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使い方は全然大丈夫じゃない! ニュアンスがコロコロ変わるミーム「大丈夫そ?」

時事ネタ

2020/11/07 12:30

【いま注目のトレンドワード・8(ミーム編)】 ネットサーフィンをしていると、ふと疑問に思ったことはないだろうか。「この単語、よく見かけるけど一体どういう意味なのだろう」と。ネット上には、知る人ぞ知る“キャッチーなワード”がいっぱい。今回、注目したのが「大丈夫そ?」。一見すると相手を心配するかのような言葉に見えるものの、SNSなどで他の意味合いで使われている。

「大丈夫そう?」とはニュアンスが違う…

 “大丈夫そ?”を説明する上で大切なのは、決して「大丈夫そう?」ではないということ。もしかすると文字面で察するかもしれないが、心配というよりもどちらかといえば“煽る”ニュアンスが込められている。

 “大丈夫そ?”のニュアンスを分かりやすく表記すると、「大丈夫そ?www」。これでなんとなく相手をけなすようなニュアンスが伝わっただろうか。とはいえ、かなり広い意味で使われており、今どきのネットユーザーは「どう思う?」と相手に投げかける際にも“大丈夫そ?”を使用。その上、従来通り“気に掛ける”という意味でも使われているから、なお悩ましい。

 では“大丈夫そう?”から“う”を抜いただけで、どうしてニュアンスが変わってしまうのか。その理由は、発祥と言われているYouTuber「パパラピーズ」が関係していそうだ。

 パパラピーズは、登録者140万人超えの人気YouTuberで、トークスキルに定評がある男女2人組。果たして、本当に“大丈夫そ?”と言っているのか、動画を視聴したところ、確かに字幕つきで発言しているのが確認できた。ただ、シチュエーションもかなりバラバラで、引き笑いをする相方に対しては「大丈夫そ? 死ぬ?」と煽りのようなニュアンス。何かを産み落としそうな咳をする相方に声を掛ける場面は、本心から心配している雰囲気が見て取れる。そんな彼らの自由な使い方が、浸透しているのかもしれない。

 ちなみに、Petrel(ペトレル)が発表した「2020年上半期インスタ流行語大賞」では、16位に“大丈夫そ?”がランクイン。ぜひ、「ここぞ」というシチュエーションを見分けて、使ってみてはいかがだろうか。(フリーライター・井原亘)

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■Profile
井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている