ノートPC市場で51か月連続No.1! NECパーソナルコンピュータの売れ筋から最新トレンドを分析
テレワーク2年目を迎えたビジネスパーソンの中には、6月のボーナスで仕事の相棒ともいえるノートPCの買い替えを検討している人もいるだろう。最大限に仕事の効率化や快適化を実現したいなら、市場の最新トレンドはマストで押さえたうえで購入を検討したい。全国の家電量販店やECショップのPOSデータを集計する「BCNランキング」をもとに市場動向を分析した。
市場が大きなトピックで盛り上がる中、PCメーカー各社は新しい様式に合わせた新製品の投入を行った。メーカーシェアの順位も目まぐるしく入れ替わりが発生したが、意外にも1位は年間を通して変わらなかった。トップを守り通したのは、NECパーソナルコンピュータ(以下、NECPC)だ。同社は、2017年2月から51か月連続で首位を獲得している。
BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリストは「在宅勤務が珍しくなくなり、自前のPCを仕事に使う動きも活発化した。自宅PCといえば、これまでは古いPCや低スペックPCを使い続けていた人も多かった。しかし、オンラインでのプレゼンテーションや会議など、仕事にも活用するとなると話は別。必要十分なスペックを備えていることに加え、信頼性の高いPCを求める動きが強まった」と市場を分析する。
消費者の新しい期待を受けて、特に売れているのが、20年7月に発売したNECPCの15.6型ワイドノートPC「LAVIE N15シリーズ」だ。BCNランキングの21年1~5月における機種別販売台数ランキングでは、「LAVIE N15(N1565:ネイビーブルー)」「LAVIE N15(N1565:パールホワイト)」がワンツーフィニッシュを飾るなど、21年上半期を代表するノートPCとなっている。
「LAVIE N15シリーズ」は、プロセッサー、ディスプレイ、メモリ、ストレージなどが異なる多彩な機種をそろえており、それぞれのユーザーが求めるスペックと合致するモデルを見つけることができる。最も売れている「N1565」は、プロセッサーがAMD Ryzen 7 4700U(2.00GHz/最大4.10GHz)、ディスプレイがスーパーシャインビューLED液晶(フルHD)、メモリが8GB、ストレージが約256GBのSSD(PCIe)という構成だ。
実際に記者が「N1565」を触ってみたところ、テレワーク利用ならではの使い勝手のよさを多く実感することができたので、いくつか紹介したい。
まず、メリットに感じたのが、フットワークの軽さだ。ディスプレイサイズは15.6型と大画面だが、筐体はB4サイズ・約2.1kgで、家の中はもちろん、ビジネスバッグに入れて持ち歩くことも可能だ。バッテリ駆動時間も約7.5時間なので、移動のたびにACアダプターを持ち歩く必要もない。
次に“疲れにくさ”にこだわった製品設計にも魅力を感じた。同じ姿勢で作業を長時間してしまいがちなテレワークでは、知らず知らずのうちに体に負荷をかけていることがある。「LAVIE N15シリーズ」は、そのあたりもユーザー目線の工夫でストレスを解消している。ヒンジにリフトアップ構造を採用し、キーボード部にわずかに傾斜がつくように設計。これによりユーザーはタイピング時に手首を自然な角度に保つことができ、負荷が軽減するのだ。徹底的なユーザー目線での設計も、人気の秘訣だろう。
作業の効率性を重視する人なら、インターフェースの充実も譲れない要素の一つだろう。「LAVIE N15シリーズ」は、左側面にUSB 3.1 Type-Cポート×1、USB 3.0 Type-Aポート×2、HDMI出力端子、ヘッドホン/ヘッドホンマイク端子、有線LAN端子、右側面に光ディスクドライブを搭載。ハブや外付けのディスクドライブがなくても、快適な作業環境を実現してくれる。テレワークの不満として“自宅の無線環境の悪さ”をあげる人が多いが、それも有線LAN端子があることで手っ取り早く改善させることができる。
もし音質にこだわるなら、ヤマハのステレオスピーカー&AudioEngineを搭載している上位の「N1585」「N1575」という選択肢もある。こちらはスピーカーから聞こえる音量を均一化したり、範囲を調整したりできる「ミーティング機能」を搭載しているので、オンライン会議のクオリティを上げたい人にもおすすめだ。
記者が「N1565」を試した期間は短い間だったが、それでも新しい働き方に対して多くの人が抱えているであろう悩みにしっかりとした解を提示できるマシンだと感心した。仕事の能率を向上できる性能を備えているというだけでなく、取り回しの良さだったり、作業の快適性だったり、使ってみて初めて気がつく完成度の高さがあり、多くの消費者に支持されるNo.1たる理由がよく分かった。下半期の市場においても、多くの消費者が“まず手に取るべきノートPC”として販売を伸ばしていきそうだ。
NECパーソナルコンピュータがこれほど売れ続けている理由とは?
2020年4月に発生したテレワーク需要に伴うノートPC市場の好調は、1年が経過した21年春商戦でも健在だった。在宅勤務で快適に作業できるノートPCが欲しいというユーザーの意向が強まったものとみられる。また、子どものいる家庭であれば、オンライン学習の定着などで家族それぞれに専用のノートPCが必要になったことも買い増しを後押しした。市場が大きなトピックで盛り上がる中、PCメーカー各社は新しい様式に合わせた新製品の投入を行った。メーカーシェアの順位も目まぐるしく入れ替わりが発生したが、意外にも1位は年間を通して変わらなかった。トップを守り通したのは、NECパーソナルコンピュータ(以下、NECPC)だ。同社は、2017年2月から51か月連続で首位を獲得している。
BCNの道越一郎チーフエグゼクティブアナリストは「在宅勤務が珍しくなくなり、自前のPCを仕事に使う動きも活発化した。自宅PCといえば、これまでは古いPCや低スペックPCを使い続けていた人も多かった。しかし、オンラインでのプレゼンテーションや会議など、仕事にも活用するとなると話は別。必要十分なスペックを備えていることに加え、信頼性の高いPCを求める動きが強まった」と市場を分析する。
ユーザー目線で最新トレンドを反映 売れ筋モデルのポイント
それでは、具体的にどのようなモデルが人気なのか、「BCN+R」の細田立圭志編集長は「最初の緊急事態宣言で在宅勤務を余儀なくされたときは、家電量販店の店頭でも映りが良くなるLED照明などのコーナーが人気だったが、最近は会議中の周囲のノイズ除去によるクリアな音声や外出先でののぞき見防止など、ノートPCそのものにもテレワークに特化した設計や機能が求められるようになっている」と製品の進化やユーザーニーズの変化について語る。消費者の新しい期待を受けて、特に売れているのが、20年7月に発売したNECPCの15.6型ワイドノートPC「LAVIE N15シリーズ」だ。BCNランキングの21年1~5月における機種別販売台数ランキングでは、「LAVIE N15(N1565:ネイビーブルー)」「LAVIE N15(N1565:パールホワイト)」がワンツーフィニッシュを飾るなど、21年上半期を代表するノートPCとなっている。
「LAVIE N15シリーズ」は、プロセッサー、ディスプレイ、メモリ、ストレージなどが異なる多彩な機種をそろえており、それぞれのユーザーが求めるスペックと合致するモデルを見つけることができる。最も売れている「N1565」は、プロセッサーがAMD Ryzen 7 4700U(2.00GHz/最大4.10GHz)、ディスプレイがスーパーシャインビューLED液晶(フルHD)、メモリが8GB、ストレージが約256GBのSSD(PCIe)という構成だ。
実際に記者が「N1565」を触ってみたところ、テレワーク利用ならではの使い勝手のよさを多く実感することができたので、いくつか紹介したい。
まず、メリットに感じたのが、フットワークの軽さだ。ディスプレイサイズは15.6型と大画面だが、筐体はB4サイズ・約2.1kgで、家の中はもちろん、ビジネスバッグに入れて持ち歩くことも可能だ。バッテリ駆動時間も約7.5時間なので、移動のたびにACアダプターを持ち歩く必要もない。
次に“疲れにくさ”にこだわった製品設計にも魅力を感じた。同じ姿勢で作業を長時間してしまいがちなテレワークでは、知らず知らずのうちに体に負荷をかけていることがある。「LAVIE N15シリーズ」は、そのあたりもユーザー目線の工夫でストレスを解消している。ヒンジにリフトアップ構造を採用し、キーボード部にわずかに傾斜がつくように設計。これによりユーザーはタイピング時に手首を自然な角度に保つことができ、負荷が軽減するのだ。徹底的なユーザー目線での設計も、人気の秘訣だろう。
作業の効率性を重視する人なら、インターフェースの充実も譲れない要素の一つだろう。「LAVIE N15シリーズ」は、左側面にUSB 3.1 Type-Cポート×1、USB 3.0 Type-Aポート×2、HDMI出力端子、ヘッドホン/ヘッドホンマイク端子、有線LAN端子、右側面に光ディスクドライブを搭載。ハブや外付けのディスクドライブがなくても、快適な作業環境を実現してくれる。テレワークの不満として“自宅の無線環境の悪さ”をあげる人が多いが、それも有線LAN端子があることで手っ取り早く改善させることができる。
もし音質にこだわるなら、ヤマハのステレオスピーカー&AudioEngineを搭載している上位の「N1585」「N1575」という選択肢もある。こちらはスピーカーから聞こえる音量を均一化したり、範囲を調整したりできる「ミーティング機能」を搭載しているので、オンライン会議のクオリティを上げたい人にもおすすめだ。
記者が「N1565」を試した期間は短い間だったが、それでも新しい働き方に対して多くの人が抱えているであろう悩みにしっかりとした解を提示できるマシンだと感心した。仕事の能率を向上できる性能を備えているというだけでなく、取り回しの良さだったり、作業の快適性だったり、使ってみて初めて気がつく完成度の高さがあり、多くの消費者に支持されるNo.1たる理由がよく分かった。下半期の市場においても、多くの消費者が“まず手に取るべきノートPC”として販売を伸ばしていきそうだ。