【記者のひとこと】10年後のアーキテクチャー
4月26日、NTTと富士通は「光電融合」技術に関する戦略提携を結ぶことを発表しました。電気に替わって光で情報を処理する範囲を拡大することで、超高速・低消費電力の通信機器やコンピューターを実現することが狙いです。これまで光信号が得意としてきたのは長距離の通信でしたが、光電融合技術が進めば、コンピューター内部のチップ間を光で接続することも可能になるほか、将来的にはチップ内の信号処理も光で行えるようになるといいます。
現在、コンピューターに用いられている電気信号には、通信や処理の速度を速くすればするほど消費電力が跳ね上がるという問題がありました。このままでは、世の中で必要とされる通信・計算リソースの量を、社会的に許容されるエネルギーの枠内で賄うことができなくなると考えられます。両社は、光電融合技術がこの問題を解決する切り札になると考えています。
NTTは、チップ内にまで光信号処理を拡大する時期について、2030年ごろを目標として掲げています。今回の提携は、10年後のコンピューティングアーキテクチャーを見据えた開発のスタートといえそうです。(日高 彰)
【記事はこちら】
NTTと富士通 6G視野に入れた戦略業務提携 「光電融合」製品を共同開発へ
現在、コンピューターに用いられている電気信号には、通信や処理の速度を速くすればするほど消費電力が跳ね上がるという問題がありました。このままでは、世の中で必要とされる通信・計算リソースの量を、社会的に許容されるエネルギーの枠内で賄うことができなくなると考えられます。両社は、光電融合技術がこの問題を解決する切り札になると考えています。
NTTは、チップ内にまで光信号処理を拡大する時期について、2030年ごろを目標として掲げています。今回の提携は、10年後のコンピューティングアーキテクチャーを見据えた開発のスタートといえそうです。(日高 彰)
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