【記者のひとこと】人の移動が減ると自動運転車はどうなる
ニューノーマル環境では、移動の機会が格段に減りました。表敬訪問はもとより、会議や打ち合わせで企業を訪ねることも、国内外の出張も、テレワークの浸透で通勤すら激減しています。JR東日本が発表した2020年9月中間連結決算で純損益が2643億円の赤字を記録するなど、運輸業は大打撃です。
ホンダは先ごろ、レベル3の自動運転車で国土交通省の型式指定を取得、今年度内にも発売すると発表しました。市販車では世界初になる見込みです。高速道路の渋滞時など限られた場面での自動運転ですが、未来の実現がすぐそこに迫っている感じがします。
人の移動が減ると、自動運転車の需要にはマイナスの影響が出るでしょう。しかし、モノの流れはむしろ増えていきます。自動運転の恩恵はまず、物流の世界から受けることになりそうです。(道越一郎)
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