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毎日ログインすると抽選で最大1000円当たる! 三菱UFJ銀行の「通帳レス」に向けた本気

時事ネタ

2020/11/26 17:30

 三菱UFJ銀行は11月26日、参加登録(エントリー)の上、「Eco通帳」に切り替えると、先着10万人に現金1000円をプレゼントする「Eco通帳(インターネット通帳)に切り替えてもれなく1,000円プレゼント」キャンペーンを開始した。期間は2121年3月15日まで。過去にも何度か、Eco通帳への移行をうながす現金プレゼントキャンペーンを実施しているが、実施中の「毎日ログインキャンペーン」とあわせ、インターネット専業銀行と同じ「通帳レス」に本腰を入れるようだ。

11月26日から「毎日ログインキャンペーン」と「Eco通帳(インターネット通帳)に切り替えて
もれなく1,000円プレゼント」を同時開催

 11月11日に開始した毎日ログインキャンペーンは、三菱UFJ銀行のインターネットバンキングサービス「三菱UFJダイレクト」契約者が、11月11日~21年3月25日23時59分のキャンペーン期間中に三菱UFJダイレクトまたはスマートフォンアプリ「三菱UFJ銀行」にログインするだけで、抽選で1回500円・期間中累計1000円が当たる、エントリー不要のキャンペーン。当選人数は毎日100人で、当選者には原則毎週金曜日頃、三菱UFJダイレクトの代表口座に入金する。
 
初めてのインターネットバンキング利用・久々の利用でさらに特典を用意する

 実際にサービスを使っているユーザーの一人として、度重なるリニューアルを重ねた今の三菱UFJダイレクトは比較的使いやすく、アプリも分かりやすい。普通預金の金利は他の都市銀行同様、極めて低く、預金先として魅力はないが、口座引き落としなど、支払い中心のメインバンク、セカンドバンクとして三菱UFJ銀行はおすすめの銀行の一つだ。今回の毎日ログインキャンペーンをきっかけに、アプリに生体認証でログインできるよう設定した。実施中または近年実施された数々のキャンペーンから、インターネットバンキング・Eco通帳をより多くの口座保有者・新規口座開設者に使ってもらおうと、銀行側の強い意図が感じられる。

 一部の銀行公式アプリは、口座に入金があるとスマートフォンに通知が届き、その通知に入金額が記載されていないので、気になってアプリにログインせざるを得ない仕組み。長期間ログインしていないと、アプリの存在や振込・ワンタイムパスワード認証などの操作方法を忘れられてしまうので、各金融機関ともさまざまなキャンペーンを展開し、アプリの通知やメールマガジンで積極的に告知している。
 
ジャパンネット銀行は、本人名義の他行口座から入金した振込手数料相当額をキャッシュバックするキャンペーンを実施中。優遇条件を満たすと、他行の振込手数料無料の銀行口座を保有していれば、同様のキャンペーンに費用負担なく参加できる

インターネットバンキングを使いこなそう

 年末年始や、4月末~5月上旬の大型連休中はATMが一斉に休止となり、確かに2、3年前までは期間中、現金が引き出せなくて困ったこともあったが、ここ1、2年は特に支障はない。ATMからの現金引き出しは給与振込先の1銀行のみ、他は原則利用しないと決めたので、コンビニATM手数料の値上げ、窓口やATMの各種手数料の値上げ、コンビニATM手数料が無料になる優遇プログラムの改悪、連休中のATM利用休止などは、実害のない他人事の話題だった。
 
三菱UFJ銀行の2020年末~21年年始の自行ATM・コンビニATM稼働日と手数料

 みずほ銀行・三井住友銀行は21年春以降、新規口座開設者の通帳発行の有料化に踏み切る(みずほ銀行は21年1月18日から、三井住友銀行は21年4月1日から)。既存口座や一定年齢以上の高齢者は有料化の対象外だが、都市銀行は実質的に「資産運用・コンサルティングの相談が可能な店舗網のあるインターネット銀行」と認識を改めたほうがいいだろう。

 「普通預金などの残高は、インターネット通帳(ウェブ・アプリ)や、そこから出力したCSVなどのデータで管理する」「振り込みはインターネットバンキングや自動入金サービスを利用する」「クレジットカード、スマホ決済(コード決済)、FeliCa/NFC(電子マネー)など方式の異なるキャッシュレス決済サービスを複数使い分ける」、この三つを実践するだけでお金の管理はしやすくなる。あとは、紛失しやすい食事券・商品券などの金券、回数券などがデジタル化されると、もっと管理しやすくなるだろう。「絶対に紙の通帳のほうが管理しやすい」という意見も尊重されるべきだが、3大メガバンクと呼ばれる都市銀行の方針とは合わなくなっている。(BCN・嵯峨野 芙美)