たまったポイントをポイントのまま運用する「ポイント運用」と、たまったポイントを資金として投資信託などを購入する「ポイント投資」は、似ているようで異なるサービスだ。dポイントを利用して投資体験ができるNTTドコモの「ポイント投資」は、サービス名とは異なり、前者の「ポイント運用」に該当し、ひそかに人気となっていた。
このドコモのポイント投資(dポイント運用)が、2020年10月24日16時頃(予定)に機能を変更する。一つは、追加ポイント(dポイントからの交換ポイント数)の上限引き上げで、これまで「最大9万9900ポイント」から「最大20万ポイント」に大幅にアップする。
もう一つは「おまかせ運用」の追加・引き出し・コース変更の申し込みから反映までの期間の変更で、現状の「当日14時締切・当日18時反映」から「当日14時締切・翌営業日18時反映」へと後ろ倒しとなるため、運用成績に応じた運用ポイントの獲得が難しくなる。「日経平均株価」など、8つのテーマから選ぶ「テーマ運用」はスケジュールの変更はない。
本格的なポイント投資サービスとして、ためた楽天ポイントは楽天証券、TポイントはSBI証券、Pontaポイントはauカブコム証券でそれぞれ投資信託の買付に充当できる。楽天証券では投資信託に加え、国内株式(現物取引)の購入代金にも楽天ポイントを利用でき、楽天経済圏の強みとなっている。
対してdポイントは、ドコモと提携企業による「THEO+(テオプラス) docomo」「日興フロッギー+ docomo」でより本格的なおまかせ運用やポイント投資が可能だが、他の共通ポイントに比べると、投資分野は弱いといえる。
今回の機能変更によって、ドコモのポイント投資(dポイント運用)は、完全に初心者向けの投資体験サービスという位置付けになるようだ。資産形成が目的なら、同じくdポイントが使えるTHEO+ docomo、日興フロッギー+ docomoか、他のポイント投資に移行したほうが妥当だろう。(BCN・嵯峨野 芙美)
このドコモのポイント投資(dポイント運用)が、2020年10月24日16時頃(予定)に機能を変更する。一つは、追加ポイント(dポイントからの交換ポイント数)の上限引き上げで、これまで「最大9万9900ポイント」から「最大20万ポイント」に大幅にアップする。
もう一つは「おまかせ運用」の追加・引き出し・コース変更の申し込みから反映までの期間の変更で、現状の「当日14時締切・当日18時反映」から「当日14時締切・翌営業日18時反映」へと後ろ倒しとなるため、運用成績に応じた運用ポイントの獲得が難しくなる。「日経平均株価」など、8つのテーマから選ぶ「テーマ運用」はスケジュールの変更はない。
本格的なポイント投資サービスとして、ためた楽天ポイントは楽天証券、TポイントはSBI証券、Pontaポイントはauカブコム証券でそれぞれ投資信託の買付に充当できる。楽天証券では投資信託に加え、国内株式(現物取引)の購入代金にも楽天ポイントを利用でき、楽天経済圏の強みとなっている。
対してdポイントは、ドコモと提携企業による「THEO+(テオプラス) docomo」「日興フロッギー+ docomo」でより本格的なおまかせ運用やポイント投資が可能だが、他の共通ポイントに比べると、投資分野は弱いといえる。
今回の機能変更によって、ドコモのポイント投資(dポイント運用)は、完全に初心者向けの投資体験サービスという位置付けになるようだ。資産形成が目的なら、同じくdポイントが使えるTHEO+ docomo、日興フロッギー+ docomoか、他のポイント投資に移行したほうが妥当だろう。(BCN・嵯峨野 芙美)