タッチパネルを非接触で操作可能にする“黒い棒”、実際に試してきた
【なぐもんGO・73】 コロナ禍においては、手すりや壁など、何かを触る機会は最低限に抑えたい。どんな人がどんな状態の手で触っているのかわからないからだ。ただ、駅や商業施設で券売機やボタンを操作する機会はまだ多い。こうした日常のちょっとした接触機会を減らすため、日本エアロスペースが提供しているのが「エアクリック」だ。タッチパネルを“触らずに操作できる”ようにする、とはどういうことなのか。実際に体験してみた。
タッチパネルを操作する機会と言えば、コンビニのレジでの年齢確認や駅の券売機、スーパーのセルフレジなどがすぐに思い浮かぶ。エレベーターのボタンがタッチパネルになっている施設もあるかもしれない。いずれも小まめに消毒している様子を見かけるが、誰かが触れるたびに手入れをするのは現実的ではない。操作を代理する人を立てる手段も考えられるが、コストも担当者のリスクも高まる。とすると、タッチしなくても操作できるようにするのがベターな手段だ。
エアクリックは、タッチパネルの上部に設置することで、画面に触らずとも端末を操作できるようにする製品だ。見た目は黒く四角い棒状で目立たず、景観を崩すこともない。しかも、USBで端末に接続するだけという、扱いやすさも魅力に映る。普及すれば、接触による感染を気にせず、安心してタッチパネルを使うことができそうだ。
実際に体験してみると、不思議な感覚だった。デモンストレーションの端末に指を伸ばすと、タッチパネルに接触する前に操作が反映される。反応速度は速く、触って操作する場合との遅延はほとんど感じなかった。タッチ検知の精度も高く、キーボードの操作もできる。
一点、操作する際に気を付けたいのは、入力するたびにセンサーから指を離さなければならないこと。指を近づけたり、離したりを繰り返す勘所をつかむと操作しやすい。
多少手間ではあるが、感染防止策と思えば手軽な方だろう。日本エアロスペースによると、大手企業での導入も検討されているとのこと。“ニューノーマル”として浸透していけば、タッチパネルもためらくことなく、積極的に使うことができそうだ。(BCN・南雲 亮平)
タッチパネルを操作する機会と言えば、コンビニのレジでの年齢確認や駅の券売機、スーパーのセルフレジなどがすぐに思い浮かぶ。エレベーターのボタンがタッチパネルになっている施設もあるかもしれない。いずれも小まめに消毒している様子を見かけるが、誰かが触れるたびに手入れをするのは現実的ではない。操作を代理する人を立てる手段も考えられるが、コストも担当者のリスクも高まる。とすると、タッチしなくても操作できるようにするのがベターな手段だ。
エアクリックは、タッチパネルの上部に設置することで、画面に触らずとも端末を操作できるようにする製品だ。見た目は黒く四角い棒状で目立たず、景観を崩すこともない。しかも、USBで端末に接続するだけという、扱いやすさも魅力に映る。普及すれば、接触による感染を気にせず、安心してタッチパネルを使うことができそうだ。
実際に体験してみると、不思議な感覚だった。デモンストレーションの端末に指を伸ばすと、タッチパネルに接触する前に操作が反映される。反応速度は速く、触って操作する場合との遅延はほとんど感じなかった。タッチ検知の精度も高く、キーボードの操作もできる。
一点、操作する際に気を付けたいのは、入力するたびにセンサーから指を離さなければならないこと。指を近づけたり、離したりを繰り返す勘所をつかむと操作しやすい。
多少手間ではあるが、感染防止策と思えば手軽な方だろう。日本エアロスペースによると、大手企業での導入も検討されているとのこと。“ニューノーマル”として浸透していけば、タッチパネルもためらくことなく、積極的に使うことができそうだ。(BCN・南雲 亮平)