• ホーム
  • トレンド
  • 国内初 通常営業の路線バスによる自動運転実証実験 乗車整理券はウェブ受付

国内初 通常営業の路線バスによる自動運転実証実験 乗車整理券はウェブ受付

販売戦略

2021/01/29 19:00

 自動運転技術に関する共同研究を進めてきた西武バスと群馬大学は、群馬大学から発足したベンチャー企業の日本モビリティの協力のもと、遠隔監視システムを活用した自動運転大型バスによる実証実験を2021年2月・3月に行う。自動運転「レベル2」となり、不測の事態に備え、乗務員が運転席に着席した上で、アクセル、ブレーキ、ハンドルを自動操作する。

運行ルートと運行車両(西武バス)新型車イメージ

 自動運転実証実験は、西武バス路線である埼玉県飯能市の飯能駅南口~美杉台ニュータウン間の片道約2.5km。国内初の試みとして、通常の営業運行をしている大型車両の路線バスと同じ運行形態で自動運転大型バスも運行する。
 
遠隔監視のイメージ

 運賃は180円(IC運賃178円)で、途中停留所からの乗車も可。ただし、安全面を考慮し、全員着席とするため、優先的に乗車可能な乗車整理券(無料)を各便ごとに発行する。乗車整理券の申込は2月7日12時からウェブで受け付ける。乗車整理券の受取方法・乗車時の注意事項は、西武バスのウェブサイトで近日公開予定。

 実証実験の実施日は、2月23日、2月25日、2月28日、3月1日、3月3日、3月5日、3月7日の7日間・午前午後各2便の予定。平日の飯能駅南口の発車時刻は、10時0分・11時24分・14時24分・15時48分。天候や道路状況、車両トラブルなどに変更の可能性がある。なお、通常は飯20・21・22あわせて、平日日中5~6本運行している。
 
自動運転実証実験の時刻表

 自動運転実証実験は通常のバスより低速運行となり、通常(5~8分)よりも所要時間がかかる見込み。実験にあたって、あいおいニッセイ同和損害保険が最適な保険の提供を行い、MS&AD インターリスク総研が総合的なリスクアセスメントや安全管理体制の構築支援を行うことで安全・安心な実証実験の実施をサポートする。
 
実証実験にかかわる各社

 今後も段階的に実験を重ね、システムがオペレーターとなり、特定条件下でシステムが全て実施する自動運転「レベル4」による営業運行を目指す。