神奈川県、横浜DeNAベイスターズ、横浜スタジアム、NEC、LINE、ディー・エヌ・エー、横浜市は、10月30日～11月1日に横浜スタジアムで開催されるプロ野球公式戦「横浜DeNAベイスターズ対阪神タイガース」を、十分に感染症対策を講じた上で、観客数の上限を緩和し、80％を目安にして開催する。


　今回の試合における取り組みは、今後の大規模イベント開催ガイドライン策定に向けた技術実証の一環として、内閣官房新型コロナウイルス感染症対策推進室と協議した上で、専門家で構成される新型コロナウイルス感染症対策分科会に報告し、了解を得て実施される。

　なお、技術実証にあたって、実際に観戦するファンの協力が不可欠であることから、通常の価格から最大35％の割引価格でチケットを販売する。

　技術実証では、球場内着席時における感染リスクの検証として、スーパーコンピュータ「富岳」などを活用した飛沫による影響の検証や、NECの協力による高精細カメラ撮影画像を活用したマスク着用率の把握が行われる。

　試合前後、球場周辺での人流発生における感染リスクの検証としては、神奈川県で導入している「LINEコロナお知らせシステム」を活用した行動把握・感染者が発生した場合の通知をはじめ、LINEの協力による「LINE Beacon」を活用したトイレなどの混雑度計測、NECの協力による高精細カメラ撮影画像を活用したコンコースにおける人流把握、バックスクリーンや場内アナウンスなどの告知を実施した上での規制退場の実効性の検証を行う。

　感染者発生時の感染拡大を防ぐ包括的対策としては、新型コロナウイルス接触確認アプリ「COCOA」インストール促進のインセンティブ付与と、その効果検証、COCOAインストール率の把握を、ディー・エヌ・エーとの協力で実施する。