加入する健康保険組合のインフルエンザ予防接種費用補助事業(1人2000円補助)を利用して、子(年長)と記者本人、2人同時にインフルエンザ予防接種を受けようと思い、電話で該当する医療機関に問い合わせたところ、当日に長時間の行列を覚悟しなければならないと判明した。
「当院は予約不要(予約不可)ですが、今年は問い合わせが非常に多いです。(定期接種対象者以外が接種可能な2020年10月26日以降で最初の土曜日である)10月31日の朝一できてください。かなりお待ちいただくことになるので、お子さんは自宅に残して先に受け付けだけ済ませるとよろしいかと思います。その日で在庫がなくなる見込みです。お子さんの2回目のインフルエンザ予防接種は確約できません」と説明を受けた。
本来なら初日の10月26日以前に予約をしたうえで予防接種を受けるべきだった、出遅れたと気付き、最初に問い合わせた医療機関での接種は諦め、他の用事と合わせて11月14日に、ウェブサイトで「予約不要・先着順(期間途中から)」を明記している別の助成対象医療機関に行き、無事、親子2人ともインフルエンザ予防接種を受けることができた。自己負担額は2人合わせて2000円だったが、別途交通費がかかっている。
13歳未満の子どもは、予防効果を発揮するため、インフルエンザワクチンは1回目の接種から3~4週間空けた2回接種が推奨されている。子の2回目はどこでもいいので事前に予約して接種を受けようと、市のインフルエンザ予防接種助成対象医療機関リストを見ながら11月19日に電話で片っ端から問い合わせたところ、「今シーズンは予約分で終了」「一時休止中で再開未定」ばかりだった。唯一、1件だけ「11月26日から再開」という返答だったが、在庫がいつまで持つかは分からないという。
今年のインフルエンザ予防接種は、基本的に早いもの勝ちの「予約争奪戦」であり、一部の医療機関で発生した当日の接種待ちの大行列が、まるで数年前、2012~14年ころのiPhone発売時のようだ。その後、iPhoneはキャリアによる受け取り店舗指定の事前予約制が普及し、今は早めに予約すれば発売日や発売直後に手に入りやすくなっている。
法令改正によって、開発中の新型コロナウイルス感染症のワクチンは100%国負担で希望者全員受けられるようになるが、よほど画期的な在庫管理システムが構築されない限り、今シーズンのインフルエンザ予防接種以上の予約争奪戦になるのは間違いない。しかも、新型コロナのワクチンは、国の主導のもと、市町村が主体となって実施し、国民には接種を受けることを「努力義務」として課すため、予約の出遅れによる接種の遅れがビジネスや学業に支障を与えるかもしれない。今年の記者のようにうっかり出遅れないよう、居住する自治体の広報誌・ウェブサイト・公式SNSなどを定期的にチェックする習慣をつけよう。(BCN・嵯峨野 芙美)
「当院は予約不要(予約不可)ですが、今年は問い合わせが非常に多いです。(定期接種対象者以外が接種可能な2020年10月26日以降で最初の土曜日である)10月31日の朝一できてください。かなりお待ちいただくことになるので、お子さんは自宅に残して先に受け付けだけ済ませるとよろしいかと思います。その日で在庫がなくなる見込みです。お子さんの2回目のインフルエンザ予防接種は確約できません」と説明を受けた。
本来なら初日の10月26日以前に予約をしたうえで予防接種を受けるべきだった、出遅れたと気付き、最初に問い合わせた医療機関での接種は諦め、他の用事と合わせて11月14日に、ウェブサイトで「予約不要・先着順(期間途中から)」を明記している別の助成対象医療機関に行き、無事、親子2人ともインフルエンザ予防接種を受けることができた。自己負担額は2人合わせて2000円だったが、別途交通費がかかっている。
13歳未満の子どもは、予防効果を発揮するため、インフルエンザワクチンは1回目の接種から3~4週間空けた2回接種が推奨されている。子の2回目はどこでもいいので事前に予約して接種を受けようと、市のインフルエンザ予防接種助成対象医療機関リストを見ながら11月19日に電話で片っ端から問い合わせたところ、「今シーズンは予約分で終了」「一時休止中で再開未定」ばかりだった。唯一、1件だけ「11月26日から再開」という返答だったが、在庫がいつまで持つかは分からないという。
今年のインフルエンザ予防接種は、基本的に早いもの勝ちの「予約争奪戦」であり、一部の医療機関で発生した当日の接種待ちの大行列が、まるで数年前、2012~14年ころのiPhone発売時のようだ。その後、iPhoneはキャリアによる受け取り店舗指定の事前予約制が普及し、今は早めに予約すれば発売日や発売直後に手に入りやすくなっている。
法令改正によって、開発中の新型コロナウイルス感染症のワクチンは100%国負担で希望者全員受けられるようになるが、よほど画期的な在庫管理システムが構築されない限り、今シーズンのインフルエンザ予防接種以上の予約争奪戦になるのは間違いない。しかも、新型コロナのワクチンは、国の主導のもと、市町村が主体となって実施し、国民には接種を受けることを「努力義務」として課すため、予約の出遅れによる接種の遅れがビジネスや学業に支障を与えるかもしれない。今年の記者のようにうっかり出遅れないよう、居住する自治体の広報誌・ウェブサイト・公式SNSなどを定期的にチェックする習慣をつけよう。(BCN・嵯峨野 芙美)