電などの実売データを毎日収集・集計している実売データベースで、日本の店頭市場の約4割(パソコンの場合)をカバーしています。