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楽天証券に続き、SBI証券も参入 共通ポイントがたまる「クレカ積立」に注目!

販売戦略

2021/05/25 19:00

 SBI証券と三井住友カードは、三井住友カードが発行するクレジットカードで投資信託を購入できる「三井住友カード つみたて投資」を6月30日に開始する。楽天証券は、楽天カードで投資信託を積立購入できるサービス(楽天カードクレジット決済)を業界に先駆けて2018年10月27日に開始。21年4月時点で、投信積立の楽天カード決済を設定済の口座数が100万口座を突破するなど、好評を得ている。

SBI証券×三井住友カードのクレカ積立

 国内5大オンライン証券とよばれる残り3社のうち、マネックス証券は、提携カードの「マネックスカード」を5月19日に発行開始し、同様の投信積立カード決済サービスを今年冬以降に開始予定。auカブコム証券も、既にPontaポイントで投資信託を購入できるサービスを展開しているので、将来的に各社とも「クレカ積立」に対応すると予想するが、今年夏の時点では、VポイントがたまるSBI証券×三井住友カード、楽天ポイントがたまる楽天証券×楽天カードのいずれか、または両方が選択肢となる。
 
楽天証券の楽天カードクレジット決済

 共通するメリットは、通常の買い物と同じ後払い、積立額に応じたポイント付与、カード決済限定の各種キャンペーン。デメリットは、証券会社とクレジットカードの組み合わせに指定があり、新規の証券口座開設手続き、クレジットカードの新規入会手続き、各種設定などに慣れていないと面倒だ。
 
「クレカ積立」が可能なクレジットカードと証券会社の組み合わせ(「セゾンポケット」は
他とはサービス内容が異なる初心者向け証券サービス)

スタートダッシュキャンペーン中、計30万円の積み立てで4500円相当もらえる

 クレジットカードによる投資信託購入は月5万円が上限となり、楽天証券の楽天カードクレジット決済がポイント還元率1%なので、月5万円の積立金額指定で楽天カード決済で投資信託を購入した場合、後日500ポイント獲得できる。

 SBI証券の三井住友カード つみたて投資のポイント還元率は0.5%。ただし、6月30日~12月10日の「スタートダッシュキャンペーン」期間中は、ポイント還元率を通常の3倍の1.5%に引き上げる。つまり、月5万円の金額指定で三井住友カードで投資信託を購入した場合、後日750ポイント獲得できる。初回の積立設定締切日は7月10日で、以降、最大6回分適用されるので、6カ月間・合計30万円分の投資信託の積立購入で合計4500ポイント得られる。

 SBI証券、楽天証券で取り扱う投資信託は全て購入時手数料がかからず、売却時も手数料がかからない。売却時に利益が出ていると所得税・住民税(2037年末までは復興特別所得税を上乗せして20.315%)が徴収されるが、NISA口座ならそれも非課税だ。
 
NISA口座で購入したノーロード(販売手数料なし)の投資信託売却時の手数料の例。
解約手数料・消費税ともかからない

 一部の証券会社とクレジットカードが本腰を入れ始めた、こうした投信積立のカード決済は、カード会社・証券会社・個人それぞれにメリットがある。(BCN・嵯峨野 芙美)