高速道路のETCから決済のETCへ 「ETCX」サービスがスタート

販売戦略

2021/05/06 19:05

 ETCソリューションズは、ETC技術を活用して料金の支払いができる会員制の新サービス「ETCX」を4月29日に開始した。

「ETCX」サービスのロゴ

 高速道路料金以外の支払いなどを可能にする「ETC多目的利用サービス」の本格的な事業化に向けて、これまで複数の試行運用を行っていたが、新会社のETCソリューションズを主体にETCXサービスを開始する。

 会員は、ロゴマークが掲出されたETCX対応店舗・施設(ETCX加盟店)で、ETC搭載車両のETC車載器で決済でき、ドライブスルーやガソリンスタンドなどで「自動車に乗ったまま決済」が可能。無線通信とクレジットカード(ETCカード)を利用したタッチレス決済・キャッシュレス決済で、クレジットカードの受け渡しやスマートフォンの操作なども要らない、接触機会低減による感染症予防対策と決済の迅速化を両立したサービスとなる。
 
利用イメージ
 
 ETCXによる決済は、ETCXのサイト(https://etcx.jp/)で会員登録を行った後、会員登録時に利用したETCカードをETC車載器に挿入した場合に限り利用が可能。民間への普及を目的としているため、高速道路の料金支払時と異なり、決済時に「一旦停止」する必要がある。

 登録可能なクレジットカードはイオン銀行、クレディセゾン、三井住友トラストクラブが発行するクレジットカード、トヨタファイナンスが発行する個人向けクレジットカード、UCカード。近日中に登録可能なクレジットカードは拡大する予定。
 
4月28日時点で登録可能なクレジットカード
 
 第1弾として、新名神高速道路の鈴鹿パーキングエリア(上り線)のピットストップSUZUKAのドライブスルーで4月29日から利用が可能になるほか、静岡県内の伊豆中央道と修善寺道路の各料金所で7月1日から有料道路初となるETCXサービスを開始する。