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「マスク会食」提唱の神奈川、「Go To Eat」プレミアム食事券の販売停止

販売戦略

2020/11/24 17:35

 新型コロナウイルスの感染が拡大している中、Go To Eatキャンペーンでマスクを着け外ししながら食事を楽しむ「マスク会食」を提唱していた黒岩祐治知事のおひざ元の神奈川県で、「Go To Eatかながわ」プレミアム食事券の販売を一時停止する。11月24日23時59分から販売を停止するという全国でも最速級の素早さだ。

プレミアム食事券の販売停止をアナウンスする「Go To Eatかながわ」のホームページ

 Go To Eatかながわの事業そのものは継続しており、現在手元にある食事券は使えるが、食事券の新規販売の再開は未定となっている。

 黒岩知事は、「人数を制限するよりも、マスクをしたまま会食をすればかなり大丈夫になる」と、会食時の人数を4人までに制限することよりもマスク会食を徹底すれば不安を乗り越えられるとアピールしている。

 マスク会食は8月ごろから神奈川で提唱されており、新型コロナウイルス感染症対策分科会の尾身茂会長も9日の会見で実演しながら対策の一つとして紹介した。

 実際に、農林水産省が11月20日に発表した資料では、21日以降順次、「4人以下の単位」で食事対応する制度を導入した都道府県として北海道、埼玉、千葉、東京、愛知、京都、大阪、兵庫、沖縄が挙げられているが、神奈川はこれに入っていない。留意事項として、「神奈川県ではマスク会食が奨励されています」と記されている。あくまでも、マスク会食で打開できると考えているのだろうか。
 
「Go To Eatかながわ」のホームページ

 そうした中、神奈川は全国でもいち早く、人数制限よりも厳しい措置となるGo To Eatキャンペーンのプレミアム食事券の販売停止に踏み切った。なお、11月24日11時時点で、感染者数が過去最高を更新している東京や北海道などでは、Go To Eatプレミアム食事券の販売を停止していない。大阪は、ファミリーマートの発券用紙不足で予約受付を12月に延期している。