ダンちゃんメガネに炭酸水、2020年独断ベストバイ決定

オピニオン

2020/12/27 18:35

 今年も終わりに近づいてきた。恒例の年間ベストバイを三つ挙げたい。まず、最も頻繁に買った炭酸水が、ベターバイぐらいで第3位。ペットボトル24本入りを何箱も購入した。テレワーク時の水分補給にとても重宝だった。お茶やコーヒーをいちいち入れるのも面倒。かといって、ペットボトルのお茶やコーヒーは値段が高め。水道水でもいいけれどつまらないし、ミネラルウォーターは値段ほどの価値を感じない。となると、残るは無糖タイプの炭酸水。しゅわしゅわする感じでリフレッシュ効果もある。ぶっちゃけ、ただの水なので、1日2~3本飲んでもなんともない。手持ちで買って帰るのは重くてせいぜい5~6本が限度だが、通販なら箱買いでも安くて便利だ。

もうこれなしでは通販生活は考えられない逸品「ダンちゃん」

 炭酸水をはじめ、ネット通販を多用した今年、困ったのがダンボール箱の処理。開封するとき、丈夫なテープを剥がすのが意外に大変だったり、変に力を入れてきたなく開いてしまったり。捨てるときも大変だ。気が付けば、たまってしまった箱を程よい大きさにカットするのに一苦労だった。一般的なカッターでは、切ろうとすると思わぬ方向に曲がってしまったり、勢いあまって鋭い刃でケガをしそうになったりで、ダンボールを扱うのはいずれにせよ憂鬱な作業だった。
 
開封作業も楽々こなす

 ところが、その憂鬱な作業を楽しい作業に変える優れ物に、今年、出会った。ダンボール用カッターだ。長谷川刃物の「ダンちゃんフッ素コート(DC-190F)」。プラスチックの柄が付いた小さなのこぎり状のカッターだ。緊急事態宣言直前のこの3月、税込み660円で購入した。

 何がいいといえば、まず、段ボールがズバズバ切れる、切れる。カッターというより小さなノコギリなので、前後に動かすと面白いように段ボールが切れていく。もちろん、通販で送ってきた段ボールの開封にも便利。止めてあるテープに軽く押し当てればすっぱりと切れていく。それでいて、刃のところを持っても、強くつかまない限り指が切れたりしない。
 
段ボールがズバズバ切れるので、憂鬱な後処理も楽しくなる

 何箱も開封したり、細切れにしたりとなると、ダンちゃんは必需品。今となっては、ダンちゃんなしの通販生活は考えられない。今年のベストバイだ。

 メーカーの長谷川刃物は、1933年(昭和8年)に創業した岐阜県にあるハサミ、刃物の老舗。特にはさみの品ぞろえは豊富で、園芸用、事務用といった一般的なものから、ボンドフリーという粘着テープのノリが付きにくい専用ハサミ、カーペット専用、紙パック専用、ペットボトル専用といったものまで幅広い。段ボールカッターも11種類もラインアップしている。

 初めてダンちゃんを使ったのが、炭酸水の段ボール箱の開封。勢いあまってペットボトルに穴をあけて、炭酸水がちゅるちゅると噴出したのは内緒だ。
 
近くを見る用に新調したメガネ、さすがによく見える

 惜しくもベストの座は逃したものの、僅差で2位だったのが眼鏡だ。そろそろ近くが見えにくくなるお年頃だが、もともとがド近眼。眼鏡を外せば普通に見えるので問題なかった。しかし、テレワークでよく使うようになったノートPCの画面が、近視用の眼鏡だと微妙に見えにくい。「、」と「。」の区別がつかなかったりする。外すと画面に大接近しないとよく見えない。

 ネット会議をやっていると、自分の顔がドアップになってしまい誠に具合が悪い。そこで、50~60cmあたりにピントが合う眼鏡を新調した。すると、びっくりするように良く見えるようになった。これで原稿の執筆効率が格段に向上した、かどうかは不明だが、極めて快適になったのは事実。眼鏡の力は偉大だ。古くから近くにある良いものを再発見した1年だった。

 新しい2021年は、1日も早く禍が通り過ぎ普段の生活に戻れるよう、眼鏡をかけてダンちゃんで開封した段ボールから取り出した炭酸水をグラスに注ぎ、盃を捧げて祈ろう。(BCN・道越一郎)