子どもにも人気のイオン「レジゴー」を体験してみた
【なぐもんGO・66】 コンビニやスーパーのレジで商品登録の手間がなくなったら、どれほど買い物が快適になるだろうか。そんな理想を叶えようと、さまざまな企業が奮闘している。なかでもイオンリテールは、レンタルスマホを使った利用者自身による商品登録にチャレンジしている。2020年3月から本格展開を開始。意外にも子どもから人気という同サービスを、筆者も体験してみた。
スマホの画面の「スタート」を押すとレジゴーが起動する。カートの取っ手部分にある専用スペースにスマホをセットすれば準備完了だ。次に商品を手に取ったら、スマホ画面の「スキャン」をタッチ。バーコードを読み取る画面に切り替わり、そのまま商品のバーコードを読み取れば登録は完了。後は商品をかごに入れて、次の商品を探しに行く。
買いたい商品をかごに入れたら、次は会計に進む。会計ではレジゴー専用レジを使う。端末の左側にカートをセットしてから、スマホの画面に表示されているリストとかごに入っている商品を見比べて、すべて登録が終わっていることを確認できたら、スマホ画面で「お支払い」をタップする。
スキャン画面に移行したスマホでレジに掲示されているQRコードを読み取ると、登録した商品データがレジ端末に送られる。その後はポイントカードの利用や支払い方法の選択を経て、支払いを完了する。
あまりにもスムーズに買い物が終わったため、しっかり支払えたか不安に思うほどだったが、こうした不安を払拭するための施策も用意している。商品データを送り終えたスマホにはQRコードが表示されている。これを、レジのエリアを出る際に、専用のスキャナーで読み込ませることで、支払いが完了したことを確認できるようになっているのだ。完了していれば緑に、未完なら赤く点滅する。最後に、レンタルスマホを返却して買い物終了だ。
使っていて面白かったのは、自分で商品を読み取る作業だ。セルフレジでも同じような作業はあるが、スマホで読み取るのは新鮮だ。読み取った商品が少しずつリストに溜まっていく感覚もゲームのそれに近く、少し快感だ。
イオンリテール経営企画本部広報部の中田真由子氏によると、この作業は子どもからも人気とのこと。レンタルスマホがすべて出払っていると深く悲しむ子もいるそうだ。確かに、子どもでも使えるほど簡単なので、買い物を手伝うのも楽しいだろう。買い物を楽しんでもらう取り組む同社の狙いにも合致している。
そしてなにより便利に感じたのは、読み込んだ商品が一覧できること。自分が何をどれだけ買っているのか、そして合計いくら支払うことになるのかがリアルタイムでわかるため、無駄遣いや予算オーバーする心配がない。
もちろん、レンタルスマホは使い終わるごとに消毒している。コロナ禍でスタッフとの接触機会を低減するのにも一役買っているようだ。便利で楽しく、さらに安心して買い物をするには、ピッタリのサービスと言えるだろう。次回は、レジゴーの秘められたメリットや“ロス率”について語りたい。(BCN・南雲 亮平)
“レジ待ちなし”の買い物体験
訪れたのは、5月にオープンした「イオンスタイル有明ガーデン」。レンタルスマホを120台用意しているほか、レジゴー専用のゲートがあるなど、先進的な取り組みを積極的に実施している店舗だ。入り口の近くには「レジゴー」スタンドが設置されており、そこからレンタルスマホを1台取るところから「レジ待ちのない買い物」が始まる。スマホの画面の「スタート」を押すとレジゴーが起動する。カートの取っ手部分にある専用スペースにスマホをセットすれば準備完了だ。次に商品を手に取ったら、スマホ画面の「スキャン」をタッチ。バーコードを読み取る画面に切り替わり、そのまま商品のバーコードを読み取れば登録は完了。後は商品をかごに入れて、次の商品を探しに行く。
買いたい商品をかごに入れたら、次は会計に進む。会計ではレジゴー専用レジを使う。端末の左側にカートをセットしてから、スマホの画面に表示されているリストとかごに入っている商品を見比べて、すべて登録が終わっていることを確認できたら、スマホ画面で「お支払い」をタップする。
スキャン画面に移行したスマホでレジに掲示されているQRコードを読み取ると、登録した商品データがレジ端末に送られる。その後はポイントカードの利用や支払い方法の選択を経て、支払いを完了する。
あまりにもスムーズに買い物が終わったため、しっかり支払えたか不安に思うほどだったが、こうした不安を払拭するための施策も用意している。商品データを送り終えたスマホにはQRコードが表示されている。これを、レジのエリアを出る際に、専用のスキャナーで読み込ませることで、支払いが完了したことを確認できるようになっているのだ。完了していれば緑に、未完なら赤く点滅する。最後に、レンタルスマホを返却して買い物終了だ。
使って分かった便利さ
一通り体験してみると、待ち時間がまったくなかったことに気付いた。まさに狙い通りというわけだ。レジゴーの専用レーンが多少混み合うことはあるのかもしれないが、商品登録の時間がない分、混雑緩和にはもってこいだろう。使い方も直感的で、迷うことはあまりなさそうだ。使っていて面白かったのは、自分で商品を読み取る作業だ。セルフレジでも同じような作業はあるが、スマホで読み取るのは新鮮だ。読み取った商品が少しずつリストに溜まっていく感覚もゲームのそれに近く、少し快感だ。
イオンリテール経営企画本部広報部の中田真由子氏によると、この作業は子どもからも人気とのこと。レンタルスマホがすべて出払っていると深く悲しむ子もいるそうだ。確かに、子どもでも使えるほど簡単なので、買い物を手伝うのも楽しいだろう。買い物を楽しんでもらう取り組む同社の狙いにも合致している。
そしてなにより便利に感じたのは、読み込んだ商品が一覧できること。自分が何をどれだけ買っているのか、そして合計いくら支払うことになるのかがリアルタイムでわかるため、無駄遣いや予算オーバーする心配がない。
もちろん、レンタルスマホは使い終わるごとに消毒している。コロナ禍でスタッフとの接触機会を低減するのにも一役買っているようだ。便利で楽しく、さらに安心して買い物をするには、ピッタリのサービスと言えるだろう。次回は、レジゴーの秘められたメリットや“ロス率”について語りたい。(BCN・南雲 亮平)