五輪で2000年のシドニー大会から正式種目となったトランポリン。起源は、中世のサーカス芸人が空中ブランコの安全ネットでいろいろな宙返りを見せたことが始まりといわれている。遊び感覚で楽しめるトランポリンだが、小さくジャンプするだけでも高い運動効果が得られることから、健康志向の高まりを背景に幅広い世代から注目を浴びている。そこで、楽しみながら有酸素運動ができ、ストレス解消にもなるトランポリンフィットネスについて紹介する。
最近では、トランポリンが体験できる施設やトランポリン専門フィットネスジムが全国的に増えているが、スポーツジムに通わなくても家庭用のトランポリンを購入すれば自宅でも始めることができる。
トランポリンフィットネスは、跳ぶだけで高い効果が得られるのが最大のメリット。不安定な場所でジャンプをすると、反射的に姿勢を保持しようという意識が働く。そのため、体幹の筋肉である胸、背中、肩、股関節、おなか周りを一度に使うことになり、それを繰り返すことで心拍数が上がっていき、有酸素運動にもなる。また、全身運動のため、血液やリンパの流れが良くなり、むくみ解消や新陳代謝の上昇にもつながる。
ジョギングも手軽に始められる運動だが、運動が苦手な場合、運動している姿をできるだけ人に見られたくないもの。その点、トランポリンは室内でできるため、人に見られる心配がないし、天候に左右されず行うことができる。トランポリンを5分間跳び続けると、1kmのランニングに相当する30~50キロカロリーを消費するため、高い脂肪燃焼効果も期待できる。
また、トランポリンは子どもの遊びというイメージが強いが、それは跳ぶことが単純に楽しくて子どもたちが夢中になるからだ。跳ぶということで非日常体験ができ、それが楽しいという感覚につながる。短時間で非日常を体験できるため、気分転換やリラックス効果が得られ、ストレス発散になるのだ。
トランポリンフィットネスは、動きやすい服装をして靴を履かないで行おう。靴を履くのは運動時の衝撃から足を保護する必要がある場合だが、トランポリンフィットネスは伸縮性のあるベッド上で行うため、体重による負荷はベッドに拡散され足への負荷は軽い。むしろ、着地時に靴を意識しなくてはならないためリラックスできず、着地に失敗して足首を捻挫する恐れがある。そのため、トランポリン競技では靴下を着用している。自宅で行う場合、靴下を着用せず、はだしでも行えるが、ベッドに汗が染みこんでカビが生える場合があるため、衛生面を考えて靴下の着用をおすすめする。
次にやり方の説明。まずは、トランポリンの中心に立ち、同じ場所に着地するように軽く跳ぶ。一度跳んだら止まらずに跳び続けよう。跳んだときにつま先が伸びる位の高さを維持するのがポイントだ。跳躍を止めるときは、着地するときに膝と腰を曲げて反発力を吸収し、両手を斜め上に上げてバランスを取って止まろう。
時間は、1日5分間から始めてみよう。慣れてくれば、30分位連続して跳ぶことも苦ではなくなってくるだろう。トランポリンフィットネスを楽しんでいる多くの人は、楽しくて時間を忘れてしまうという。「また明日もやりたい」と思えるのが、トランポリンフィットネスのいいところなのだ。
ここでは、トランポリンフィットネスにおける四つの注意点を説明する。まず一つ目は、怪我をしないように注意することだ。高く跳んだり、宙返りをしたりといった、アクロバティックなことは危険なので絶対に止めよう。トランポリンからはみ出て床に着地すると、思わぬ大けがになる場合があるため、トランポリンの中心部で跳び、止まってから降りよう。
次に、スプリングカバーを付けること。繰り返してトランポリンを使用していると、スプリングカバーが破れてくる。慣れてきたからといってスプリングをむき出しにした状態で使っていると、誤ってスプリングに着地したときに大けがをする恐れがある。カラフルな替えカバーがいろいろ販売されているので、スプリングカバーは必ず装着しよう。
三つ目は、滑り止めによって床へのダメージを防止することだ。家庭用のトランポリンは、1メートル前後の大きさで脚が5~6本というものが一般的。室内の一角に1メートル四方のスペースがあれば設置することができ、跳躍は中心部分で行うので、壁側に寄せておいても特に問題はない。滑り止めと床に傷が付かないようにするためにマットレスを敷くと良い。
最後は、周囲に迷惑がかからないようにすること。集合住宅に住んでいる場合、階下への配慮が必要なので、防音効果があるマットレスを使おう。念のため、トランポリン使用時に騒音がしないかを、階下の住民に確認しておく配慮も必要だ。
誰でも簡単に始められて高い運動効果とストレス解消効果が得られるトランポリンフィットネス。自宅にいる時間が長くなり、運動量が減って困っているなら、家庭でできる運動不足解消の手段として日常に取り入れてみてはいかがだろうか。きっと予想以上の効果が得られるだろう。(フリーライター・よん)
トランポリンフィットネスとは
トランポリンフィットネスとは、伸縮性のある丈夫な布(ベッド)の中心部でジャンプを繰り返す運動である。跳ぶだけという手軽さと、トランポリンの伸縮性によって体重の7~8割が吸収されるため足腰への負担が軽いのも魅力だ。そのため、運動が苦手な人や性別・年齢を問わず誰でも始めやすいのが特徴となる。最近では、トランポリンが体験できる施設やトランポリン専門フィットネスジムが全国的に増えているが、スポーツジムに通わなくても家庭用のトランポリンを購入すれば自宅でも始めることができる。
トランポリンフィットネスのメリット
トランポリンフィットネスは、跳ぶだけで高い効果が得られるのが最大のメリット。不安定な場所でジャンプをすると、反射的に姿勢を保持しようという意識が働く。そのため、体幹の筋肉である胸、背中、肩、股関節、おなか周りを一度に使うことになり、それを繰り返すことで心拍数が上がっていき、有酸素運動にもなる。また、全身運動のため、血液やリンパの流れが良くなり、むくみ解消や新陳代謝の上昇にもつながる。
ジョギングも手軽に始められる運動だが、運動が苦手な場合、運動している姿をできるだけ人に見られたくないもの。その点、トランポリンは室内でできるため、人に見られる心配がないし、天候に左右されず行うことができる。トランポリンを5分間跳び続けると、1kmのランニングに相当する30~50キロカロリーを消費するため、高い脂肪燃焼効果も期待できる。
また、トランポリンは子どもの遊びというイメージが強いが、それは跳ぶことが単純に楽しくて子どもたちが夢中になるからだ。跳ぶということで非日常体験ができ、それが楽しいという感覚につながる。短時間で非日常を体験できるため、気分転換やリラックス効果が得られ、ストレス発散になるのだ。
トランポリンフィットネスの方法
トランポリンフィットネスは、動きやすい服装をして靴を履かないで行おう。靴を履くのは運動時の衝撃から足を保護する必要がある場合だが、トランポリンフィットネスは伸縮性のあるベッド上で行うため、体重による負荷はベッドに拡散され足への負荷は軽い。むしろ、着地時に靴を意識しなくてはならないためリラックスできず、着地に失敗して足首を捻挫する恐れがある。そのため、トランポリン競技では靴下を着用している。自宅で行う場合、靴下を着用せず、はだしでも行えるが、ベッドに汗が染みこんでカビが生える場合があるため、衛生面を考えて靴下の着用をおすすめする。
次にやり方の説明。まずは、トランポリンの中心に立ち、同じ場所に着地するように軽く跳ぶ。一度跳んだら止まらずに跳び続けよう。跳んだときにつま先が伸びる位の高さを維持するのがポイントだ。跳躍を止めるときは、着地するときに膝と腰を曲げて反発力を吸収し、両手を斜め上に上げてバランスを取って止まろう。
時間は、1日5分間から始めてみよう。慣れてくれば、30分位連続して跳ぶことも苦ではなくなってくるだろう。トランポリンフィットネスを楽しんでいる多くの人は、楽しくて時間を忘れてしまうという。「また明日もやりたい」と思えるのが、トランポリンフィットネスのいいところなのだ。
トランポリンフィットネスの四つの注意点
ここでは、トランポリンフィットネスにおける四つの注意点を説明する。まず一つ目は、怪我をしないように注意することだ。高く跳んだり、宙返りをしたりといった、アクロバティックなことは危険なので絶対に止めよう。トランポリンからはみ出て床に着地すると、思わぬ大けがになる場合があるため、トランポリンの中心部で跳び、止まってから降りよう。
次に、スプリングカバーを付けること。繰り返してトランポリンを使用していると、スプリングカバーが破れてくる。慣れてきたからといってスプリングをむき出しにした状態で使っていると、誤ってスプリングに着地したときに大けがをする恐れがある。カラフルな替えカバーがいろいろ販売されているので、スプリングカバーは必ず装着しよう。
三つ目は、滑り止めによって床へのダメージを防止することだ。家庭用のトランポリンは、1メートル前後の大きさで脚が5~6本というものが一般的。室内の一角に1メートル四方のスペースがあれば設置することができ、跳躍は中心部分で行うので、壁側に寄せておいても特に問題はない。滑り止めと床に傷が付かないようにするためにマットレスを敷くと良い。
最後は、周囲に迷惑がかからないようにすること。集合住宅に住んでいる場合、階下への配慮が必要なので、防音効果があるマットレスを使おう。念のため、トランポリン使用時に騒音がしないかを、階下の住民に確認しておく配慮も必要だ。
誰でも簡単に始められて高い運動効果とストレス解消効果が得られるトランポリンフィットネス。自宅にいる時間が長くなり、運動量が減って困っているなら、家庭でできる運動不足解消の手段として日常に取り入れてみてはいかがだろうか。きっと予想以上の効果が得られるだろう。(フリーライター・よん)