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ドコモ、dTVでライブ配信を本格化、ライブビジネス拡大に向けTHECOOと業務提携

経営戦略

2021/05/26 18:30

 NTTドコモは5月19日に、月額550円で映画やドラマ・アニメなど、幅広いカテゴリの番組が見放題の動画配信サービス「dTV」に「ライブ」ジャンルを追加した。ログインにはdアカウントが必要で、初回31日間無料。

HKT48 宮脇咲良さんの卒業コンサート(上)や、
GLAYのライブを有料配信予定

 昨今のオンラインライブの急速な普及に合わせたもので、これまで手がけてきたライブ配信サービス「新体感ライブ CONNECT」で培ったノウハウを活かして、ライブコンテンツの企画・配信を強化する。

 新設する「ライブ」ジャンルでは、オンライン配信の有料オンラインライブのほか、月額課金で見放題の音楽コンテンツも取り扱う。これらライブのほか、オリジナル音楽番組、無料で視聴可能な音楽エンタメ情報番組(月2回を予定)、配信が終了したライブの「ライブレポート」など、幅広い音楽コンテンツを提供していく。

 今後は、HKT48を卒業する宮脇咲良さんの卒業コンサート「宮脇咲良 HKT48 卒業コンサート ~bouquet~」(生配信は6月19日、見逃し配信は6月20日18時~7月4日17時59分。視聴料は3900円)や、GLAYのライブ「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIFETIME MUSIC」(配信日は5月29日、見逃し配信は5月29日17時~6月13日23時59分。視聴料は3700円)と「THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK LIVE at HOME Vol.6」(配信日は6月26日、見逃し配信は6月27日17時~7月11日23時59分。視聴料は3700円)の配信を予定している。

 なお、NTTドコモは5月1日に、THECOO(ザクー)との業務提携契約を締結しており、THECOOが運営する「BLACKBOX(ブラックボックス)」を拠点に、ライブ配信事業を共同で企画・運営していく。

 両社の業務提携は、オンラインでのライブが増える中で、アーティスト側が抱える配信にかかるコストや演出のマンネリ化といった課題の解決を目的としている。

 BLACKBOXは、大型4面LEDパネルとメディアサーバー「disguise vx2(ディスガイズ・ブイエックスツー)」を国内でははじめて常設するとともに、ライブ配信を視聴しているファンの映像をリアルタイムにLEDパネルへ投影するなどの演出を行うことで、迫力あるオンラインライブを可能にする。
 
大型4面LEDパネルを常設する「BLACKBOX」(左)と、
オンラインライブを視聴する
ファンの映像を投影したイメージ

 ドコモの「dTV」、THECOOの「Cassette(カセット)」でライブ配信を実施するアーティストは、このBLACKBOXを無料で利用できる。さらに、同スタジオは2021年度中の5Gエリア化を予定しており、5Gならではの「高速」「大容量」といった特徴を活かしたライブ配信を検討している。