【記者のひとこと】「PPAP全面禁止」

コラム

2021/01/27 10:00

 21日、「PPAP全面禁止」というワードがツイッターでトレンド入りしました。PPAPといえば、ピコ太郎さんの「ペンパイナッポーアッポーペン」を思い浮かべる方がいるかと思いますが、この「PPAP全面禁止」はもちろん、それを指しているわけではありません。

 IT業界の方々はご存じでしょう。ここでいうPPAPは、パスワード付きzipファイルをメールで送り、その後にパスワードを別のメールで送る方法のこと。昨年11月、平井卓也・デジタル改革担当相がセキュリティ対策や利便性の点で適切でないとの理由から内閣府と内閣官房で利用を廃止すると表明し注目され、それに呼応して企業でも脱PPAPの動きが広がってきています。

 先日トレンド入りしたのは、日立製作所がPPAPを全面禁止するという報道を受けたもの。「ピコ太郎さんのPPAPが禁止に?」という勘違いも含めて大きな話題になりましたが、普段セキュリティ対策についてあまり考える機会のない方にも暗号化ファイル添付のPPAPについて理解が広がったのではないでしょうか。ちなみに、この「PPAP全面禁止」について、ピコ太郎さんも自身のツイッターで「禁止って、歌うなってことピコ?」などと反応し、笑いを誘っていました。(前田幸慧)

【関連記事はこちら】
サイバーソリューションズ、パスワード通知メールの別経路での配送を開始
添付ファイルのZip暗号化(PPAP)への対処方法、クオリティアが発表