【記者のひとこと】女性従業員の満足度が大幅に向上

コラム

2021/07/01 10:00

 NTTコミュニケーションズ(NTTコム)の従業員満足度(ES)は、「男性が高く、女性が低い」傾向が続いていたそうです。どうしても育児介護の負担が女性に偏りやすく、フルタイムで出勤するしんどさが透けて見えます。ただ、8割の従業員がリモートワークを実施した昨年度のES調査では男女ともに満足度が高まり、しかも女性の満足度が急上昇して「男女差がなくなった」(NTTコムの山本恭子執行役員)とのこと。

 また、リモートワークによって“分割勤務”の日数が8倍に増えたそうです。分割勤務とは、例えば夕方の食材の買い出し、晩ごはんづくりのために実質早退し、その不足分の勤務時間を子どもが就寝した後の夜間や早朝にもってくることでフルタイム勤務にカウントする方式。つまり、時間を柔軟に使えるようになって育児介護といった家事の負荷が減り、結果的に満足度が高まったと分析しています。

 ちなみに、昨年度の首都圏主要3オフィスにおけるコピー用紙の消費枚数は前年比57%の大幅な減少になったそうです。しかし、電気代は16%の減少にとどまっており、オフィスの物理的な空間を削減しないと電力消費はあまり減らないことも分かりました。NTTコムでは、今後の出社率3割を前提に、首都圏主要3オフィスを2オフィスに集約。電気代や賃料を含む経費削減と、一層の働き方改革に乗り出すそうです。(安藤章司)

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