新生活が始まる前に、実家を出て、初めての一人暮らしを始める季節がやってきた。さまざまな準備があるなかで、日々の暮らしに必須の家電選びは特に重要。それなりの費用も掛かるので、慎重に選ぶことが大切だ。大手家電量販店のビックカメラは、「新生活事前準備ポイント」を公開し、家電選びをサポートしている。ポイントは大きく四つ。どの家電の配置を最初に決めるべきだろうか。
設置場所の検討には、まず、比較的サイズが大きく、場所の制約が大きいテレビの場所を最初に決めるのがおすすめだ。それから、コンセントの位置を考えながらほかの家電の配置を考えていくとスムースに進むだろう。
はじめての一人暮らしは不安と楽しみが入り混じり、その準備には大きな手間がかかる。しかし、ぼんやりと家電を選んでしまうと後悔することになりかねない。新生活の始まりを笑顔で迎えるためにも、注意点を踏まえ、万全の体制で家電選びに臨もう。(ライター・ハウザー)
予算決めと必要な家電の洗い出し
家電と一口にいってもその種類は膨大。まずは自分が必要とする家電の種類を洗い出し、予算を決めるようにしたい。これらを決めずに家電量販店に行くと、想定外の出費をしてしまう可能性がある。また、必ずしも実家にある家電を一通りそろえる必要はない。たとえば、固定電話は携帯電話で代用できるし、トースターも対応したオーブンレンジで代用できる。掃除機も狭い部屋なら雑巾とほうきで十分かもしれない。要不要がハッキリすれば、予算を効率的に使うこともできる。自分の一人暮らし生活をイメージして必要な家電を見極めることが重要だ。サイズと搬入経路
一人暮らしの家は、一般的に、家族と暮らす家よりも狭い。このため、欲しい機能があるからという理由だけで大きめの家電を買うと、置き場所がないことや、そもそも搬入できない可能性がある。部屋の内見の際にメジャーなどを持参し、搬入経路や部屋の採寸をしておくことをおすすめしたい。写真を撮影しておけば、搬入作業をイメージしやすいほか、万が一のトラブルに対する保険にもなるはずだ。設置場所
設置場所の事前検討も大切だ。家電はコンセントから電源をとるものが多く、必然的にコンセントの近くに設置場所が縛られる。また、テレビは部屋のアンテナ端子、固定電話はモジュラージャックの場所を考慮しなければならない。もちろん、延長ケーブルを使ったり、長めのケーブルを使ったりすることで遠くに置くことも可能だが、見た目がごちゃごちゃして整理が難しく、落ち着きのない部屋になってしまう可能性もある。設置場所の検討には、まず、比較的サイズが大きく、場所の制約が大きいテレビの場所を最初に決めるのがおすすめだ。それから、コンセントの位置を考えながらほかの家電の配置を考えていくとスムースに進むだろう。
電源周波数
日本の電源周波数は富士川(静岡県)と糸魚川(新潟県)を境にして、東側は50Hz、西側は60Hzに分かれている。昔はほぼすべての家電が50Hzまたは60Hz専用だったため、遠方への転居の際は家電を丸ごと買い替えるということもあった。最近は多くの家電が共用のフリーヘルツ仕様だが、単機能レンジなど、いまだにどちらか一方の周波数にしか対応していないものもある。特に、家電を買う店と一人暮らしをする場所の周波数が異なる場合は注意したい。はじめての一人暮らしは不安と楽しみが入り混じり、その準備には大きな手間がかかる。しかし、ぼんやりと家電を選んでしまうと後悔することになりかねない。新生活の始まりを笑顔で迎えるためにも、注意点を踏まえ、万全の体制で家電選びに臨もう。(ライター・ハウザー)