2021年のアニバーサリー車は?販売から周年記念の中古車まとめ!
日本で数多く生産されてきた名車たち。その名車の中から、2021年に周年を迎えるおすすめのアニバーサリー車をピックアップ。主なスペックと現在の中古車市場での情報もまとめた。
このように、何かしら不備がある可能性もあるので、必ず下調べをしてから購入しよう。また、仮に不備があっても、整備に出せるだけの金銭的な余裕は残しておきたい。それでは、2021年がアニバーサリーとなる名車を見ていこう。
1970年生まれで今年約50周年を迎え、クラシックカーの域に達しているのが「ダルマセリカ」こと初代セリカだ。
発売当初のキャッチフレーズは「未来の国からやってきたセリカ」だったが、今改めてみると、あまりにもかわいらしいデザインに、未来感というより近代感を覚える。特徴的な丸目のヘッドライトは、一周回ってかわいらしくオシャレだ。
ダルマセリカの「ダルマ」は、ふっくらしたボディに、スラントノーズのバンパーがひげのように見えて「ダルマ」になったといわれている。最上級モデルの1600GTは圧倒的人気であり、今でも旧車好きの間では憧れの存在として知られる。
約50周年ということもあり、市場に出回っている台数は限られている。本当に手に入れたいのなら、もう最後のタイミングかもしれない。好条件の車両があれば、即交渉がおすすめだ。
1981年当時のホンダといえば、シビックが代名詞的な車両だった。シビックは大衆車ながらCVCCエンジンを搭載し、厳しい排ガス規制をクリアした結果、世界的にも大ヒットした車両だ。
発売開始直後、そんな初代シビックを彷彿とさせたのがシティである。若干車高が高く「トールボーイ」と呼ばれたシティは、小型ながらキビキビしたハンドリング、丸目でかわいらしいデザインから人気だった。
中でも人気だったのが、1982年に登場した「ターボ」モデル。1.2Lの小型エンジンを搭載しながらも、ターボチャージャーによる刺激的な走りが若者の心に火をつけた。
今見ても受け入れられるであろうかわいらしいデザインは、まさにエモいという言葉がぴったりだ。町の中に佇む姿が似合う車両ではないだろうか。
ただ、当時走り込んでいた人も多く、程度の良いものがあまりないといわれる。大切に乗られる高級車よりも、こうした庶民に近い大衆車の方が程度の良いものを見つけるのが難しかったりするのは、皮肉なものである。気に入った車両が見つかったら、即キープがマストだ。
マツダRX-7が生まれてから30年が経つという事実に、驚かない人はいないだろう。明らかに30年も昔のデザインとは思えないし、今見ても新鮮にすら感じるほどだ。
RX-7は、マツダが威信をかけて手がけたロータリーエンジンを搭載した、ピュアスポーツカーだ。先々代のサバンナRX-7、先代のRX-7(FC型)に引き続き、同名を襲名した。
流線形の美しいボディラインに、リトラクタブルヘッドライト、リアは横一線に流れるテールランプなど、すべてが美しく完成されたデザインとして人気だった。デザインだけでなく走りも美しく、ロータリーエンジン独特のエンジン音に憧れを抱く人も多かった。
最近では、人気アニメ「名探偵コナン」に登場したり、RXシリーズの後継が出るという噂が流れたり、何かと話題に上がることも多く、改めて中古車市場での需要が伸びている。
ただし、ロータリーエンジンは扱いが難しく、定期的、かつ専門的な整備を行える整備士が身近にいないと、管理は難しいだろう。RX-7を購入するということは、RX-7への愛が試されるということだ。
ここでちょっと変わり種をご紹介しよう。光岡自動車といえば、市販車をベースとしたフルカスタムカーを販売する自動車メーカーとして有名だ。かつては、オリジナル車両の販売もあったのだが。
そんな光岡の主力車両でもあった、クラシックセダン風のリョーガが2001年にフルモデルチェンジを行い、新モデルを発売した。
ベースとなった車両は日産サニー(B15型)で、デザインは英国クラシックカー風の四つ目のヘッドライトと特徴的なグリル、そしてリアは丸みをおびた上品な仕上がりとなっている。
前後に装着された太いバンパーも、クラシック風でとてもかわいらしく、愛嬌たっぷりだ。単純に見た目が可愛く、どこか懐かしさを感じるので、かなり写真映えもするだろう。
SNSで車の画像を発信することが多い現代、この車がSNS映えすることは言うまでもないだろう。車への関心が低い人からも可愛いといわれるのは、オーナーだけの特権だ。
今年で誕生20周年を迎える2代目リョーガだが、時代を感じさせない愛すべき佇まいは、所有するのも十分アリなのではないだろうか。
そもそもの流通台数が少ないので、中古車市場でもあまり見かけることはない。とはいえ、乱雑に扱うような人が購入する車両ではないので、状態は比較的良いものが多いだろう。
ただし、オーナーに愛される車たる所以か、走行距離が10万キロを超えている車両も珍しくなく、4万キロ以下の車両を見つけたら、手に入れるチャンスといえる。
今や街中で見かける軽自動車ナンバーワンともいえるホンダNBOXも、初登場からもう10年が経つというから驚きだ。祝・10周年の車両だが、正直まだまだ現役と言える。
スズキのパレットなど、ハイトール軽ワゴンが少しずつ登場し、軽自動車でも過ごしやすく、使いやすさが浸透し始めたころに、その中でも突出した車内空間、運転のしやすさ、便利さを実現したのがNBOXだった。
「軽自動車は4人家族には辛い」とされていた印象が一気に覆り、「家族連れでも軽自動車で大丈夫!」を常識に変えた車両といえる。
さらに、NBOXカスタムが登場してからは、ラグジュアリー感を見事に演出し、車を初めて買う若者にも受け入れられた。
内装も、軽自動車のチープな感じが一切なく、重厚感のあるインテリアで、軽自動車を敬遠していた人から受け入れられたのも、ここまでヒットした一因だろう。
エンジン、バイク、F‐1と様々な分野に挑戦するホンダに、新たに「軽自動車のホンダ」のイメージを定着させたのも、このNBOXであるのは間違いない。
2017年に2代目NBOXが登場したが、初代NBOXも中古車市場ではまだまだ大人気だ。10周年記念を迎えた古い車と感じるかもしれないが、2011年式のNBOXは今がねらい目でもある。
自動スライドドアや、ステアリングコントロールなど、便利な機能がしっかり搭載されていながら、60万円を切る車両もあるので、年式にとらわれず好条件車両はキープしておきたいところ。家族向けのセカンドカーとして、まだまだ需要はあるはずだ。
1971年生まれから昭和と平成を時代を駆け巡ってきた代表的なアニバーサリー車を見てきたが、まだ現役で元気に走っている姿を街で見かけることがあったら、あたたかい眼差しを送ってほしい。(GEAR)
【お詫びと訂正】トヨタの初代セリカの発売年は1971年ではなく1970年の間違いでした。また40周年ではなく、約50周年でした。お詫びして訂正いたします。
アニバーサリーカーを購入するときの注意事項
中古車を選ぶとき、販売開始から何周年となる車を選ぶと、間違いなくその車に愛着が持てるのでいいだろう。アニバーサリーカーを購入する際、やはり初年度登録の中古車を狙いたいところだが、販売初年度の車というのは、何かと不備が多いのも事実。中にはリコールになっている車種もあろうし、初年度ならではの不備も少なくない。筆者は、販売初年度のホンダオデッセイを購入したが、信じられない足の硬さに驚いたものだ。今となっては、それすら愛着が持てるのだが。このように、何かしら不備がある可能性もあるので、必ず下調べをしてから購入しよう。また、仮に不備があっても、整備に出せるだけの金銭的な余裕は残しておきたい。それでは、2021年がアニバーサリーとなる名車を見ていこう。
1970年生まれ!トヨタ初代セリカ
1970年生まれで今年約50周年を迎え、クラシックカーの域に達しているのが「ダルマセリカ」こと初代セリカだ。
発売当初のキャッチフレーズは「未来の国からやってきたセリカ」だったが、今改めてみると、あまりにもかわいらしいデザインに、未来感というより近代感を覚える。特徴的な丸目のヘッドライトは、一周回ってかわいらしくオシャレだ。
ダルマセリカの「ダルマ」は、ふっくらしたボディに、スラントノーズのバンパーがひげのように見えて「ダルマ」になったといわれている。最上級モデルの1600GTは圧倒的人気であり、今でも旧車好きの間では憧れの存在として知られる。
約50周年ということもあり、市場に出回っている台数は限られている。本当に手に入れたいのなら、もう最後のタイミングかもしれない。好条件の車両があれば、即交渉がおすすめだ。
1981年生まれ!ホンダシティ
1981年当時のホンダといえば、シビックが代名詞的な車両だった。シビックは大衆車ながらCVCCエンジンを搭載し、厳しい排ガス規制をクリアした結果、世界的にも大ヒットした車両だ。
発売開始直後、そんな初代シビックを彷彿とさせたのがシティである。若干車高が高く「トールボーイ」と呼ばれたシティは、小型ながらキビキビしたハンドリング、丸目でかわいらしいデザインから人気だった。
中でも人気だったのが、1982年に登場した「ターボ」モデル。1.2Lの小型エンジンを搭載しながらも、ターボチャージャーによる刺激的な走りが若者の心に火をつけた。
今見ても受け入れられるであろうかわいらしいデザインは、まさにエモいという言葉がぴったりだ。町の中に佇む姿が似合う車両ではないだろうか。
ただ、当時走り込んでいた人も多く、程度の良いものがあまりないといわれる。大切に乗られる高級車よりも、こうした庶民に近い大衆車の方が程度の良いものを見つけるのが難しかったりするのは、皮肉なものである。気に入った車両が見つかったら、即キープがマストだ。
1991年生まれ!マツダRX-7(FD)
マツダRX-7が生まれてから30年が経つという事実に、驚かない人はいないだろう。明らかに30年も昔のデザインとは思えないし、今見ても新鮮にすら感じるほどだ。
RX-7は、マツダが威信をかけて手がけたロータリーエンジンを搭載した、ピュアスポーツカーだ。先々代のサバンナRX-7、先代のRX-7(FC型)に引き続き、同名を襲名した。
流線形の美しいボディラインに、リトラクタブルヘッドライト、リアは横一線に流れるテールランプなど、すべてが美しく完成されたデザインとして人気だった。デザインだけでなく走りも美しく、ロータリーエンジン独特のエンジン音に憧れを抱く人も多かった。
最近では、人気アニメ「名探偵コナン」に登場したり、RXシリーズの後継が出るという噂が流れたり、何かと話題に上がることも多く、改めて中古車市場での需要が伸びている。
ただし、ロータリーエンジンは扱いが難しく、定期的、かつ専門的な整備を行える整備士が身近にいないと、管理は難しいだろう。RX-7を購入するということは、RX-7への愛が試されるということだ。
2001年生まれ!光岡自動車リョーガ
ここでちょっと変わり種をご紹介しよう。光岡自動車といえば、市販車をベースとしたフルカスタムカーを販売する自動車メーカーとして有名だ。かつては、オリジナル車両の販売もあったのだが。
そんな光岡の主力車両でもあった、クラシックセダン風のリョーガが2001年にフルモデルチェンジを行い、新モデルを発売した。
ベースとなった車両は日産サニー(B15型)で、デザインは英国クラシックカー風の四つ目のヘッドライトと特徴的なグリル、そしてリアは丸みをおびた上品な仕上がりとなっている。
前後に装着された太いバンパーも、クラシック風でとてもかわいらしく、愛嬌たっぷりだ。単純に見た目が可愛く、どこか懐かしさを感じるので、かなり写真映えもするだろう。
SNSで車の画像を発信することが多い現代、この車がSNS映えすることは言うまでもないだろう。車への関心が低い人からも可愛いといわれるのは、オーナーだけの特権だ。
今年で誕生20周年を迎える2代目リョーガだが、時代を感じさせない愛すべき佇まいは、所有するのも十分アリなのではないだろうか。
そもそもの流通台数が少ないので、中古車市場でもあまり見かけることはない。とはいえ、乱雑に扱うような人が購入する車両ではないので、状態は比較的良いものが多いだろう。
ただし、オーナーに愛される車たる所以か、走行距離が10万キロを超えている車両も珍しくなく、4万キロ以下の車両を見つけたら、手に入れるチャンスといえる。
2011年生まれ!ホンダNBOX
今や街中で見かける軽自動車ナンバーワンともいえるホンダNBOXも、初登場からもう10年が経つというから驚きだ。祝・10周年の車両だが、正直まだまだ現役と言える。
スズキのパレットなど、ハイトール軽ワゴンが少しずつ登場し、軽自動車でも過ごしやすく、使いやすさが浸透し始めたころに、その中でも突出した車内空間、運転のしやすさ、便利さを実現したのがNBOXだった。
「軽自動車は4人家族には辛い」とされていた印象が一気に覆り、「家族連れでも軽自動車で大丈夫!」を常識に変えた車両といえる。
さらに、NBOXカスタムが登場してからは、ラグジュアリー感を見事に演出し、車を初めて買う若者にも受け入れられた。
内装も、軽自動車のチープな感じが一切なく、重厚感のあるインテリアで、軽自動車を敬遠していた人から受け入れられたのも、ここまでヒットした一因だろう。
エンジン、バイク、F‐1と様々な分野に挑戦するホンダに、新たに「軽自動車のホンダ」のイメージを定着させたのも、このNBOXであるのは間違いない。
2017年に2代目NBOXが登場したが、初代NBOXも中古車市場ではまだまだ大人気だ。10周年記念を迎えた古い車と感じるかもしれないが、2011年式のNBOXは今がねらい目でもある。
自動スライドドアや、ステアリングコントロールなど、便利な機能がしっかり搭載されていながら、60万円を切る車両もあるので、年式にとらわれず好条件車両はキープしておきたいところ。家族向けのセカンドカーとして、まだまだ需要はあるはずだ。
1971年生まれから昭和と平成を時代を駆け巡ってきた代表的なアニバーサリー車を見てきたが、まだ現役で元気に走っている姿を街で見かけることがあったら、あたたかい眼差しを送ってほしい。(GEAR)
【お詫びと訂正】トヨタの初代セリカの発売年は1971年ではなく1970年の間違いでした。また40周年ではなく、約50周年でした。お詫びして訂正いたします。