【記者のひとこと】こんなところにも隙間ビジネス?
「約物」(やくもの)という言葉をご存じでしょうか。文章を書く際に使う記述記号などの総称、というと難しいですが、要するに句読点や括弧など、言葉ではないけれど、意味をより分かりやすくするために使われる記号のことです。
この約物、文書作成ソフトなどで連続して配置すると微妙な隙間が生まれてしまいます。実際、冒頭の文章を見ていただくと“」”と“(”の間が空いているのが分かります。DTPで字詰めを調整できる出版などとは異なり、Webにおいては標準的な手法で字を詰めることが難しいそう。約物の隙間に注目する人はあまりいないかもしれませんが、実はこの隙間によってレイアウト全体の美しさが損なわれるケースもあります。
SBテクノロジーはWebフォントサービス「FONTPLUS」で、日本語の約物が特定の組み合わせで連続した場合に、隙間を調整する機能を追加しました。あまり注目されない産業の隙間に商機を見出すのはビジネスのあり方の一つですが、約物の隙間も立派な商機となっているようです。
(藤岡 堯)
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SBT、日本語約物が連続した際の「アキ」を調整するウェブフォントの新機能
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