「ワークマン女子」東京1号店、ソラマチに登場 水をはじくスーツなど注目商品も
ワークマンは3月19日、東京・押上のソラマチに「ワークマン女子」をオープンする。女性向けやユニセックスのファッションを取り揃え、ソラマチを訪れる幅広い層の顧客に低価格・高機能な商品を訴求していく。3月18日には、開店に先駆けて関係者・媒体向けの内覧会が開催された。
ワークマン女子は、神奈川・桜木町に続く2店舗目。都内には初出店となる。ソラマチ店はモール外から直接入店できる「ステーション・ストリート」の1階。東武スカイツリーライン改札の目の前に位置する。広さは約85坪。商品数は273点で、女性向け商品が3割、ユニセックスが4割、男性向けが3割といった比率になっている。
店頭では、ワークマン社員が考案したキャラクター「わくこ」が出迎えてくれる。店内に入ると、ファッション性の高いアイテムと同店の商品を組み合わせて着こなすマネキンが設置されている。どの部位の服がワークマンの商品なのか、探してみると思わぬ発見がありそうだ。また、各所にワークマン女子のロゴをあしらった“SNS映え”スポットを用意し、拡散を狙う。
ファッションアナリストで専業主婦でもある山田耕史さんと共同開発したスーツに変身する作業着「DotAir リバーシブルジャケット」は、水をはじく仕様だ。ドットエア素材を用いて開発された夏向けジャケットは、通気性を高めるために細かな穴が無数に空いているにもかかわらず、霧吹きで水を吹きかけても見事にはじいていた。「軽い雨程度なら問題ない」とのことだ。
このほか、バックパックまで覆うことができる防水アウターや、火の粉に強い素材を使ったパーカー、防虫対策にもなるストレッチの効いたクライミングパンツなど、多くの商品を3000円以下で提供している。
また、アンバサダーと開発した商品が置かれた棚には、「アンバサダーと開発しました」と書かれたタグが設置されている。名前と顔写真が掲載されているほか、QRコードを読み込めばインスタグラムなどのアカウントにアクセスすることができる。
ただ、共同開発した商品はこれまでワークマンが扱ってきた作業服などとは一風変わった商品になるので、売れ行きの予想が立てにくい。対策として、初年度はリスクを抑える形で5万~40万着を生産し必ず売り切るようにしている。2年目からは社内のデータサイエンティストによる統計的な需要予測により生産量を調整。PB商品は平均5年継続販売するため、季節品が在庫になっても翌年も定価で販売できるようにするという。
ソラマチ店の初年度の売上目標は6億円。Twitter上ではオープン告知の投稿がこれまでで最も多く、前人気の高さから開店後は当面の間、入場整理券を発行する見通しだ。
今後ワークマン女子は、4月2日になんばCITYに関西1号店、4月16日に川崎ルフロンに神奈川2号店、5月中旬に千住大橋駅前ポンテポルタ千住に東京2号店を出店する予定。それ以降、年間6店舗程度出店していく計画だという。(BCN・南雲 亮平)
ワークマン女子は、神奈川・桜木町に続く2店舗目。都内には初出店となる。ソラマチ店はモール外から直接入店できる「ステーション・ストリート」の1階。東武スカイツリーライン改札の目の前に位置する。広さは約85坪。商品数は273点で、女性向け商品が3割、ユニセックスが4割、男性向けが3割といった比率になっている。
店頭では、ワークマン社員が考案したキャラクター「わくこ」が出迎えてくれる。店内に入ると、ファッション性の高いアイテムと同店の商品を組み合わせて着こなすマネキンが設置されている。どの部位の服がワークマンの商品なのか、探してみると思わぬ発見がありそうだ。また、各所にワークマン女子のロゴをあしらった“SNS映え”スポットを用意し、拡散を狙う。
注目商品は?
オープン時の品ぞろえは春夏向け商品をラインアップ。なかでも注目は有力なインフルエンサーをアンバサダーに迎え、提案をほぼ「丸のみ」して開発した共同開発PB(プライベートブランド)だ。ファッションアナリストで専業主婦でもある山田耕史さんと共同開発したスーツに変身する作業着「DotAir リバーシブルジャケット」は、水をはじく仕様だ。ドットエア素材を用いて開発された夏向けジャケットは、通気性を高めるために細かな穴が無数に空いているにもかかわらず、霧吹きで水を吹きかけても見事にはじいていた。「軽い雨程度なら問題ない」とのことだ。
このほか、バックパックまで覆うことができる防水アウターや、火の粉に強い素材を使ったパーカー、防虫対策にもなるストレッチの効いたクライミングパンツなど、多くの商品を3000円以下で提供している。
また、アンバサダーと開発した商品が置かれた棚には、「アンバサダーと開発しました」と書かれたタグが設置されている。名前と顔写真が掲載されているほか、QRコードを読み込めばインスタグラムなどのアカウントにアクセスすることができる。
アンバサダーとの共同開発の狙い
同社スーパーバイズ部 ワークマンプラスSC開発グループの佐藤浩史部長は、アンバサダーと共同開発した理由について「ユーザーの要望を集約することができるから」と説明する。「同じ趣味を持つ人や周辺の人とつながっているため、現場からのリアルなニーズを聞くことができる」と、インフルエンサーとしての拡散力ではなく、確かなニーズをキャッチできる点に着目した。ただ、共同開発した商品はこれまでワークマンが扱ってきた作業服などとは一風変わった商品になるので、売れ行きの予想が立てにくい。対策として、初年度はリスクを抑える形で5万~40万着を生産し必ず売り切るようにしている。2年目からは社内のデータサイエンティストによる統計的な需要予測により生産量を調整。PB商品は平均5年継続販売するため、季節品が在庫になっても翌年も定価で販売できるようにするという。
ソラマチ店の初年度の売上目標は6億円。Twitter上ではオープン告知の投稿がこれまでで最も多く、前人気の高さから開店後は当面の間、入場整理券を発行する見通しだ。
今後ワークマン女子は、4月2日になんばCITYに関西1号店、4月16日に川崎ルフロンに神奈川2号店、5月中旬に千住大橋駅前ポンテポルタ千住に東京2号店を出店する予定。それ以降、年間6店舗程度出店していく計画だという。(BCN・南雲 亮平)