取引手数料が最も安いのは? 大手3社のフリマアプリ比較

販売戦略

2021/03/24 19:00

 スマートフォンから簡単に出品・購入ができるフリマアプリは、生活に定着してきている。ただ、使うアプリを選ぶ際に知名度だけで決めるのはもったいない。フリマアプリで出品や買い物をするには手数料が必要であり、フリマアプリごとに料金は異なる。使うなら少しでもコストを抑えて使いたい。

大手フリマアプリの販売・振込・決済手数料を比較してみた

 まずは、フリマアプリ利用時に必要な手数料の整理をしたい。大きく分けて3つの手数料が存在する。

販売手数料

 販売手数料とは、取引が成立した際に発生する手数料のこと。販売者にかかる。販売価格に対してある割合をかけた金額が手数料となるため、高額なものを出品すればするほど販売手数料の金額も高くなる。

振込手数料

 振込手数料とは、フリマアプリで商品を売って稼いだお金を現金化する際に必要な手数料のこと。こちらも販売者にかかる。売り上げごとではなく、現金化するごとに発生するため、ある程度まとめて現金化したほうがお得であるといえる。

決済手数料

 決済手数料とは、購入した商品に対して支払いをする際に必要となる手数料。購入者にかかる。クレジットカードを利用すれば無料というところが多いが、コンビニやATMでの支払いの場合は手数料が必要となるケースもある。
 
大手フリマアプリの手数料比較

PayPayフリマ

 PayPayフリマはYahoo! JAPANが運営するフリマサービス。サービス提供開始から約11か月半でアプリがフリマアプリ最速の500万ダウンロードを突破するなど勢いがある。2021年1月20日以降に出品された商品から、販売手数料をそれまでの10%から5%に値下げし、現時点で大手3社中最安値 をうたっているのが最大の特徴だ。

 振込手数料は1回の振り込みごとに100円だが、受取口座がジャパンネット銀行の場合は無料となる。また、支払いにはPayPay残高かクレジットカードが選択できるが、どちらも決済手数料は無料だ。

メルカリ

 フリマアプリの代名詞ともいえるメルカリ。毎日1500万人以上が買い物を楽しんでいるという。その販売手数料は10%となっている。また、売上金を引き出す振込手数料は200円。さらに、お急ぎ振り込みの場合はこれに加えて200円が必要となる。決済手数料はクレジットカードなら0円、コンビニ・ATM・キャリア決済の場合は100円が必要だ。

ラクマ

 ラクマは楽天経済圏のなかにあるフリマアプリ。楽天ポイントが使えるため、楽天系のサービスをよく使う人には要注目のサービスといえる。販売手数料を、2021年1月13日からそれまでの3.5%から6%へ値上げした点に注意が必要。振込手数料は、楽天銀行宛でかつ10000円以上であれば無料、それ以外は210円となっている。支払手数料は、コンビニ・ATM・キャリア決済の場合は100円が必要だが、クレジットカードなどのその他の支払い方法であれば無料だ。

自分にとってお得なフリマアプリを選ぼう

 上記の比較から、単純に考えれば取引手数料の最安はPayPayになる。これからの新生活の季節、フリマアプリで必要なものを買ったり、不要なものを売ったりすることを考えている人もいるはず。フリマアプリの利用に必要な手数料はそれぞれのサービスで異なるので、出品・購入いずれにおいても関連サービスを考慮しながら自分にとってどこが一番お得かを考えて、利用するフリマアプリを選んでほしい。(ライター・ハウザー)